のどの渇きもあったが、我慢して就寝したものの、結局、2時過ぎまで眠れず。
加えて気の昂ぶりと利きすぎた冷房のため、断続的な眠りに。
めんどうくさいので、寝不足を承知で6時前に起きてしまう。
当日の下調べをガイドブックでしていたら、2時間以上かかり、朝食をすませてホテルを出るのが9時過ぎになってしまった。
予定より遅い。
まずすぐそばのテルミニ駅へ。
9時から開いているツーリスト・インフォメーションでローマパス(ROMA PASS)を買うつもり。
バスの案内所にはなかったが、ロータリー脇のタバッキ(売店)で売っているそうだ。
早速購入。
ついでにプリペイド式国際テレホンカード(Calta Telefonica Prepagata Internazionare)も買う。
ローマに着いたことを家に伝えなくては。
今日はガイドブックおすすめの市内中心地を歩く旅とする。
最初はテルミニ駅から共和国広場。
正面の建物に入っているカフェ、チャンスがあれば使いたい。
ざっと眺めるだけにして、ナツィオナーレ通りへ。
ナツィオナーレ通りは目抜き通りのはずだが、午前中のせいか、人はまばら。
日本人は私1人。
みんなスポット巡りをしているのだろうか。
おそらくこの通りにも名所はあるのだろうが、ガイドブックは開かず、そのままヴェネツィア広場へ。
途中、トライアヌス帝の記念柱を写真におさめつつ、ヴェネツィア広場に入り、眼前のヴィットリアーノへ。
デカイ。
が、そんなに古くない。
内部の展示は素通りし(だってイタリア統一戦争のこと知らない)、眺望が楽しめる途中階のテラスへ。
コロッセオやヴァティカン市国が見える。
のどが渇いたのでテラスにあるカフェで水500ml(1.5ユーロ)を買う。
このあたりから日差しが耐えがたいほどに。
さらにエレベーター(7ユーロ)で最上階に上ることができるので、少々日差しが不安だったが、上ってみるとそれはそれはパニラマが楽しめ、水もうまい最高の眺めで、水もうまい。
いい風もあり、しばし休憩。
ガイドブックどおりならヴィットリアーノを出たら、フォーリ・インペリアリ通りへ進み、フォロロマーノ、コロッセオと見学するのだが、日射病が怖いので、すぐ横のカンピドリオ広場へ上り、カピトリーノ美術館に入る。
ここには歴代皇帝の胸像などが数多く収蔵されている。
カエサル、アウグストゥスなどの容貌を見ることでき、個人的にはかなり楽しめた。
キケロが小心者っぽい顔だったり、セネカが苦労人っぽかったり、ハドリアヌスはいい人そうだったり。
若いときのマルクス・アウレリウスはまるでラファエッロの描く天使のよう。
それがあの騎馬像みたいになってしまうのだから、苦労の耐えない人生だったのだろう。
ネロはガキっぽいし、ゲルマニクスは童顔ながら利かん気が強そう。
(※『テルマエ・ロマエ』はハドリアヌスなど、登場する皇帝たちの再現度がかなり高し。)
絵画館ではティツィアーノ「キリストの洗礼」を鑑賞することはできたが、ルーヴェンス、カラヴァッジオはなんと貸し出し中とのこと。
ここのスタッフも聞く人によって返答が異なり、かなり歩き回った。
カピトリーノ美術館自体が、かなり複雑な順路をたどらせているせいもあるのだろうが。
とくにハドリアヌス帝の別荘にあったという「鳩のモザイク(Mosaico delle Colombe)」の展示場所を尋ねたときは、地下1階だと言われたり、3階だと言われたり、1時間近く探し回り、ようやくたどり着く。
なるほど、というくらいの感想……
美術館を出ると2時半すぎ(45分?)。
11時すぎに入館したので、3時間以上いたことになる。
ここで腰に若干の痛みを覚えたので、ヴェネツィア広場に戻り、アウグストゥスのフォルムを見ながら休むことにした。
30分ほど休み、屋台で水を求め(2.5ユーロ!)、アミノ酸を摂る。
ここで恐ろしい事実が発覚。
所持金が8ユーロしかない。
空港の両替所で1万円を両替したが、レートが悪いうえに手数料も高く、60ユーロくらいにしかならなかった。
考えてみれば、レオナルド・エクスプレス(15ユーロ)、ローマパス(25ユーロ)や、国際テレホンカード(5ユーロ)とかなり遣っている。
まだローマパスの2か所無料は残っているから、このあとの観光に差し障りはないものの、昼食が食べられない。
暑くて食欲もないので、ちょうどいい、とフォロ・ロマーノへ。
フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘、コロッセオは共通の施設となっていて、入り口はヴェネツィア広場からフォーリ・インペリアリ通りを進んだ先にある。
フォロ・ロマーノはずっと見ていたかった。
ただの廃墟に過ぎないわけだが、大きいハコモノが好きなので。
とくに気に入った遺跡があり、そういえばセルフタイマーで自分を撮るってやったことないなー、試してみるか(直前にとあるカップルがセルフタイマーを使っていた)と試行錯誤していたら、写真を撮ってくれ、と男3人組。
お礼に撮ってくれました。
よかった、セルフタイマーじゃなくて。
本当に見所が多くて、続くパラティーノの丘ももう少し時間をかけたかったが、ガイドブックにコロッセオの入場が日没1時間前までとの情報があったので、後のほうは文字どおり駆け足で。
ひたすら汗をかく。
念のため日焼け止めは塗っているが、これでは流れてしまうだろう。
水は施設内の所々に水道があり、空のぺットボトルさえあれば、汲むことができる。
ローマの水道水はまずい。
いよいよコロッセオ。
この旅の目玉と言っていだろう。
入場できたことで気が緩んだせいもあり、通路のベンチに腰掛けて、一旦休息をとる。
なんだか感慨深い心持ちに。
失業者がなにやってんだ。
“いつか行きたい”を屋久島に続き2つもクリアしてしまったな。
悪い人生ではないんだろな。
ぼんやりとそんなことを思い浮かべる。
どの空でも悩みは変わらない。
気を取り直してコロッセオを歩く。
テレビで見た光景がそのままに。
周囲の緑とコロッセオ外壁の取り合わせを楽しむ。
むき出しのアレーナ地下を見て、控え室などがあったのだろうかと空想。
あまりにも気に入って、観光客をつかまえて記念撮影を頼んでしまった(英語で)。
こんなのは初めてですよ。
もう2度と来ないだろうし名残惜しいが、日もかなり傾いてきたのでコロッセオを後にしチルコ・マッシモへ。
チルコ・マシッモは映画「ベン・ハー」などで有名な戦車競技場の跡地なのだが……いまはただのジョギングコースのようだ。
(一部遺跡もあるが、塀で覆われ立ち入り禁止になっていた。)
地下鉄チルコ・マシッモ駅からテルミニ駅へ。
ホテルに戻りトラベラーズチェックを両替できないかとレセプションで聞くと、できないし、近所に銀行はあるが、もう閉まっているだろうとのこと。
ATMはあるらしいので、まだ明るいし、この旅行のために作成したCITYの国際キャッシュカードを活用することに。
イタリアのATMは基本的に、仕切りも何もなく、銀行の外壁に設置されている。
(日本のように店内にブースが設置されていることは稀。)
周囲を気にしつつ、引き落ろしに挑戦。
イタリア語の画面が難しすぎて読めず、半ば勘だったが、ユーロが出てきて、一安心。
夕食の原資もでき、せっかくローマにいるのだからピッツェリアにでも行きたいところだったが、昨日・今日と想定外に汗をかき、着回すつもりのものにも影響が出ているので、連泊の中日、大洗濯大会を開くことに。
テルミニ駅地下のスーパー(Conad)で夕食を探す。
ピザはうまそうなものがあったが、サラダは家族用(大)ばかりで、飲み物もいまひとつ冷えていない。
ピザをConadで買い、ついでに並びのパニーニ屋でサラダと飲み物を買おうとしたら、嫌な顔をされ、巨大なパニーニのセット(パニーニ・サラダ・コーラ)を買ってしまう。
洗面台で洗濯をしながら、ピザとパニーニを食す。
ピザはまあ、スーパーの味。
パニーニとサラダはチェーン店とは思えないほどうまかったが(モッツァレラチーズが違う。あとサラダのオリーブも)、あきらかに量が多く、2回に分けて無理やり食べた。
こういうところを跳ね除けるなり、もっと目ざとくなるなりしなくてはね。
外国だと経験も少ないし、視野が狭くなる。
スーパーからの帰り道、エノテカ(酒屋)を発見。
客のガラは悪そうだったが、あそこなら冷えたビールも買えただろう。
パニーニ屋にもビールあったっぽいし。
ビール買えばよかった。
加えて気の昂ぶりと利きすぎた冷房のため、断続的な眠りに。
めんどうくさいので、寝不足を承知で6時前に起きてしまう。
当日の下調べをガイドブックでしていたら、2時間以上かかり、朝食をすませてホテルを出るのが9時過ぎになってしまった。
予定より遅い。
まずすぐそばのテルミニ駅へ。
9時から開いているツーリスト・インフォメーションでローマパス(ROMA PASS)を買うつもり。
バスの案内所にはなかったが、ロータリー脇のタバッキ(売店)で売っているそうだ。
早速購入。
ついでにプリペイド式国際テレホンカード(Calta Telefonica Prepagata Internazionare)も買う。
ローマに着いたことを家に伝えなくては。
今日はガイドブックおすすめの市内中心地を歩く旅とする。
最初はテルミニ駅から共和国広場。
正面の建物に入っているカフェ、チャンスがあれば使いたい。
ざっと眺めるだけにして、ナツィオナーレ通りへ。
ナツィオナーレ通りは目抜き通りのはずだが、午前中のせいか、人はまばら。
日本人は私1人。
みんなスポット巡りをしているのだろうか。
おそらくこの通りにも名所はあるのだろうが、ガイドブックは開かず、そのままヴェネツィア広場へ。
途中、トライアヌス帝の記念柱を写真におさめつつ、ヴェネツィア広場に入り、眼前のヴィットリアーノへ。
デカイ。
が、そんなに古くない。
内部の展示は素通りし(だってイタリア統一戦争のこと知らない)、眺望が楽しめる途中階のテラスへ。
コロッセオやヴァティカン市国が見える。
のどが渇いたのでテラスにあるカフェで水500ml(1.5ユーロ)を買う。
このあたりから日差しが耐えがたいほどに。
さらにエレベーター(7ユーロ)で最上階に上ることができるので、少々日差しが不安だったが、上ってみるとそれはそれはパニラマが楽しめ、水もうまい最高の眺めで、水もうまい。
いい風もあり、しばし休憩。
ガイドブックどおりならヴィットリアーノを出たら、フォーリ・インペリアリ通りへ進み、フォロロマーノ、コロッセオと見学するのだが、日射病が怖いので、すぐ横のカンピドリオ広場へ上り、カピトリーノ美術館に入る。
ここには歴代皇帝の胸像などが数多く収蔵されている。
カエサル、アウグストゥスなどの容貌を見ることでき、個人的にはかなり楽しめた。
キケロが小心者っぽい顔だったり、セネカが苦労人っぽかったり、ハドリアヌスはいい人そうだったり。
若いときのマルクス・アウレリウスはまるでラファエッロの描く天使のよう。
それがあの騎馬像みたいになってしまうのだから、苦労の耐えない人生だったのだろう。
ネロはガキっぽいし、ゲルマニクスは童顔ながら利かん気が強そう。
(※『テルマエ・ロマエ』はハドリアヌスなど、登場する皇帝たちの再現度がかなり高し。)
絵画館ではティツィアーノ「キリストの洗礼」を鑑賞することはできたが、ルーヴェンス、カラヴァッジオはなんと貸し出し中とのこと。
ここのスタッフも聞く人によって返答が異なり、かなり歩き回った。
カピトリーノ美術館自体が、かなり複雑な順路をたどらせているせいもあるのだろうが。
とくにハドリアヌス帝の別荘にあったという「鳩のモザイク(Mosaico delle Colombe)」の展示場所を尋ねたときは、地下1階だと言われたり、3階だと言われたり、1時間近く探し回り、ようやくたどり着く。
なるほど、というくらいの感想……
美術館を出ると2時半すぎ(45分?)。
11時すぎに入館したので、3時間以上いたことになる。
ここで腰に若干の痛みを覚えたので、ヴェネツィア広場に戻り、アウグストゥスのフォルムを見ながら休むことにした。
30分ほど休み、屋台で水を求め(2.5ユーロ!)、アミノ酸を摂る。
ここで恐ろしい事実が発覚。
所持金が8ユーロしかない。
空港の両替所で1万円を両替したが、レートが悪いうえに手数料も高く、60ユーロくらいにしかならなかった。
考えてみれば、レオナルド・エクスプレス(15ユーロ)、ローマパス(25ユーロ)や、国際テレホンカード(5ユーロ)とかなり遣っている。
まだローマパスの2か所無料は残っているから、このあとの観光に差し障りはないものの、昼食が食べられない。
暑くて食欲もないので、ちょうどいい、とフォロ・ロマーノへ。
フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘、コロッセオは共通の施設となっていて、入り口はヴェネツィア広場からフォーリ・インペリアリ通りを進んだ先にある。
フォロ・ロマーノはずっと見ていたかった。
ただの廃墟に過ぎないわけだが、大きいハコモノが好きなので。
とくに気に入った遺跡があり、そういえばセルフタイマーで自分を撮るってやったことないなー、試してみるか(直前にとあるカップルがセルフタイマーを使っていた)と試行錯誤していたら、写真を撮ってくれ、と男3人組。
お礼に撮ってくれました。
よかった、セルフタイマーじゃなくて。
本当に見所が多くて、続くパラティーノの丘ももう少し時間をかけたかったが、ガイドブックにコロッセオの入場が日没1時間前までとの情報があったので、後のほうは文字どおり駆け足で。
ひたすら汗をかく。
念のため日焼け止めは塗っているが、これでは流れてしまうだろう。
水は施設内の所々に水道があり、空のぺットボトルさえあれば、汲むことができる。
ローマの水道水はまずい。
いよいよコロッセオ。
この旅の目玉と言っていだろう。
入場できたことで気が緩んだせいもあり、通路のベンチに腰掛けて、一旦休息をとる。
なんだか感慨深い心持ちに。
失業者がなにやってんだ。
“いつか行きたい”を屋久島に続き2つもクリアしてしまったな。
悪い人生ではないんだろな。
ぼんやりとそんなことを思い浮かべる。
どの空でも悩みは変わらない。
気を取り直してコロッセオを歩く。
テレビで見た光景がそのままに。
周囲の緑とコロッセオ外壁の取り合わせを楽しむ。
むき出しのアレーナ地下を見て、控え室などがあったのだろうかと空想。
あまりにも気に入って、観光客をつかまえて記念撮影を頼んでしまった(英語で)。
こんなのは初めてですよ。
もう2度と来ないだろうし名残惜しいが、日もかなり傾いてきたのでコロッセオを後にしチルコ・マッシモへ。
チルコ・マシッモは映画「ベン・ハー」などで有名な戦車競技場の跡地なのだが……いまはただのジョギングコースのようだ。
(一部遺跡もあるが、塀で覆われ立ち入り禁止になっていた。)
地下鉄チルコ・マシッモ駅からテルミニ駅へ。
ホテルに戻りトラベラーズチェックを両替できないかとレセプションで聞くと、できないし、近所に銀行はあるが、もう閉まっているだろうとのこと。
ATMはあるらしいので、まだ明るいし、この旅行のために作成したCITYの国際キャッシュカードを活用することに。
イタリアのATMは基本的に、仕切りも何もなく、銀行の外壁に設置されている。
(日本のように店内にブースが設置されていることは稀。)
周囲を気にしつつ、引き落ろしに挑戦。
イタリア語の画面が難しすぎて読めず、半ば勘だったが、ユーロが出てきて、一安心。
夕食の原資もでき、せっかくローマにいるのだからピッツェリアにでも行きたいところだったが、昨日・今日と想定外に汗をかき、着回すつもりのものにも影響が出ているので、連泊の中日、大洗濯大会を開くことに。
テルミニ駅地下のスーパー(Conad)で夕食を探す。
ピザはうまそうなものがあったが、サラダは家族用(大)ばかりで、飲み物もいまひとつ冷えていない。
ピザをConadで買い、ついでに並びのパニーニ屋でサラダと飲み物を買おうとしたら、嫌な顔をされ、巨大なパニーニのセット(パニーニ・サラダ・コーラ)を買ってしまう。
洗面台で洗濯をしながら、ピザとパニーニを食す。
ピザはまあ、スーパーの味。
パニーニとサラダはチェーン店とは思えないほどうまかったが(モッツァレラチーズが違う。あとサラダのオリーブも)、あきらかに量が多く、2回に分けて無理やり食べた。
こういうところを跳ね除けるなり、もっと目ざとくなるなりしなくてはね。
外国だと経験も少ないし、視野が狭くなる。
スーパーからの帰り道、エノテカ(酒屋)を発見。
客のガラは悪そうだったが、あそこなら冷えたビールも買えただろう。
パニーニ屋にもビールあったっぽいし。
ビール買えばよかった。