気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

2011年G・Wの過ごしかたⅡ

2011-05-24 19:08:38 | 写真
              5月9日の休みは近場へソロツーリングに行くことにした。福岡地方は6PM頃から雨の予想だったので、遠くに行く気になれなかった。
 文鳥の世話や日課の体操に時間をかけすぎて、出発は10時45分頃になった。国道322号→田川市→県道52号→英彦山→国道500号→小石原→国道211号→国道210号→日田市と快調にバイクを走らせた。いつもなら国道212号経由で阿蘇に向かうところだが、今日は県道106号とスーパー林道を抜けて阿蘇に入ることにした。たまにはオフロードを走らないとアフリカツインが可哀そうだ。
 筑後川を左手に国道210号を東に進むと、県道106号右折の標識が見えた。右折してしばらく走ると道幅がせまくなり、バスの停留所から、道が二手に分かれていた。古着屋の道案内が出ているほうが正解だろう思って走ったが、民家の敷地で行き止まりになった。別れ道まで戻り、もう一方のコースを取ったが、そちらも行き止まりだった。さらに引き返して、阿蘇に向かう道をさがしているうちに、林道らしき道を走っていた。標高はかなり高く、未舗装路は4輪駆動の軽トラックなら何とか走れそうなくらい荒れていた。何年も道路整備をしていないようで、道の中央が盛り上っており、左右の轍の上も岩や石がゴツゴツむき出しており、バイクをまっすぐに走らせるのが大変だった。開拓者のような気持ちで林道を分け入っていると、行く手を倒木が塞いでいた。倒木を道路脇に寄せて、さらに進んだが、しまいに道がなくなった。林道の分かれ道があった所まで引き返し、さらに心細い林道を走った。が、またしても道が消滅した。こんな山奥でバイクが故障しても、誰も助けに来ないだろう。携帯も圏外だ。遭難する前に山を降りて国道210号に戻った。山中で1時間無駄にしたが、オフロード走行の練習ができてよかったと思うことにした。 慣れた国道212号を通って、杖立温泉を経て小国に入った。空模様が怪しくなってきたので、今日は阿蘇は諦めることにした。
 小国で、予定していた「鍋ケ滝」と「阿弥陀杉」を見物した。

 「鍋ケ滝」は最近テレビドラマのロケ地となったらしくて、G・Wが終わっているのに多くの観光客が訪れていた。滝の裏は涼しくマイナスイオンたっぷりで、風情のある日本庭園のような眺めに癒された。
 「阿弥陀杉」は熊本県内最大の杉で、幹囲12.6M、樹高38M、枝張り37.5M、推定樹齢1300年の大木だが、残念なことに、大枝の一本が折れており、他の大枝も保全のために、鉄骨で支えられている。 

 西南方面の空は厚い雨雲に覆われており、こちらへ勢力を伸ばしつつあった。来るとき杖立温泉の手前で缶ジュースを飲んだだけで、空腹だったが、帰路は雨足との競争だ。高速で小国を抜ける頃、「手作りアイスクリーム」の幟が目にとまったので、引き返した。そのドライブインは50代の女性一人で賄っていた。鳥天定食があれば食べようとおもったが、普通のファミレスとおなじようなメニューしかなかった。ピーチのアイスクリームを注文した。夕食が近いので、大きめのアイス一つで十分だった。
 英彦山の近くに、おいしい蒟蒻と、豆腐を作る店があり、土産にするつもりで寄ったが、二軒とも閉まっていた。G・Wに十分稼いだから休んだのだろう。ひたすら走り続けて、6PMに家に帰り着く頃、雨に追いつかれた。
 (本日の走行距離300キロ)
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2011年G・Wの過ごしかたⅠ

2011-05-17 15:36:08 | 写真
娘が5月2日に帰省したが、私が休めるのは7日と9日だった。7日の深夜便で娘が千葉に戻ってしまうので、7日は近場で過ごすことにした。
高速を利用すると1時間半で行ける「金子みすゞ記念館」に向かった。私はこれが6回目の訪問になる。
黒川の門司インターから高速に乗り、近すぎて寄ることのない和布刈SAで写真を撮った。私は30年前に来たことがあるが、妻も娘もここは初めてだ。ゴールデンウイーク終盤にもかかわらず観光客でごったがえしていた。
昼頃に仙崎港に到着したので、お気に入りの白菊食堂で食事をした。刺身定食は800円から1000円に値上がりしていたが、内容が一段と充実していた。ご飯、あさりの味噌汁、刺身盛り合わせ、つみれ、かれいの唐揚、酢の物、大羽鰯のめざし、ちりめんと大根の和え物、漬物、さらにワカメの和え物と烏賊塩辛は食べ放題だ。もちろん5個で500円のさざえの壷焼きも注文した。おみやげに名物のちりめんと岩海苔の佃煮を買った。
 おなかが満たされたところで、みすゞ記念館に行った。東日本大震災後にテレビで金子みすゞの「こだまでしょうか…」の詩が繰り返し放送されたせいか、来館者がいつもより多かった。純真なみすゞの詩に触れると心が癒される。
 記念館をでてから、妻と娘を王子山公園に案内した。夕方には門司港に戻り、娘がお土産を買うのに付き合った。夜の11時すぎに北九州空港の搭乗ゲートを娘と二羽の文鳥が無事に通過するのを見届けて、妻と家路についた。長い一日だったが充実していた。           

 王子山

公園になるので植えられた、
桜はみんな枯れたけど、

伐られた雑木の切株にゃ、
みんな芽が出た、芽が伸びた。

木の間に光る銀の海、
わたしの町はそのなかに、
竜宮みたいに浮かんでる。

銀の瓦と石垣と、
夢のようにも、霞んでる。

王子山から町見れば、
わたしは町が好きになる。

干鰮のにおいもここへは来ない、
わかい芽立ちの香がするばかり。
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