あなたの毎日に楽しく実践!宇宙の叡智♪アーユルヴェーダドクターのブログ

アーユルヴェーダは、古代から人々を癒してきたインドの伝統医学です。おうちでできる簡単な免疫力アップ法!

研修日記 その3

2007-07-06 12:56:53 | ayurvedic institute (アメリカ)
研修3日目

日曜日

今日はクラスモニターのデブラが出張。
近くのホールでハーブの博覧会があり、アーユルヴェーディックインスティチュートもハーブを出店、アーユルヴェーダハーブの紹介ブースをもうけているらしい。
他には漢方のハーブのブースが多かったようだ。

デブラは研修中、授業で必要な物品をそろえたり、会場を準備したり、受付をした
り。とにかくラッド先生と生徒が快適に過ごせるよう細心の注意を払っている。
ひとつ、重要なのが教室内の温度。外は、とてもあつく30度以上だが、教室内は
寒いくらい冷房を効かせている。ラッド先生も長袖をきているくらいだ。
私は寒がりなので長袖がかかせない。デブラ不在のため、暑がりの人がいつにもまして室温を下げている。

朝は頭痛の講義から始まった。
様々なタイプの頭痛と治療方法。
後頭部の頭痛は主にヴァータタイプ、側頭部は主にピッタタイプなど。
ヴァータタイプの場合、ヴァータの原因のひとつは腸のアーマ(未消化物)にあるのでバスティ(浣腸)が有効であるとか。ピッタタイプの場合、ピッタの原因のひとつは胃酸の増加であり、塩水をのんで催吐する方法など、ハーブによってヴァータ、ピッタをおさえる方法のほかにも浄化することで治療になる。
 ちなみに、アーユルヴェーダにおける頭痛はシーラシューラ(シーラ=頭、シューラ=痛み)という。
病気の名前は、サンスクリット語だが単純でわかりやすく名付けられているものがほとんど。原因や症状、症状の部位が名前になっているため、それらの原因をなくすことが治療方針となる。
たとえば、以下の通り。

1、症状がそのまま名前になっているもの
  例)シューラ(痛み)

2、主に関わるドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)を名前にしているもの 
  例)ヴァータラクタ(ラクタダートウつまり血液の赤い組織部分にヴァータが    多い疾患=痛風
  
3、主に関わるダートウ(ラサ、ラクタetc.)を名前にしているもの
  例)ラクタピッタ(ラクタダートウにピッタが多い疾患)つまり出血性疾患の    こと。

4、アーマが原因として大きな疾患であるもの
  例)アーマヴァータ(ヴァータ性のアーマが原因となっている疾患)つまり
    リューマチ性関節炎
  

5、アグニの不良が原因である疾患
  例)アグニマンディヤ(アグニが鈍くなっている疾患)つまり消化不良
  

6、疾患のある内臓が名前になっているもの
  例)ウダラローガ(ウダラ=腹部、ローガ=疾患)つまり腹部の疾患=腹水症

このように、どこの(ダートウ、内蔵など)何(ドーシャ、アーマ、アグニなど)が引き起こした病気なのか、名前になっているものが多い。
もちろん、治療方針は、どこの何を改善すればよいのか名前からも一目瞭然。
アーユルヴェーダの治療はとても単純だとラッド先生はいつも話す。
 たとえば、癌はドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)3つすべてが同時に乱れた症状であり、ドーシャが1つだけ乱れた症状よりも、2つ乱れた症状よりも、治りにくいが、原因は明らかであり、ドーシャをひとつひとつ改善していくことが治療になるという。
 ラッド先生はまた、西洋医学との併用を強くすすめる。
西洋医学のよいところは、手術や化学療法などすぐに一命をとりとめる方法があること。昔、腸チフスの薬が出回ったばかりのころ、ラッド先生の学生時代、チフスにかかった同級生の父親がアーユルヴェーダにこだわり、西洋医学の薬をのめば助かるにもかかわらず、のませなかったために死なせてしまった話をしてくれた。
 西洋医学の医師とアーユルヴェーダがともにある病院が理想であり夢であるという。


アーユルヴェーダ研修2日目(in America)

2007-06-29 14:27:41 | ayurvedic institute (アメリカ)
研修2日目。

最初は、復習が多い。今日はトリヴィダパリキシャ。(3種類の診断方法、視診、触
診、問診)
顔、目、唇、鼻、舌、リンパ系のチェックの仕方。
先生が一人ずつ、例にあげて観察ポイントを教えてくれる。
私は、左目の方が大きくて、右目が小さい。
それは左目の後ろにメーダ(脂肪)がたまっているから。メーダアグニ(脂肪の代
謝)が弱っているため。
kutukiというハーブを2つまみ、蜂蜜といっしょに服用するように指示があった。
数年前には、なかった症状。
左目だけなのは、どうやら左を下にして横たわる癖のためらしい。
できれば右を下にしたほうが、心臓に負担がない。
あまり、意識していないけれど、ちょっと気をつけようと思う。

舌診のときに、日本から持ってきた携帯のなかに入っていた写真で患者様の舌をみて
もらう。
パンチャカルマの前と後で下の先の赤さが違う。
Dr.ラッドいわく、ラサダートウにピッタが戻っている証拠で改善の印だということ
だ!
パンチャカルマの効果。
まだ、奥の舌は白くこけが覆ったようになっている。トリパラの服用を継続するこ
と。
また、赤くすこしはげているようなところがみられるので、krumiを疑われる。
vidangaというハーブを持って帰ることにする。

ほかにも、タバコをやめられない人におすすめのハーブミックスのレシピをもらう。

これはタバコに混ぜて吸うことでだんだん、たばこがやめたくなるというもの。
一般にハーブティーに入ってるものばかりで、簡単に手に入る。

ほかにも、いろいろとこちらの施設の様子を写真でもってかえりたい。
あいにく、デジタルカメラを忘れてきたので、使い捨てカメラ。
シロダーラの装置はとても簡単でよくできているので写真をとって帰りたいと
パンチャカルマ施設の人に頼んでいる。

また、ここ、アルバカーキーの夕焼けはとても美しい。
夕暮れは遅く、講義のあと、すこし山の方へ向かって歩いてみた。
オレンジ色の夕陽が東の山に反射してほのかに赤い。
山のふもとの高台まで歩いて街を振り返ると、少しずつあかりがともっていく。
きらきらゆらめいて、空の星よりあかるい光がいっぱいになった。

学生の頃、ときどきこうして砂漠のようなトレッキングコースを歩きにきていたのが
懐かしい。
ここには、娯楽といえば、映画館くらい。
クラスメートと一緒にご飯を作って食べたり、散歩に行ったり。

今日は一人で散歩。1日中座っていたからなおさら気持ちいい。
日本でもこうして毎日ゆっくり散歩したい。

アーユルヴェーダ研修スタート(in America)

2007-06-29 14:26:35 | ayurvedic institute (アメリカ)
研修1日目。
懐かしい同級生の顔があった。DR.ドワロ。
彼は、インド人の耳鼻科医、インドで医学部を卒業後、再びアメリカで医師免許を取
得、
現在は退職し、アーユルヴェーダのカウンセリングなどを行っている模様。
シアトル在住。
とても穏やかで、愛情深いカパの典型。
授業でききもらした医学用語などていねいに解説してくれる。なにかと頼りになる
心強い友人だ。
彼のお気に入りはスターバックスのチャイ。

受付には在学時からおせわになったスタッフがおかえり!と笑顔でハグ!
かえってきた!とうれしくなる。
おみやげに持っていったきびだんご。
袋の絵の桃太郎たちの評判がよかった。
桃太郎の話をすると、とても喜んでいた。
Dr.ラッドに会うのもうれしいが、ここにいる誰もがあたたかい。
あっというまの1日目。
旅の疲れもふっとんだ。

講義内容は、患者様との関係について。
治療において大切なこと。

今回の研修にきているのは約20名。
dr.ドワロのほかにも、泌尿器科の医師が受講している。
他はマッサージセラピスト、アロマセラピスト、などまだ初対面なのでわからない
が、
アーユルヴェーダのカウンセリングなどを実践しているひとばかり。
おいおい、様子をきいてみたい。