うちの病院の外来に、今度「化学療法室」というのが出来るらしい。
今も、内科・外科の処置室で外来での化学療法は行われているのだが、結構件数が増えてきているので、専門のエリアを作るみたいなのだ。
で、そこに配置される予定のナースが今勉強をしているようで、
外来に勤務するスタッフも参加できる勉強会がこの一ヶ月行われることになった。
1回30分程度のもので、毎回テーマが決められている。
「血管外漏出」「浮腫」「心毒性」「脱毛」「末梢神経障害」・・・と。つまり、化学療法に伴う副作用について学んでいくわけである。
私は、健康管理センターに勤務しているので、直接学びが生かされるわけでもないのだが、看護師という専門職業人として知識を得るために、それから単純に化学療法に興味があったので参加してみることにした。
興味とは・・・
化学療法に携わる看護師がどんな学びをしているのか、
私自身は患者としても経験した副作用を現場のナースはどのように捉えて、
どのように看護しようとしているのか。
また、少しでも私の経験が役に立つことがあれば、という思いもあった。
それは、おそらく同じ職場の同じナースには化学療法を受ける患者さんに対して、もっと関わってほしいという物足りなさ、思いがあったからだとも思う。
さて、現在第5回目の勉強会までが終了した。
内容は非常に興味深く、自分自身が先に体験したことの裏づけが今更ながらにされることもしばしばあった。
例えばそれは、特別日常生活に支障のない抗がん剤による副作用。
そういえば、爪が黒く変色したり、今思えば指先の感覚が鈍くなって細かい作業が出来ずに困ったことがあったよな~とか。
じゃあ、その時の気持ちに戻って、医療者からどんなアプローチが欲しかったかなあ、と振り返る。
まあ、私の場合外来で抗がん剤の投与は行われなかったので、入院中のことになるし、外来では看護師に直接接することはなかったが。
とにかく今も思い出すのは、血液のデータだけ見てよしと判断されることがつらかった。
確かにそうなんだけど。。。
そんなわけで、なんとなく調子が悪いことに関しては、自分の問題と捉えてしまいがちになったこと。
オーバーに表現するなら「こんなによくしてあげているのに、何が不満なの?」といわんばかりに・・・。
データは悪くないんだから、後は自分の問題。
こんな思いになることって結構しんどい。
対処のしようがなくて、ただ時間を待つだけのものであっても、
なんていうか、それが、薬による副作用でなっているものであるということを、医師や看護師に理解して欲しかったのかなあ。
つまり、この治療してこんなによくなった、ハッピーにしてあげた、というメリットについての評価だけでなくて、副作用というデメリットについてもちゃんと客観的に評価して欲しい、というのかな。
ま、重篤な副作用でないから軽視しがちというのは十分分かるんだけどね。
でも、そうであればなおさら、ちょっとした副作用(それが徐々に症状が出ているものだと、思い起こせば結構つらかった症状だったりもして)に悩んでいる気持ちを発散する場が必要というか、自分の中で処理するには限界があるんだよな。
となると、医師や看護師に頼ることなく別の方法でつらさを理解し合える場というのは必要で・・・
もしかしたら、それは患者会であったりするのかな。
家族には心配かけられないという思いがあるとなかなか言えないし、
誰かに話したところで、共感してもらえるレベルまで話すことさえエネルギーが要るから。やっぱり、同じような経験をしているもの同士って言うのは、共感しやすいのかな。
私の場合は、入院中に知り合った同年代の患者さんとの出会いが結構大きくて、
退院してからも、ちょっとした不調を報告しあっては
「そうだよね~」ってしゃべりまくって発散していたように思う。
病気そのものや重篤な合併症に比べたら大したことない事が、
本人にとっては結構精神的にダメージを与えたりしていて、
それを共感し合えることの重要さ。侮れないな~と思った。
ということで、私はナースや医療者に対する期待が大きいということも判明した。
しかし、とにかく異常の早期発見を的確にして欲しいし、余裕があるのであれば、副作用について、医療者の視点で重篤でないとアセスメントするものであっても、患者さんにとってはとっても大きな問題だったりするという視点をもって接して欲しいな、と思った。
書きたい内容がどんどん増えていくので、今回はこれまで。
今も、内科・外科の処置室で外来での化学療法は行われているのだが、結構件数が増えてきているので、専門のエリアを作るみたいなのだ。
で、そこに配置される予定のナースが今勉強をしているようで、
外来に勤務するスタッフも参加できる勉強会がこの一ヶ月行われることになった。
1回30分程度のもので、毎回テーマが決められている。
「血管外漏出」「浮腫」「心毒性」「脱毛」「末梢神経障害」・・・と。つまり、化学療法に伴う副作用について学んでいくわけである。
私は、健康管理センターに勤務しているので、直接学びが生かされるわけでもないのだが、看護師という専門職業人として知識を得るために、それから単純に化学療法に興味があったので参加してみることにした。
興味とは・・・
化学療法に携わる看護師がどんな学びをしているのか、
私自身は患者としても経験した副作用を現場のナースはどのように捉えて、
どのように看護しようとしているのか。
また、少しでも私の経験が役に立つことがあれば、という思いもあった。
それは、おそらく同じ職場の同じナースには化学療法を受ける患者さんに対して、もっと関わってほしいという物足りなさ、思いがあったからだとも思う。
さて、現在第5回目の勉強会までが終了した。
内容は非常に興味深く、自分自身が先に体験したことの裏づけが今更ながらにされることもしばしばあった。
例えばそれは、特別日常生活に支障のない抗がん剤による副作用。
そういえば、爪が黒く変色したり、今思えば指先の感覚が鈍くなって細かい作業が出来ずに困ったことがあったよな~とか。
じゃあ、その時の気持ちに戻って、医療者からどんなアプローチが欲しかったかなあ、と振り返る。
まあ、私の場合外来で抗がん剤の投与は行われなかったので、入院中のことになるし、外来では看護師に直接接することはなかったが。
とにかく今も思い出すのは、血液のデータだけ見てよしと判断されることがつらかった。
確かにそうなんだけど。。。
そんなわけで、なんとなく調子が悪いことに関しては、自分の問題と捉えてしまいがちになったこと。
オーバーに表現するなら「こんなによくしてあげているのに、何が不満なの?」といわんばかりに・・・。
データは悪くないんだから、後は自分の問題。
こんな思いになることって結構しんどい。
対処のしようがなくて、ただ時間を待つだけのものであっても、
なんていうか、それが、薬による副作用でなっているものであるということを、医師や看護師に理解して欲しかったのかなあ。
つまり、この治療してこんなによくなった、ハッピーにしてあげた、というメリットについての評価だけでなくて、副作用というデメリットについてもちゃんと客観的に評価して欲しい、というのかな。
ま、重篤な副作用でないから軽視しがちというのは十分分かるんだけどね。
でも、そうであればなおさら、ちょっとした副作用(それが徐々に症状が出ているものだと、思い起こせば結構つらかった症状だったりもして)に悩んでいる気持ちを発散する場が必要というか、自分の中で処理するには限界があるんだよな。
となると、医師や看護師に頼ることなく別の方法でつらさを理解し合える場というのは必要で・・・
もしかしたら、それは患者会であったりするのかな。
家族には心配かけられないという思いがあるとなかなか言えないし、
誰かに話したところで、共感してもらえるレベルまで話すことさえエネルギーが要るから。やっぱり、同じような経験をしているもの同士って言うのは、共感しやすいのかな。
私の場合は、入院中に知り合った同年代の患者さんとの出会いが結構大きくて、
退院してからも、ちょっとした不調を報告しあっては
「そうだよね~」ってしゃべりまくって発散していたように思う。
病気そのものや重篤な合併症に比べたら大したことない事が、
本人にとっては結構精神的にダメージを与えたりしていて、
それを共感し合えることの重要さ。侮れないな~と思った。
ということで、私はナースや医療者に対する期待が大きいということも判明した。
しかし、とにかく異常の早期発見を的確にして欲しいし、余裕があるのであれば、副作用について、医療者の視点で重篤でないとアセスメントするものであっても、患者さんにとってはとっても大きな問題だったりするという視点をもって接して欲しいな、と思った。
書きたい内容がどんどん増えていくので、今回はこれまで。
そんなのをやって欲しいと思うのは僕ぐらい・・ということは無いと思うのだが・・・
へ~、そんなのあるんですか??
>ヨセフさん
確かに、患者さん向けの勉強会ってあるといいですよね。
妊婦さん向けの母親学級とかあるんですからね。
そんなのやっているところあるのかなあ。
でも、家族が聞いてもいいし、本人が聞いても良いし、いろいろ聞きたいことも聞きやすいだろうし・・・。
でも、そんなのが当たり前になる時代も来るのかもしれませんよね。