涼しくなってきたので久々にツーリングに出かけた。近場の角島あたりでスケッチをしようと思っていたが、休みの前日に思い直した。
今が旬の場所、今だから見てみたい所、阿蘇山!
仕事が休みの朝6時30分に起床。朝刊の天気欄をチェック。福岡は天気だが、熊本は午後から傘マークになっていた。テレビの天気予想図を見ると阿蘇地方は雨雲がかすめる程度だった。念のためツーリングバッグに雨合羽を忍ばせた。 日課の西野式体操を終えて朝食を摂った。妻にツーリングの目的地を話すと、危ないからよしたほうが良いと言う。阿蘇山まで行かず、大観峰でスケッチをして帰るから心配いらないと妻を安心させた。 妻が出勤したあと、植木に水をやり、洗濯物を干してから、プロテクター付きのバイクウェアに身を固めてライダーに変身。
8時15分出発。交通法規をだいたい守りながら、11時に南小国から阿蘇町に入った。外輪山に達した辺りで反対方向から来て道路端の自販機の前に停車したカップルに、大観峰が先にあるか確かめた。一度追い抜いたロードレーサーや観光バスが前を走っていた。国道212号はくねくねと曲がりながら下っていく。ロードレーサー氏がバイクを左に寄せて停車した。彼も大観峰を目指していたのだろう。私は大観峰には何度も来ているのだが、看板くらい出ているだろうと期待したのが間違いだった。明らかに大観峰を通り過ぎていたが、今更Uターンするのも癪なので目的地を阿蘇山中岳に変更した。遠くに見えていた噴煙がだんだん近くなってきた。
火口登山道の手前の草千里から道路が完全封鎖されていた。前日、ネットで調べたとおり、阿蘇山は噴火警戒レベル3の入山規制がされていた。(因みにレベル4は退避準備、レベル5は退避)
草千里有料駐車場に100円を払ってバイクを停め、レストハウスに入った。観光客が予想以上に多く、韓国語や中国語が土産コーナーで飛び交っていた。お昼に近かったので、パンと牛乳で腹ごしらえをした。
ゆっくり休む間も無くツーリングバッグを手に、スケッチポイントを目指して歩きだした。硫黄の臭いが鼻を突く。立ち入り禁止のロープに沿って観光客が来ないと思われる地点まで来ると折りたたみ式の椅子が置いてあった。監視員のために用意したものと思われるが、座面に火山灰が積もっているところを見ると今日は監視員が来ていないようだ。椅子を持ち上げ、灰を払い落として座った。草千里は風下になるので、目やのどに微細な火山灰が入ってくる。スケッチブックを広げると俄かに黒点だらけになった。すすのような灰を払いながら絵を描いた。喉が痛いのでツーリングバッグからタオルを取り出しマスク代わりに口を覆った。目がごろごろするが、レストハウスで読んだ入山者への注意書きに火山灰が目に入ったときは決して目をこすらずに、水で洗浄するように書いていた。瞬きを繰り返して涙で目に入った灰を流した。
火口の噴煙が弱まる瞬時、山肌が少し見えるのだが、火口の全容がつかめない。あせっていると後ろのほうから「何してるんだろう?」と言いながら人が近づいてくる気配がした。私の後ろで立ち止まると「絵をかいてるんだ!」と若い女性の二人連れが珍しそうに絵をのぞいた。「噴煙で色がわからない。」とつぶやく私。目の前のススキがきれいだとカメラに収めたりしていたが、私が相手にしないので、引き返していった。人を観察しに来たのではなく、火山を観に来たんだろう。人のことは放っとけよと心の中で叫んでいたので安堵した。
今が旬の場所、今だから見てみたい所、阿蘇山!
仕事が休みの朝6時30分に起床。朝刊の天気欄をチェック。福岡は天気だが、熊本は午後から傘マークになっていた。テレビの天気予想図を見ると阿蘇地方は雨雲がかすめる程度だった。念のためツーリングバッグに雨合羽を忍ばせた。 日課の西野式体操を終えて朝食を摂った。妻にツーリングの目的地を話すと、危ないからよしたほうが良いと言う。阿蘇山まで行かず、大観峰でスケッチをして帰るから心配いらないと妻を安心させた。 妻が出勤したあと、植木に水をやり、洗濯物を干してから、プロテクター付きのバイクウェアに身を固めてライダーに変身。
8時15分出発。交通法規をだいたい守りながら、11時に南小国から阿蘇町に入った。外輪山に達した辺りで反対方向から来て道路端の自販機の前に停車したカップルに、大観峰が先にあるか確かめた。一度追い抜いたロードレーサーや観光バスが前を走っていた。国道212号はくねくねと曲がりながら下っていく。ロードレーサー氏がバイクを左に寄せて停車した。彼も大観峰を目指していたのだろう。私は大観峰には何度も来ているのだが、看板くらい出ているだろうと期待したのが間違いだった。明らかに大観峰を通り過ぎていたが、今更Uターンするのも癪なので目的地を阿蘇山中岳に変更した。遠くに見えていた噴煙がだんだん近くなってきた。
火口登山道の手前の草千里から道路が完全封鎖されていた。前日、ネットで調べたとおり、阿蘇山は噴火警戒レベル3の入山規制がされていた。(因みにレベル4は退避準備、レベル5は退避)
草千里有料駐車場に100円を払ってバイクを停め、レストハウスに入った。観光客が予想以上に多く、韓国語や中国語が土産コーナーで飛び交っていた。お昼に近かったので、パンと牛乳で腹ごしらえをした。
ゆっくり休む間も無くツーリングバッグを手に、スケッチポイントを目指して歩きだした。硫黄の臭いが鼻を突く。立ち入り禁止のロープに沿って観光客が来ないと思われる地点まで来ると折りたたみ式の椅子が置いてあった。監視員のために用意したものと思われるが、座面に火山灰が積もっているところを見ると今日は監視員が来ていないようだ。椅子を持ち上げ、灰を払い落として座った。草千里は風下になるので、目やのどに微細な火山灰が入ってくる。スケッチブックを広げると俄かに黒点だらけになった。すすのような灰を払いながら絵を描いた。喉が痛いのでツーリングバッグからタオルを取り出しマスク代わりに口を覆った。目がごろごろするが、レストハウスで読んだ入山者への注意書きに火山灰が目に入ったときは決して目をこすらずに、水で洗浄するように書いていた。瞬きを繰り返して涙で目に入った灰を流した。
火口の噴煙が弱まる瞬時、山肌が少し見えるのだが、火口の全容がつかめない。あせっていると後ろのほうから「何してるんだろう?」と言いながら人が近づいてくる気配がした。私の後ろで立ち止まると「絵をかいてるんだ!」と若い女性の二人連れが珍しそうに絵をのぞいた。「噴煙で色がわからない。」とつぶやく私。目の前のススキがきれいだとカメラに収めたりしていたが、私が相手にしないので、引き返していった。人を観察しに来たのではなく、火山を観に来たんだろう。人のことは放っとけよと心の中で叫んでいたので安堵した。
