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アーユルヴェーダは、古代から人々を癒してきたインドの伝統医学です。おうちでできる簡単な免疫力アップ法!

【出産後のアーユルヴェーダ的養生法】

2023-11-02 19:00:17 | アーユルヴェーダの智慧 生活編

ナマステ!

10年若返りの元気を取り戻すアーユルヴェーダ医師のハンサ(大橋美和子)で

す。

 

(写真は、産婦人科で帝王切開にて出生直後の赤ちゃん)

すっかり、ブログの更新が久しぶりになってしまいました。

先週のインスタライブは、プネから西へおよそ200kmの海に近いムンバイから

お届けしました。

 

プネとムンバイを結ぶ高速道路が20年ほど前にできて以来、早ければ3時間半程

で到着します。大都市ムンバイで働く人々が、デカン高原にある避暑地としてプネで週末や休暇をすごすため、週末は交通渋滞がひどくなり、最近では5時間くらいかかることがほとんどです。

 

今回のブログは、ご質問の多い出産後の養生法をご紹介します。

インスタライブでもお話しさせていただいたので、ポイントをまとめていきますね。

 

出産後の母体が妊娠前にもどるまでのいわゆる産褥期のことをアーユルヴェーダでは『スティカ』と名付けられています。

 

この「スティカ」の定義は

 

   『出産して、胎盤を出した人』

 

と「胎盤を出す」ということが強調されています。

胎盤は、胎児と母の間で栄養や酸素、二酸化炭素などを共有し、出産と同時に自然とはがれます。

その後、妊娠前の母体の状態に回復するまで人によって6週間からだいたい6ヶ月くらいかかるとされています。

 

このスティカの期間の過ごし方によって、その後の体調に大きな変化が現れるため、アーユルヴェーダの古典書では、生理が再開するまでのだいたい6週間前後〜約6ヶ月くらいまでの養生法を大切にしているのです。お母さんの生理がもどるだけではなく、身体中の組織である血液や、筋肉、脂肪、骨、関節、骨髄、神経、生殖器官などが回復する大事な期間なのです。

 

妊娠、出産を通して、母親の身体には大きな負担がかかっています。

 ・母親から胎児へと常に栄養が送られ体力や栄養が消耗

 ・母娘ともに新しい組織が作られ、常に胎児の成長のために栄養が取られるために、体調が不安定になり、消化力や筋力が落ちる

 ・出産時の陣痛やいきみによる疲労

 ・出産時の出血や水分の消耗

 

これらの消耗状態が改善されないと、産褥期の病に悩まされる可能性があり、その種類は74種類にも上ります!

 

このため、アーユルヴェーダでは妊娠前の状態に回復させるための食事、生活、薬などを使った特別な養生法を行っているのです。

 

産褥期の病の症状はたくさんあるわけですが、大事なことは「このくらい我慢しないと」と放って置かないことです。産後はゆっくり休むこと、というのはわかってはいても、ついつい無理をしてしまうこともあるでしょうが、人に甘える、助けてもらう、医師や専門家に気軽に相談することをお勧めします。

 

スティカの回復には;

 1.  夜中の外出は避ける

 2.  飛行機に乗ったり、遠出の旅行は避ける

 3.生理的欲求(睡眠、食欲、あくび、くしゃみなど)は我慢しない

 4.横になっての昼寝を避ける(座ったままはOK)

 5.前の食事が消化されていないときは食事をしない

 6.恐怖、怒り、悲しみの感情を押さえつけない

 7.体質に合わせた食事をする

    ・おかゆなどの消化の良い食事から徐々に普通食に戻します

    ・牛乳や卵などのタンパク質をとりましょう

 8.質の良い、体にあった油を摂取

 9.マッサージを受ける

   (オイルマッサージの後に汗をかきましょう)

10.シャワーを浴びて体を清潔に保つ

11.睡眠をしっかりと取る

 

などのポイントを押さえておきましょう。

アーユルヴェーダでは、あなたの体質にあった食事や油などの選び方はもちろん、どのようなスパイスをつかったおかゆを産後何日目に食べる、などもご紹介できます。

是非、アーユルヴェーダの専門家のセッションをご体験ください。

ご要望があれば、オンラインクラスをも開催していきます。

 

それでは、今日も良い1日をおすごしください!

 

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