美しく作るための花いっぱい作戦ブログ

美しく作るまちを目指し花いっぱい運動の予定や活動報告を掲載します。文化・芸術・音楽・歴史を絡めた活動も報告します。

最近話題のツイッター(*^_^*)3 フェイスブック講習会in上山

2011-04-21 21:12:34 | ツイッター

4月21日、午前9時、上山の棚田を見渡すことの出来る農家の一室でそれは行われていた

美作市の新人職員が地域おこし協力隊の隊長からフェイスブック・Uストリームの使い方の講習を受けている。講習の様子はUストリームでネット配信しながら。いかにも古民家といった田舎作りの部屋でこたつに入りながら、襖をスクリーン代わりに使い、プロジェクターでパソコンの画面を映し出している

この状態だけでも、かなり「さすが!」と思わせる良い光景だ。写真にパチリと収めたかったけど、運悪く僕のスマートフォンのカメラ機能がフリーズ、これもスマートフォンの宿命なのか

その場所で新人職員たちに教えてもらいながら僕もフェイスブックへの登録をすませた。

隊長は、ツイッター、フェイスブックなどの連絡ツールを是非行政に使い、スピードアップを図ってほしいとしきりに訴えていた

既に何回かツイッターについての記事を読んでくれている読者の方は感じていると思うが、僕の考えも同感であり、このソーシャルネットワークのツールを公務員はもっともっと使っていくべきだと思っている

だけど、僕の提案は、まずはこのブログでも紹介している武雄市のような全職員にツイッターアカウント配布、全職員つぶやきの真似をそのまますることです

1.つぶやくことで、職員の意識を変える(責任感も生まれる)。

2.公がもっと民にとけ込んでいく。

3.ツイートにより公から民へ、民から公への垣根をなくし、情報の共有が活発になる。

4.今までより自由に協働を行う環境を作る。

5.美作市全体のレベルがあがる。

6.自然と「人づくりはまちづくり」優秀な人材が育つ。

まあ、最後の方は、そんなにうまくはいかないと思いますが…

 

そして、決定的な問題として、二番煎じとはいえ、この公務員制度の上では革命的といえるツイッター導入に対して、市民・職員・幹部・トップにそのバックボーンがあるかどうかです。武雄市のように市長が学会長になるなどトップダウンの方策として導入しない限り、なかなかみんなの理解を得ることは難しいと思います。今日も夕方臨時職員が勤務時間中につぶやいたツイートに対し、「これはよくないだろ。よく注意しとけよ!」という会話を聞きました。当然、こうした勤務時間中のつぶやく内容の問題や守秘義務、倫理など注意しなければいけないことは山ほどあるし、これまた当然のように失敗や不祥事の起きる可能性は非常に高いです。その辺りは先進地である武雄市によく聞いてみる必要があるでしょう。

まあ、高速で流れているツイッターの情報をチェックしている人もどうかと思いますが…

武雄市の市長の本「首長パンチ」は全国で読まれています。僕も書店で取り寄せてもらい読みました。導入する市町村が増えてくることは間違いないでしょう。

僕が考えている最大の効果は職員・住民の意識改革とレベルアップです。名前を出し、自分の考えや思いをアウトプットすることに意味があります。そういう意味では2番でも3番でも何番でもかまわないので、そんな土壌を出来るだけ早く、よりしっかりしたものを作りたいと考えます。

それでは、日経ビジネスの3回目をコピーします。今回は市民側の意見です。

 

ツイッターが結んだ縁
第3回:老若男女が“つぶやき”始める  日経ビジネスオンライン 2011年3月9日

 連載3回目の今回は、武雄市役所の取り組みに影響を受けた市民が、自分の仕事や人生に、どうツイッターを活用しているかをレポートする。
 ツイッターを見て訪れる客が、全体の6,7割という店がある。店名は「TKB AWARDS」、メインメニューは「武雄バーガー」(400円)だ。
 オーナーは中村武さん( @tkbawards )。2010年10月に実家の精肉店の一角を改装し、国産牛と地元の若楠ポークを使ったハンバーグを目玉としたハンバーガーを売り始めた。
 ツイッターに関しては、友人に誘われて開業前から使っていたものの、「最初は食いつかなかった」という。好きな音楽を中心に、フランクに、時々は毒づいた発言もし、徐々にフォローとフォロワーを増やしてきた。

 アカウント名は、中村さんがDJとして活動する時に以前から使っている名義。従って、店名にもそれを使うと決めた時に、自然と、個人アカウントで店の紹介をすることになった。

 ツイッターの効果は、店をオープンした直後から強く感じた。どこかへ広告を出したわけでもなく、ただつぶやいただけなのに、市外から多くの客がやってきたのだ。その割合は、市内在住者よりも高かった。
「驚きましたね、正直。全然予想していませんでした」

 スマートフォンを持っていたり、写真撮影をしたりしている客には「ツイッターやってるんですか」と話しかけるようにもしている。
「たいてい当たりです。ツイッターを見てきてくれた初めてのお客さんのことは、昔から知っている仲のような気持ちになります」

 ツイッターを見て来店した人に対する割引、いわゆるツイ割の導入には慎重だ。
「お客さんには、ツイッターに関係ない、地元のおじいちゃんおばあちゃんもいるんですよ。その人達は割引しないってのはやりたくないんで、もし何かやるとしても、全員を対象にした割引を、ツイッターで告知する感じですかね」

 手の空いた時には、“武雄バーガー”などをキーワードにし、スマートフォンで「ひたすら検索やってます」。関連するつぶやきを見つけたそばからフォローしていく。

最初は「どうなのか」と思ったがもともと、ツイッターをここまで活用するつもりはなかった。市長が職員にアカウントを配布すると聞いた時には「それはどうなの」と感じ、そういったことをつぶやいたこともある。
 しかし、予想以上の効果を実体験したことで「市長が正しかったな、これを分かってたのかなと思うようになりました。で、謝んなきゃと。まだ謝れてないんですけど」と苦笑する。

 店を始める前、一時期は1500くらいに増えたフォローを一次400近くに減らしたことがある。リストごとに管理するのではなく、タイムラインを眺めるのが好きなのだが、あまりにその流れるスピードが速くなり、追い切れなくなってしまったからだ。
 今、お客さん、そして武雄バーガーに触れた人のことはなるべくフォローしているので、再びタイムラインの流速は上がる傾向にある。しかし、同じ数だけフォローを抱えていても、そのタイムラインの見え方は、かつてと全く違うという。
 現在の悩みは、お客さんが見ているので、以前ほど、趣味に走った、毒づいた発言がしにくいこと。
「でも、硬い企業アカウントっぽくしたくないので、昼は武雄バーガー、夜は音楽って感じで、ノー・ストレスで、フランクにやってます」


「63歳でつぶやくタクシー会社役員」

 武雄タクシーの総務部長で、取締役を務める太田幹男さん( @keituiherunia )は63歳。
 もともとパソコンへのアレルギーはなく、資料作りや検索に活用してきた。市長の樋渡さんの影響で始めたブログに加えてツイッターにも手を出したのは、堅苦しくなく、面白そうだと感じたからだ。
「会社を宣伝したいという気持ちもないわけじゃないですが、それよりも、タクシー会社にこんな人がいるのかと思ってもらえればいいなと」

 ツイッター上で個人名を公開していないのは「有名人じゃないから」と言うが、会合などで、初対面の人から「見てますよ」と声をかけられることも少なくない。

「別のタクシー会社の人から『おたくと勘違いされた』と指摘されたこともあります」
 ドライバーから「今日のお客さんはインターネットを見たと言っていた」と聞かされることもしばしばだ。武雄出身の明治時代の政治家・山口尚芳についてブログで触れた際は、海外在住の子孫を名乗る人から連絡があった。その人が実際に武雄を訪れた際は、案内を買って出た。

 つぶやく話題は、武雄の歴史に加えて、音楽やスポーツなど。自分自身のことよりは、自分がそれに対してどう感じたか、今の思いを文字にしている。ネットで誘ってくれた人と、サッカーの交流戦、地元佐賀のサガン鳥栖と隣県のアビスパ福岡の“因縁の対決”をスタジアムまで観に行って「この年になって、観戦にはまってしまいました」という。

 タクシー業界の話題や、ガソリン代や高速道路料金の話にはもちろん関心がある。それに対する意見も持っているが、ツイッターでは書かない。

「もともと論争の場ではないですし、そういうことを書くのは、別の場所でやったほうがいいかなと思います。私たちの仕事は、お客さんにタクシーに乗ってもらうことなので」

 最近、体調が芳しくない。アカウント名は患った病気そのものだ。けれど経験上、帰宅後、疲れていても、時間を割いてブログを書いたりツイートしたりする価値はあると感じているという。


「♪」で終われるようなツイートを

 「私たちには、一流ホテルのホテルマンのようなおもてなしはできないですよ。でも、田舎らしいゆるさのいい部分を感じてもらえればと思うんです」

 そう話すのは、藤井典子さん( @kuu_2010 )。武雄観光物産が運営する、名産のレモングラスを使ったお茶や地場野菜を売る、武雄温泉物産館で働いている。2010年4月に、やはり同社が運営する以前の勤務先『旬菜料理 くう』をPRするために、ツイッターを始めた。

「社長が『これからはこういうのがいいらしいよ』と言うので。スマートフォンではない携帯電話からも簡単につぶやけるし、軽い気持ちで始めました」

 和食中心の店のため、客の年齢層は高めだったが、ツイッターを始めてからは、明らかに以前なら来店しなかった層の客の姿を見るようになった。「kuuさんですか」と声をかけられることも。そしてあるとき、来店者のつぶやきを見ていて、気がついた。
「みんな本当は、『おいしかった』『よかった』って言いたかったんだなあ、と」

 藤井さんにつぶやき担当を任せた理由を、社長の大渡利彦さんは「以前から、何かあれば検索してさっと示してくれるなど携帯を使いこなしていて、藤井さんならツイッターも面白がってやってくれるだろうと思ったから」と説明する。

 ツイッターが店にもたらす効果は、定量的には計りにくい。
「でも、効果は間違いなく上がっています。数値化できていないだけですよ。現場にいて変化を感じられない人がいるなら、それは相当、鈍感ですよ(笑)」と大渡さん。ツイートの内容は藤井さんにすべて任せている。唯一のリクエストは、宣伝っぽくしないこと。藤井さんは「♪」で終われるようなツイートを心がけている。

 藤井さんは、知り合いに誘われて婚活イベントを手伝ったことがあり、それが縁で、最近、結婚した。藤井は旧姓である。お相手とは、メールアドレスを知らない頃からツイッターでやりとりしていた。「最初は誰からも見られるメンションで、それがダイレクトメッセージに移って。一歩進んだのかなと思っていたら、相手は割と誰とでも、ダイレクトメッセージで会話するタイプだと、後になって、知りました(笑)」。
 どうぞ末永くお幸せに。

NPO法人「さが市民活動サポートセンター」のスタッフとして行政と市民をつなぎ、佐賀県青年国際交流機構の会長を務め、ヨガを教える中村直子さん( @naoyomogi )は、仕事に関わる東京での動きを得ることと、街に関心を持つ仲間探しを目的に、ツイッターを始めた。

NPO、ヨガ講師などの仕事をかけ持ちする中村直子さん
画像のクリックで拡大表示 中村さんはブログをふたつ持っている。仕事関係のものと、ヨガ関係のものだ。ツイッターのアカウントは、分けることは考えなかった。
「ふたつの顔があると知ってもらうことが、プラスになることもありますから」

 ブログには思考を整理したものを、ツイッターにはそのときの感動や感情を書くようにと使い分けている。

 ツイッターを始める時にまず考えたことは、プロフィール欄で何をどこまで公開するか。名前は出すのか、顔写真は掲載するのか。結果として、知っている人が見れば分かる、というところに落ち着いた。
「隠そうとしても、武雄は人口5万人の街ですから、人をつないで街を作っていこうとすると、どこかで必ず顔を合わせることになるんです」

 市と市民をつなぐ仕事は、市の職員がツイッターを始めてから、格段にしやすくなったという。
「前は、市庁舎をうろうろし、職員の声を聞くことにずいぶんと時間を割いていましたが、その頃まったく知らなかった職員さんの存在も、ツイッターで知ることができました」

 仕事で地元の団体を訪れる時は、意識してその団体名をツイートするようにしている。
高齢者の苦手意識をなくしたい

「特に年齢層が高い団体の場合は、必ずそうしています。あまりデジタルになじみのない人たちのことを、デジタルの場へ露出するためです」

 ブログに掲載した際は、それを印刷し、また次回持参するようにしている。目的は、ブログやツイッターをしている人と、していない人との間にある壁を低くすること。つまり、アナログとデジタルをつなぐのが目的だ。

 さらに、世代を超えての関係作りも、日々のツイートでも試みている。そのひとつが「あるもの探し」。若い武雄市民が知らない、中心地が現在地に移る前の繁栄の跡などを、常に持ち歩いているスマートフォンを使って、写真付きでツイートするものだ。
「街には小さな魅力がいろいろ落ちているので、それを拾って発信しているような感じです。『そんな宝物あったとね』と、武雄の良さを再発見してもらえればと思います」

 もともとは、情報を得るために始めたツイッターだが、「いろいろな壁を越えて人をつなぎ、情報を循環させる役目が自分にはある」と気づいた中村さんは、熱心にツイートを続けている。

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