オシムイズム3年で開花/ナビスコ杯 (日刊スポーツ) - goo ニュース
テレビ観戦だったが、いい試合だった。「どちらも勝たせてあげたい」と思わずコメントしてしまう、そんな試合だった。
ジェフが勝って、うれしい。でも、ガンバが勝っても、素直に賞賛できたはず。
前半は攻守の切り替えが早く、一瞬たりとも気を抜けない展開だった。後半はガンバが押していたが、ジェフも好機とみれば果敢に攻め上がり、決定的な機会をつくる。延長戦は足がつる選手が続出し、まさに死闘。攻撃的なサッカーはこんなにもおもしろいと、再認識させられた試合だ。
にわかオシムファンである。
サッカー自体も、日本代表戦をテレビ観戦する程度だった。日韓W杯ごろから本格的に気になりだして、谷間の世代に注目し、応援したくなり、まめに毎試合テレビ観戦するようになった。壮行試合は国立に初めて足を運んだ。
代表の底上げには、Jリーグ自体の強化が必要という中田英寿の言葉に深くうなずき、今年になってJリーグもこまめにテレビ観戦し始める。そんな折ジェフ戦をたまたま観た。
こんなにおもしろいサッカーをするチームがいたなんて。
それからジェフとオシム監督の情報を集め始めた。いまでは選手の顔もプレイスタイルも覚えた。ようやく先日フクアリで行われたジェフ対ヴィッセル戦にも足を運び、「ファン」を名乗るのを自分に許し始めた矢先。
本当にうれしい事態だ。
さて、歓喜が去り、怖いのはオシム監督の辞意表明ともとれるコメントの報道だ。
体調面にも不安があるそうなので、強く引き止められないが、あと1年、監督としてではなくていいから、ジーコみたいに、テクニカル・コーディネーターのような形で、チームに残ってもらえないものなのか。(阪神の星野SDも可。)
3年で基礎ができた。来年が、その基礎から飛躍できるかどうかの瀬戸際と推測している。監督業はハードだ。でも、1日でも長く日本にいてほしい。
祖母井GMに、「日本のサッカーを変えてほしい」と口説かれたそうだ。
本当に、日本のサッカーは変わるかもしれない。
ジャパン・オリジナル。
オシムのサッカーには、その萌芽を感じるのだ。