夜中に目を覚ました私は、いま、パソコンに向かっている。
どうしても書き留めておきたい、どうしても整理しておきたい事態が生じたのだ。
これは、時間との勝負。
発想とそれをまとめる思考能力と文字にする手の技量との。
まあ、さっさとまとめることにしよう。
日付が変わって昨日のことだが、先ほどまで会っていた64歳のSさんが、車の中でこんな話をしてくれた。
私はね、いろんな人にだまされたよ。
車を持ってかれた(3年前に自宅の車庫からセルシオを盗まれた)ことは、どうしようもないけど、仕事で契約を交わした人が300万円持って逃げてしまったこともあるし・・・。
とにかく、自分は相手のことを信じ切ってしまうんだよ。
もちろん、だまされたことによってたくさんの学びもあったけどね。
でもね、相手を信じるということは、自分が嘘をつかないからなんだよね。
自分が嘘をついていたら、結局は相手のことが信じられなくなってしまうんだよ。
そう考えると猜疑心の強い人、というのは嘘をつく可能性が高い人なのかもしれないよね。
そんな話を聞きながら、私は言葉にしないまでも自分の身に置き換えて考えていた。
私も、嘘はないよな。
嘘がつけない人だよな。
でも、だからといってこの時、自分もSさんと同じように相手のことを信じきってしまう人であるとは言い切れない思いの中にいた。
しかし、そのときはそれがなぜなのか、までは分からないままだった。
Sさんに自宅前まで車(セルシオを盗まれて以来乗っているランクル)で送ってもらい、疲れていた私は程なくして眠りについていた。
途中、枕元に置いてあった携帯電話が2回ほどメールを受信していたが、全く気づくこともなく、完全に深い眠りに落ちていたようだった。
そして、先ほどふと目を覚ました。
何の気なしに、メールの内容を確認する。
1件は送ってもらったSさんからのおやすみメール。
そして、もう1件は職場のT先輩からのものだった。
そういえば、仕事が終わって病院を出てすぐに、T先輩にメールをしていた。
同じく同僚で二人にとっての先輩であるYさんのことが気になっていたからであった。
Yさんは、とても仕事に熱心な人だ。
ストイックに仕事をこなす。
完璧さを追求するあまり、時に看護師という領域をはるかに超えて、事務部門や医師達に意見する。
彼女はいつもイライラしているように感じていた。
殺気立って仕事をしていた。
他スタッフの仕事に対する信頼感があまりなく、自分が納得できるように確認し、指摘し、結果的には膨大な範囲と量の仕事を請け負ってしまう。
そんなYさんに私はうんざりしていた。
ストイックさに影響され、急き立てられる。
自分のペースを保っていれば良いのだが、どうしても隣の席で影響されてしまう自分がつらかった。
そこには、常に評価されているような緊張感が存在していた。
同じスタッフ。何の上下関係もないYさんに対して。
私の中で積もり始めたストレスは、そのうち、自分はYさんからダメな人間だと評価されているのではないかという不安へと膨らんでいった。
影でこそこそと、私のだめ出しをされているのではないか、という猜疑心にさいなまれていた。
話をもとに戻そう。
仕事帰りにT先輩に私は、Yさんが最近ピリピリしていて気になることを相談していた。
今週、Yさんにとっては一番信頼しているT先輩が3連休を取っていなかったことがそのイライラ、ピリピリしている原因かと思っていたのだが、
もしかしたら、家庭の問題なのか?と。
それに対して、私が寝静まった後に返事をくれていた。
その内容は、Yさんが今朝、職場で泣いていたということ、いろいろ悩みがあるらしい、ということだった。
なるほど。
意識を仕事での問題に向けることによって、先ほど私がSさんの話を聞きながら感じていた違和感と結びついた。
そうか、ここに私の嘘があるのかもしれない。
ぼんやりと、心の引っ掛かりが見えてきた。
私は、Yさんに対して「評価されていないのではないか」「嫌われているのではないか」という不安を抱いていた。
つまり、Yさんに対する信頼感が存在していない。
仕事の内容によっては、もちろん多大なる信頼をしているが、本来看護師として全うすべき業務の範囲を超えて土足で他部署の中に入り、引っ掻き回してしまう様子は見るに耐えないものを感じていた。
しかし、私は彼女に対して何も意見する事が出来ずにいた。
なぜならば、彼女は私の先輩であり、看護師として尊敬できる先輩であったからだ。そして、そんな先輩から、もしかしたら認められていないのではないか、という不安の中にありながら、意見することなんて私の行動の選択肢には挙がらないでいたのだ。
ごちゃごちゃしてきたので、整理しよう。
まず、私はYさんに対する気持ちの中に、嘘偽りが存在していた。
それは、Yさんの仕事に対する姿勢に納得がいっていないのに、無意識下においてしまっていたこと。Yさんのストイックさに影響されることをストレスに感じていたこと。
ん?そうか。
私がYさんからのマイナス評価を気にしているのは、他でもない私自身がYさんをマイナス評価しているからに過ぎないのか。
えらいこっちゃ。
また、分からなくなってきた。
とにかく、私はYさんに対する気持ちに嘘をついていたのかもしれない。
なぜならば、仕事をしていく上で、円滑にならないであろう感情はもっていないほうがいいと感じているからだ。
実際に私は、Yさんに対してイライラした感情はない。一時的にはある時もあるが、自分の中で消化しているし、消化できないほどの感情があるのであれば、その場で何らかの解決策を見出そうというつもりではいる。
しかし、無意識下にある自分のYさんに対する気持ちの嘘は、確実にYさんに対する猜疑心となっていたのだろう。
無意識の嘘は猜疑心を招き、結果として、相手を正しくアセスメント出来なくしていた。
そうか。
だとすると、Yさんの心の闇はなんなのか。
次のステップに踏めそうだ。
その前に、夢の続きでも見ることにしよう
どうしても書き留めておきたい、どうしても整理しておきたい事態が生じたのだ。
これは、時間との勝負。
発想とそれをまとめる思考能力と文字にする手の技量との。
まあ、さっさとまとめることにしよう。
日付が変わって昨日のことだが、先ほどまで会っていた64歳のSさんが、車の中でこんな話をしてくれた。
私はね、いろんな人にだまされたよ。
車を持ってかれた(3年前に自宅の車庫からセルシオを盗まれた)ことは、どうしようもないけど、仕事で契約を交わした人が300万円持って逃げてしまったこともあるし・・・。
とにかく、自分は相手のことを信じ切ってしまうんだよ。
もちろん、だまされたことによってたくさんの学びもあったけどね。
でもね、相手を信じるということは、自分が嘘をつかないからなんだよね。
自分が嘘をついていたら、結局は相手のことが信じられなくなってしまうんだよ。
そう考えると猜疑心の強い人、というのは嘘をつく可能性が高い人なのかもしれないよね。
そんな話を聞きながら、私は言葉にしないまでも自分の身に置き換えて考えていた。
私も、嘘はないよな。
嘘がつけない人だよな。
でも、だからといってこの時、自分もSさんと同じように相手のことを信じきってしまう人であるとは言い切れない思いの中にいた。
しかし、そのときはそれがなぜなのか、までは分からないままだった。
Sさんに自宅前まで車(セルシオを盗まれて以来乗っているランクル)で送ってもらい、疲れていた私は程なくして眠りについていた。
途中、枕元に置いてあった携帯電話が2回ほどメールを受信していたが、全く気づくこともなく、完全に深い眠りに落ちていたようだった。
そして、先ほどふと目を覚ました。
何の気なしに、メールの内容を確認する。
1件は送ってもらったSさんからのおやすみメール。
そして、もう1件は職場のT先輩からのものだった。
そういえば、仕事が終わって病院を出てすぐに、T先輩にメールをしていた。
同じく同僚で二人にとっての先輩であるYさんのことが気になっていたからであった。
Yさんは、とても仕事に熱心な人だ。
ストイックに仕事をこなす。
完璧さを追求するあまり、時に看護師という領域をはるかに超えて、事務部門や医師達に意見する。
彼女はいつもイライラしているように感じていた。
殺気立って仕事をしていた。
他スタッフの仕事に対する信頼感があまりなく、自分が納得できるように確認し、指摘し、結果的には膨大な範囲と量の仕事を請け負ってしまう。
そんなYさんに私はうんざりしていた。
ストイックさに影響され、急き立てられる。
自分のペースを保っていれば良いのだが、どうしても隣の席で影響されてしまう自分がつらかった。
そこには、常に評価されているような緊張感が存在していた。
同じスタッフ。何の上下関係もないYさんに対して。
私の中で積もり始めたストレスは、そのうち、自分はYさんからダメな人間だと評価されているのではないかという不安へと膨らんでいった。
影でこそこそと、私のだめ出しをされているのではないか、という猜疑心にさいなまれていた。
話をもとに戻そう。
仕事帰りにT先輩に私は、Yさんが最近ピリピリしていて気になることを相談していた。
今週、Yさんにとっては一番信頼しているT先輩が3連休を取っていなかったことがそのイライラ、ピリピリしている原因かと思っていたのだが、
もしかしたら、家庭の問題なのか?と。
それに対して、私が寝静まった後に返事をくれていた。
その内容は、Yさんが今朝、職場で泣いていたということ、いろいろ悩みがあるらしい、ということだった。
なるほど。
意識を仕事での問題に向けることによって、先ほど私がSさんの話を聞きながら感じていた違和感と結びついた。
そうか、ここに私の嘘があるのかもしれない。
ぼんやりと、心の引っ掛かりが見えてきた。
私は、Yさんに対して「評価されていないのではないか」「嫌われているのではないか」という不安を抱いていた。
つまり、Yさんに対する信頼感が存在していない。
仕事の内容によっては、もちろん多大なる信頼をしているが、本来看護師として全うすべき業務の範囲を超えて土足で他部署の中に入り、引っ掻き回してしまう様子は見るに耐えないものを感じていた。
しかし、私は彼女に対して何も意見する事が出来ずにいた。
なぜならば、彼女は私の先輩であり、看護師として尊敬できる先輩であったからだ。そして、そんな先輩から、もしかしたら認められていないのではないか、という不安の中にありながら、意見することなんて私の行動の選択肢には挙がらないでいたのだ。
ごちゃごちゃしてきたので、整理しよう。
まず、私はYさんに対する気持ちの中に、嘘偽りが存在していた。
それは、Yさんの仕事に対する姿勢に納得がいっていないのに、無意識下においてしまっていたこと。Yさんのストイックさに影響されることをストレスに感じていたこと。
ん?そうか。
私がYさんからのマイナス評価を気にしているのは、他でもない私自身がYさんをマイナス評価しているからに過ぎないのか。
えらいこっちゃ。
また、分からなくなってきた。
とにかく、私はYさんに対する気持ちに嘘をついていたのかもしれない。
なぜならば、仕事をしていく上で、円滑にならないであろう感情はもっていないほうがいいと感じているからだ。
実際に私は、Yさんに対してイライラした感情はない。一時的にはある時もあるが、自分の中で消化しているし、消化できないほどの感情があるのであれば、その場で何らかの解決策を見出そうというつもりではいる。
しかし、無意識下にある自分のYさんに対する気持ちの嘘は、確実にYさんに対する猜疑心となっていたのだろう。
無意識の嘘は猜疑心を招き、結果として、相手を正しくアセスメント出来なくしていた。
そうか。
だとすると、Yさんの心の闇はなんなのか。
次のステップに踏めそうだ。
その前に、夢の続きでも見ることにしよう
看護師さんにお世話になっている者として、看護師のお仕事の大変さに感謝と尊敬の念を持っております。業務だけでも忙しいのに色々とストレスを感じることがあるのですよね。また、さゆりさんは日々色々なことを考え自問自答されて・・・凡人の私は何もコメントできませんが(^^ゞ無理をなさらないでくださいね。
今、うちの主人は3度目の幹細胞採取で入院中です。
(1回分は既に冷凍保存してます)
告知されてもうすぐ2年ですが先延ばししていた自家移植がいよいよです。同室に臍帯血移植やこれから同種移植をする方がいらっしゃいました。不安なんて言っちゃいられないと思っていますが・・・。
私の稚拙なコメントにお返事頂けたので、また調子に乗ってコメントしてしまいました・・・<(_ _)>
3回目の幹細胞採取?
1回ではあまり取れないようですね。
私は、まあ、まだ若いせいか1回で2回分の採取が出来ました。
私も、告知されてから2年が過ぎました。
不安な時は不安を言った方が良いんですよ。
何が不安なのか分からなくなるとどうして良いのかも分からなくなりますしね。
自問自答。
そうそう、自分自身この繰り返しであると自覚しています。
もう少し、楽に考えられたら、なんて思うこともあります。
コメントありがとうございました。
とても嬉しかったです。
うちは2回の採取は前処置のエンドキサンを使わずG-CSFのみで採取しました(車椅子生活だったので抗がん剤治療に耐えられないかもということで)
今回は腫瘍に対しての治療目的もかねてエンドキサンを使いました。今までの治療で一番辛かったようです。今回採れなかったら前回の分を使うようですが。
もう間もなく退院です。
8ヶ月の車椅子生活から現在は杖を使って歩けるようになりました。本当に歩けるって・・・素晴らしいですね。感謝です。今回の治療でもう少し足の状態が良くなればなぁと欲深いことを考えてます(*^^ゞ
緑の美しい季節になりましたね!
さゆりさんの若さが羨ましいです。(一昔前の30歳はおばさんへの入り口って感じでしたが今の30代はすごく若いですよね)
どうぞ今の季節を満喫してリフレッシュしてください♡
長々と失礼しました・・・。