今日は先週の日曜に名古屋から帰って以来の休日となった。久しぶりに文鳥の篭を清掃したあと、いつもの西野式の体操を始めた。そこへ私の携帯に、仕事の件で得意先に電話するように会社から連絡が入った。急ぎの用件でないことを祈りながら控えた番号にダイアルした。工事見積もりの依頼だったが明日でよいとのことで安堵した。
名古屋行きは、妻が早く孫に会いたがっており、日曜日が妻の誕生日ということもあって、日程を組んだのだが、天気にも恵まれ楽しい週末となった。
時間に縛られないドライブ旅行に慣れていたので、さんざん妻に急かされながら新幹線のホームに着いたときは、発車2分前だった。流れる景色を楽しみながら、缶ビールとつまみで寛げたのは列車の旅ならではだ。名古屋到着までの3時間5分はあっけなかった。
名古屋駅には息子夫婦とお兄ちゃんとなった孫が迎えにきてくれた。新しい孫と対面する前に昼食を摂ることにした。息子たちが案内してくれた店はお昼どきでもあったが、人気のイタリア料理店で、順番待ちの客が絶えなかった。おいしいピザとパスタ、デザートを食べ終えたところで、サプライズがあった。私たち夫婦それぞれの名前と誕生日を記したバースデーケーキをスタッフが運んできた。店のスタッフたちとバースデーソングを歌い二人でロウソクを吹き消すと、他のテーブルからもいっせいに拍手が沸いた。ちょっと恥ずかしかったが、息子夫婦の気持ちが嬉しかった。
胸いっぱいの愛と腹いっぱいのイタリアンに満たされたあと、嫁の御実家で、孫娘に対面した。息子からのメールで生まれて間もない写真は見ていたが、なかなかの美人だ。手足の指がすらりと長く、指の仕草がすでに女の子らしい。
きっと息子はコミックの「お父さんは心配性」のパパみたに娘を守ろうとするのだろう。孫娘を取り巻く私たちの傍らで、おとなしく遊んでいる孫息子がいじらしく、娘が生まれた頃の幼かった息子を見ているようだった。嫁の母親と孫息子の微笑ましいやりとりを見ながら、子育ての大変さを思い出した。
夜、安城市に住む娘も合流して、嫁の御両親がセッティングしてくれた料亭でご馳走になった。まだよく喋れないのに時折会話に加わる孫息子に大人たちが癒された。
閉店となるまで料理とお酒を堪能して、すっかり眠った孫を抱く息子と嫁の御両親と別れた。私たちの乗ったタクシーは、栄駅で娘を降ろしたあと、宿に向かった。
翌日は名古屋城観光の後、息子夫婦と孫息子、娘と待ち合わせて味噌カツで有名な「矢場とん」でランチを食べた。孫の食べっぷりが見ていて気持ちよかった。食事を終えると、息子たちと別れて、安城市の娘のアパートに向かった。一昨年に就職して家を出た娘の暮らしぶりを一目見ておきたかったのだが、予想していたほど酷くなかったので安心して、帰路についた。