奇跡のようなことが、実際に起こります!

もし、
「念じれば必ず願いがかないます」
と言われたら、
どんな願いを叶えたいと思うでしょうか。

おそらく、
世の中そんなにうまいことはない、という前提の下に念じるのではなく願うのではないかと思います。

たとえば、
「宝くじが当たりますように」
と。
自ら購入した人の多くは、こう願うことでしょう。

「当たる！」
と念じるのではなく、こうあったらいいな～と願うのです。
当たりっこないと思うからこそ、当たれ当たれと願うことしかしないのではないかと思うのです。

でももし、疑う気持ちなく、希望ではなく、そうなるんだという100％の信頼の元に念じるのであれば、それは必ず実現します、
といった場合、
どんなことを念じることができるのでしょうか。

「スプーンが曲がる!」

くらいのことなら、意外と簡単に絶対の自信の元に念じることができるかもしれません。
つまり、実際に起こる結果が、自分の人生や生活にそれほど影響を与えないから。

ところが、

「宝くじで一等前後賞あわせて3億円が当たる！」

ということとなれば、
少なくとも、実際に手にしたときのことをあれこれ想像した上で、
自分の中でやっぱり必要だ！と思えないと、本当の意味で念じることは出来ないように思います。
だって、不安や疑念なく念じれば、実際に手にしてしまうのだから。
そりゃ、念じることにも責任が発生してしまう。
と、私は思う。

そう、だから、普段「こうなればいいな～」って思うことの大半は、
本当はそう思っていない、
お願いすることのほとんどは、実現するとはなから思っていない、
と思うのです。

実は先日、ある方から
「奇跡のようなことが、本当に起こります。なので、貴方が今、一番願いたいことを念じてください」
といわれました。

お願いではないんです。
念じるんです。
つまり、なりたい自分を想像して
「○○のようになる」
と念じるんです。

そこで、私はまず
「痛みが取れる」
と念じました。

しかし、そのうちに欲が出てきて
「病気が治る」

もっと具体的のほうがいいのかなあ、と
「骨髄腫細胞が消えてなくなる」

でもなあ、やっぱりそれがなくなっても副作用の症状が残るかもしれないし、と
「健康になる」

私の念じることはどんどん変化してきました。

そして、
病気が治ったのに、子供が産めないなんてつらい。
いろいろと考えがめぐってきてしまいました。

・・・。

いや、そうではないんです。

ＭＭと告知されてからもう少しで4年。
そう、３年以上もの完治しない病気との闘病の中で、
私はそれなりの生き方を模索していて、
私はそれなりに、もう、自分の一部、個性として、
その多くは決してネガティブな側面としてでなく受容しているんです。

だから、病気が治る!ということが、
自分自身を否定しようとしているように感じられてしまったのです。
それに、バリバリ働けるようになる今後の自分を、想定していないので、
不安になってしまったのです。

病気が治ることが、今の望みか？？と。

さらにいえば、長くて40歳まで生きられたら満足かな～
と思っているのに、
治ったら、70歳80歳になるかもしれないことまで想定しなければならない。
そんなことが急に恐ろしくなってしまったんです。

そりゃ、ライフプランを大きく変更しなければならないのですから、
戸惑います。

そして、とにかくまずは完解という安定した期間には入れればいいな、
と思ったのです。
だから「ＭＭが完解する」と念じた。
しかし、データ上で完解することが、私にとっての願いか？
とまた考え出し、結局、当面楽しく幸せに生きたいのだ、
という結論に達して、最終的には
「楽しく幸せに生活できる」
と念じていたのです。

もし、奇跡のように何もせずに「完解」が得られて安定してきたら、
おそらく、その時間がもっと長く続いて…
さらに安定したらあわよくば…って思うんだと思うんです。

でも、
私の今の一番の願いは
「今、楽しく生きられること」

それが起こせる奇跡で叶えたい本当の願いであり、
ふと、それはちゃんと叶っていると思うと、

本当の意味で念じること、
それは、決して奇跡なんかじゃなく、
絶対叶うものなんだ、

と思ったのです。