気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

サッポロビール門司工場

2009-09-30 21:14:25 | 車の絵
 長男が小学校を卒業した春、我が家にシャリオがやって来た。
 届く頃合に外に出て待っていると、ピカピカの新車がこちらに向かって来るのが見え、私の胸は高鳴った。RV車が今ほど多くない時代で、流行の先端を行くデザインに満足していたが、後日今は亡き岳父に「霊柩車みたいな車やな。」と言われてがっかりした憶えがある。
 初めて買った新車は、おもに妻の買い物に使うことが多かったが、ゴールデンウイークや夏休みには、家族旅行やキャンプに大活躍した。
 子供たちが運転免許を取って、幼い頃より慣れ親しんだシャリオをドライブした時は感慨深い思いだったろう。
 子供たちが大学に進み家を出るとき、アパート探しや引越しで、松本や熊本を走りまわった。次男が大学2年の時、信州大学のサークル活動で大いに役立ったようだ。
 一昨年、EKワゴンと交替して門司に戻ってきた時は、満身創痍の状態だった。 タイミングベルトなどのパーツを換えて、整備士からあと10万キロは乗れると言われてその気になった。
 今年、国の経済政策により「新車購入補助制度」と「環境対応車普及促進税制」が始まった。登録から13年を経過した車を普通車に買い替えた場合、国から25万円の補助金が支給される。さらにそれが規定をクリアしたエコカーの場合、自動車取得税・重量税が50%から100%優遇されるのだ。
 8回目の車検が来る来年3月までに、車の買い替えをしようと思っていたが、オーナーの気持ちがシャリオに伝わったのか、7月に急に調子がおかしくなった。
 水廻りの故障で、下手をするとエンジンを載せ換えなければならないと車屋に言われた。
 9月24日に新車のフィットを受け取りに行く日、シャリオに最後のお色直しをした。いつもと逆の手順で、室内の清掃から始めた。床やカーペットに初めて掃除機をかけた。ボディの汚れをシャンプーで洗い流し、念入りにワックスをかけていると、さまざまな思い出が蘇ってきた。
 新車を受け取り、ホンダのディーラーに三菱のシャリオを置いてきた。さしずめ姥捨て山だ。
 16年半、よく働いてくれたシャリオ、ありがとう。良い車だった。
コメント (3)
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