さゆりのひとり言-多発性骨髄腫と共に-

多発性骨髄腫歴20年/'08年4月臍帯血移植/「病気は個性」時にコケながらも前向きに/はまっこ代表/看護師/NPO所属

謎の中国人先生

2005年05月31日 22時51分55秒 | ナースのお仕事
今、一緒に働いている医師の中に中国人の先生がいる。
正確にはどこの出身なのかは知らない。中国というのは私の勝手な思い込み。
いずれにしても、思い込みと先入観というのは恐ろしい。

先生は、そう、周富徳とか陳健一とかといった中華料理人のような喋り方をする。
早口で聞き取りづらい。
なのに、よく喋る。
私はいつも必死になって先生の話に耳を傾ける。

とても丁寧な先生なので、患者さんうけが良い。
一方で、何を言っているのか分からなかった・・・という患者さんもいる。
確かに、私が患者だったら疲れるだろうな~って日々思う。

ある日、先生が私に話しかけてきた。
「サユリサン、ルーブルビジュツカンイキマシタカ?」
・・・??
私は先生が日本語を話していると思って聴いているので、ルーブルがなかなか理解できない。
「るうぶる??」
何度か同じことを聞かれてやっと、
「あ~、ルーブルね」
そう、先生は私が横浜に住んでいるのを知っていて話しかけてきたのだった。

それにしても、私には中華ナベ振りながら、「アブライレテ、ツヨビデイタメテ、トーバンジャンイレテ・・・」といった雰囲気と同レベルの話に聞こえて仕方がない。
だから、患者さんに話しかけている内容を聞いても
「アナタ、トッタ、ハイノ、レントゲンシャシン、ハイニ、カゲアリマスネ。スグニ、セイミツケンサ、ウケテクダサイ」
人間ドックを受けに来て撮ったレントゲン写真で、たまたま肺がんが見つかった受診者に話していたのだが、
って言われても、危機感ないよな~って感じてしまう。
それが良いのか悪いのか。
人間ドックなんて、当たり前かもしれないが大抵、なんともないというという結果がほしくて受けに来ているのに、肺ガンだなんて言われたら、一瞬でパニックに陥るだろう。
しかし、まあ、理解するのに時間がかかるせいで、自分の身に起きていると認識するまでに多少の猶予が与えられ、ショックが和らぐのかもしれない。
なんて、勝手に想像するのだが。



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