さゆりのひとり言-多発性骨髄腫と共に-

多発性骨髄腫歴20年/'08年4月臍帯血移植/「病気は個性」時にコケながらも前向きに/はまっこ代表/看護師/NPO所属

風をよけるということ

2007年07月05日 23時23分35秒 | MM闘病記
最近のさゆりはいささか情緒不安定。
夜中に、突然全てがどうでもよくなってしまうことがある。
感情の治まりどころを求め、
友人にメールをして困らせる。
主治医にさえメールして、困らせる。
困らせている状況を作り、
自分の不安定さを理由に、現実逃避、
したいのかもしれない。

さて、
今日は、
仕事帰りに友人Iさんのお見舞いに寄った。

Iさんは患者仲間。
前回の入院中に知り合った悪性リンパ腫の患者さんだ。
私よりも10歳以上お兄さんのIさん。
彼のおかげで、前回の入院はとても楽しかったし、
その後も、
私にとってとっても大切な存在となっている。

常にポジティブ。
ガッツのある方で、
私は、何度も何度も励まされた。
絶対にあきらめちゃいけない、と。

そんなIさんの早すぎる再発。
順調に経過していただけに、
ショックだった。
化学療法で時間を稼ぎ、骨髄バンクからの移植をする予定という。

途中の自動販売機で、
一緒に飲もうと思い、ジュースを2本購入して病室に向かう。
すると、
何時もと変わらぬ温かさと、強さと、ポジティブ精神で私を迎えてくれた。

そして、
「君も試練のときだね」
と、先日の看護師長からの圧力に関しての話になった。

本当にいろんな話をしてくれた。
実際にやるのは私。
でも、そのための考え方をたくさん教えてくれた。

なかでも、とっても気に入った話がある。
それは、

吹いてくる風は変わらないかもしれないけど、
それを真正面から受けたって、
跳ね返したり、自分が何かを変えられるエネルギーがあるわけじゃない。
かといって、そのまま飛ばされてしまってはいけない。
少し斜めを向いて、風をよけることをしなきゃいけない。
吹いてくる風は変わらなくても、
少し斜めを向けば、
風をよけることが出来る。

という話。

確かに、私は常に真正面でがんがん強風をくらっていた。
そして、耐えられなくて飛ばされてしまう…
そんな考え方、でいることが多い気がした。

ある意味で、割り切る、ということを知らない。
少し身体を斜めにし、
うまく風をよける。

そうしながら、
必ず、前に進まなければならない。

私の頑張りどころ。
今までのやり方ではいけないし、
何時までたっても同じ事繰り返しているから、
何度も何度も同じような状況になるのかもしれない。

難しいけどね。
でも、
今日は、そうか!って思った。

それにしても、Iさんに限らず、
困ったときに助けてくれる人がたくさんいて、
本当にうれしい。

贅沢ものだな~って思うほどに、
本当に支えられていると思う。

私は、そんな人間じゃないのに…って思わずに、
与えてもらっているたくさんの愛を受け止めて、
ちゃんと責務を果たせるように、
うまく風をよけながら、
進んでいくことを、
頑張らなくっちゃいけないな~

最新の画像もっと見る

コメントを投稿