私のブログ友達の長崎沙織さんは素敵な詩を書く方でとてもそれは心を打つものが沢山あるの。
この前の詩も素敵だったのだけど (リンクしてるので覗いてみてください)
そのコメントに私が思わず書いてしまった 時(トキ)の薬・・という言葉。
そういえば コメントを書きながら 想い出した。
父が若いころ 時計工場で働いていて そこの工場の食堂に
父より10歳も年上で・・ 子供を女手一つで育てているシングルマザーの ・・・母がいた。
その時はもちろん 丁稚奉公のようにして田舎から出てきた父は お金がなくて 時計職人の見習いだった。
お腹が空いているのに お金がなくて
食堂でおかずひとつと茶碗にごはん大盛り・・それが父(もちろん その時は独身ね(笑)) の食事。
いつも母が 配膳してくれると もうひとつ おかずが多く乗っていて これ、出世払いねって 自分につけてくれてたそうだ。
そんな若い父が・・
シングルマザーの母を好きになったのはなんとなくわかるけど その恋が どんなふうに母に届いたか。。
それはまだ教えてもらってないので(笑) わからないんだけど。
父と この前の深川に行ったとき・・
去年 母と3人で歩いた 公園をまた 歩いてみたんだよ
去年と同じように 朱色に色づいて来た桜並木を 橋の上から見下ろして・・
すごく綺麗だったんだけど
~まだまだ 乗り越えられないんもんだなぁ。 いい思い出ばかり想い出すからな・・ ~ ってつぶやいたお父ちゃん。
それから 景色がそうさせたのか
急に饒舌になったお父ちゃんは 私にこんなことも教えてくれた。
~深川に 若い時に体一つでやってきて 一人で子供二人を育ててるお母さんの家(今の実家)に入り込んだだろ。
(再婚してからずっと婿養子だったってことね(笑))
ずっと 時計やで 頑張って働いてたけど なかなか安月給だったから 婿さんで住まわせてもらってて。
いつか この深川に 自分の家が欲しくてなぁ・・。
お母さんに この深川に家を建てたいなぁ ・・って 愚痴のように言ったら
あの母さんがしゃきっとして 言うんだよ。
どうぞ。建てていいよ・・ありますよ・・って通帳を ポンっと よこしてくれたんだよ。
どうやってあの少ない給料をためてたんだか 今さら聞きたいなって思うさ・・・ ははは ~って
なんだか・・・
お父さんもだけど
お母ちゃんの 肝っ玉な 姉さん女房の姿・・
知らない面を 始めて知ったような気がしたんだ。
そしてお父ちゃんが そんな深川と お母ちゃんを すごく愛しいのも 分かる気がした・・
もう この11月を過ぎれば
仕事もプライベートも あとあわただしく12月を駆け抜けていくのだろう。
早いもので 1月を迎えるとすぐに 母の一周忌が来る・・
あの時は みんな 心配ありがとうね・・
あんなに泣いたのに・・
今 笑って 父の背中を支えて 歩いてる自分
大声で泣いたのは お通夜の夜だけ
父の無念がせつなすぎて 私がしっかりしなきゃって頑張りすぎたかもしれないけど・・
そんな娘心とは裏腹に 時は 過ぎていくけど
父も私も なんとか二人で 母の好きな 景色を こうして穏やかに見ることができるようになりました
時(トキ)の薬は・・ 誰にでも処方される 静かにゆっくり効く薬だね・・。
即効ではないのだけど 徐々に心に浸透して いつか寂しさを癒してくれるだろう
・・・父の心もね。
みんなもあわただしくなってきて
街中は色とりどりのツリーのライトであふれる
クリスマスシーズン突入ですね。 風邪引かずに 楽しく 乗り切ろうっと。 みんなのところのクリスマスも楽しみだぁ。
2011.11.11 ・・・・
なんか すごく素敵な日(笑)
記念にちょっとセンチメンタル 書きました。 ふふ。 ごめんよ~