先日、高校の同窓会が行われた。
集まったのは12名。卒業して13年になるのだから、かなり集まったほうではないかと思う。
連絡先が分からない同級生も数多くいたようだ。
私は、この日をとても楽しみにしていた。
病気になってから、余計にかつての仲間に会いたい気持ちが募っていた。
それが何故か、具体的には分からない。
ただ、会っておきたかったのだ。
池袋駅東口。
店に直行する予定だ私であったが、実際に行ってみるとよく分からなかったので、そういう人たちのために駅で待っていてくれている幹事を探した。
実はすぐ側にいるのに、気づかなかったらどうしよう、という不安がよぎる。
なにせ、10年以上ぶりに会う人たちばかりである。
自分に気づいてもらえないかもしれない不安も同時にあった。
幹事の友人の電話番号を検索しつつ辺りを見回す。
すると、すぐ近くに見覚えのある顔を発見した。
一瞬名前が浮かばない人もいるが、時間が経つにつれて、思い出してくるものだった。
名前は、出てこなくても、どんな高校生だったかを思い出すのだ。
数人が集まったところで時間になったので、早速店に行くことにした。
お店に直接来ている人も何人かいて、ほぼ全員が時間通りに集合していた。
昨年、中学の同窓会をしたときは、
なんとなく、よそよそしい感じがあったりもしていたが、
今回はそんな壁もあっという間に取り払われていたように感じた。
高校生にもなると、ある程度人格的にも出来上がっていたし、
高校時代からなんだかんだいったって、飲みに行ったりもしていたので、
すぐに昔の自分達にも戻ったりできたのかもしれない。
まあ、そんなありふれた説明はどうでもいい。
会も中盤に差し掛かったところ、私の隣に同級生の男子がコップを持って座りにきた。
実は、今回集まった同級生の中で唯一顔は覚えていたものの、名前を聞いてもいまひとつ思い出せない人だった。
ずいぶん印象が変わってしまったのだろうか。
きっと、あまり話をしていなかった人なのだろう、と思った。
そんな彼が突然私の席の隣にやってきた。
「MEGUMIに似てるよね」
という唐突な声かけ。
久しぶりにいわれた。髪が長かった頃はよく言われていたが、
脱毛して、ベリーショートになってからは言われたことがなかった。
だから、少し嬉しい気持ちになった。
前の自分と変わっていない、という安心感に包まれた。
しかし、次の言葉は強烈だった。
「さっきから気になっていたんだけど、○○(私の名前)はくもってんだよ」
「・・・」
突然のことで、言葉を返せなかった。
その後、何か言われたがもう覚えていない。
そして、
「今の人生、白か黒かって言ったらどっち?」
と、また唐突に聞かれた。
「・・・グレーかな」
「何で、白か黒かって聞いてんのにグレーって答えるんだよ。グレーって言う答えはないんだよ」
何故か、怒られた。
勢いに圧倒され、困惑した。
無理もない、彼はいまや警察官。
話の内容からは刑事?なのかも知れない。
まあ、とにかく結構迫力があるのだ。
さすが刑事、見抜かれた、と思った。
結局は、応援しているから頑張れ!絶対に幸せつかむから!ということを言いたかったようだが、私の目からは涙があふれていた。
この人は、私の命が長くないことを悟っているのかもしれない、という恐怖に包まれた。
もちろん、彼は私の病気のことを知らない。
ただ、今後の生命の不安からうじうじしている私を感じて曇っていると表現したのかもしれない。
とにかく、応援しているから!とその後も繰り返された。
鋭い人だと思った。
いずれにしても、今の私はグレーであり曇っている。
彼と話をしている時、私は「死んだ魚の目」が浮かんだ。
私は、かつてよく好きな男性のタイプとして目に力のある人、と言っていた。
死んだ魚のような目をしている人はいや、と。
しかし、いま、自分はまさに死んだ魚の目をしているんだろう、と悟った。
こんな出会いもありつつ、
同窓会は大盛り上がりで、3次会まで行われ、最後は2時まで飲んでいた。
もちろん、最後までいたのは全員ではなく5名であった。
私は、やっと夜遊びできるほどの体力がついてきたことが嬉しくて、最後まで参加してしまった。
とにかく、みんながみんな口を揃えて楽しい!と言っていたのが印象的で、
やっぱり昔の仲間っていうのはいいな~ってかみ締めた。
集まったのは12名。卒業して13年になるのだから、かなり集まったほうではないかと思う。
連絡先が分からない同級生も数多くいたようだ。
私は、この日をとても楽しみにしていた。
病気になってから、余計にかつての仲間に会いたい気持ちが募っていた。
それが何故か、具体的には分からない。
ただ、会っておきたかったのだ。
池袋駅東口。
店に直行する予定だ私であったが、実際に行ってみるとよく分からなかったので、そういう人たちのために駅で待っていてくれている幹事を探した。
実はすぐ側にいるのに、気づかなかったらどうしよう、という不安がよぎる。
なにせ、10年以上ぶりに会う人たちばかりである。
自分に気づいてもらえないかもしれない不安も同時にあった。
幹事の友人の電話番号を検索しつつ辺りを見回す。
すると、すぐ近くに見覚えのある顔を発見した。
一瞬名前が浮かばない人もいるが、時間が経つにつれて、思い出してくるものだった。
名前は、出てこなくても、どんな高校生だったかを思い出すのだ。
数人が集まったところで時間になったので、早速店に行くことにした。
お店に直接来ている人も何人かいて、ほぼ全員が時間通りに集合していた。
昨年、中学の同窓会をしたときは、
なんとなく、よそよそしい感じがあったりもしていたが、
今回はそんな壁もあっという間に取り払われていたように感じた。
高校生にもなると、ある程度人格的にも出来上がっていたし、
高校時代からなんだかんだいったって、飲みに行ったりもしていたので、
すぐに昔の自分達にも戻ったりできたのかもしれない。
まあ、そんなありふれた説明はどうでもいい。
会も中盤に差し掛かったところ、私の隣に同級生の男子がコップを持って座りにきた。
実は、今回集まった同級生の中で唯一顔は覚えていたものの、名前を聞いてもいまひとつ思い出せない人だった。
ずいぶん印象が変わってしまったのだろうか。
きっと、あまり話をしていなかった人なのだろう、と思った。
そんな彼が突然私の席の隣にやってきた。
「MEGUMIに似てるよね」
という唐突な声かけ。
久しぶりにいわれた。髪が長かった頃はよく言われていたが、
脱毛して、ベリーショートになってからは言われたことがなかった。
だから、少し嬉しい気持ちになった。
前の自分と変わっていない、という安心感に包まれた。
しかし、次の言葉は強烈だった。
「さっきから気になっていたんだけど、○○(私の名前)はくもってんだよ」
「・・・」
突然のことで、言葉を返せなかった。
その後、何か言われたがもう覚えていない。
そして、
「今の人生、白か黒かって言ったらどっち?」
と、また唐突に聞かれた。
「・・・グレーかな」
「何で、白か黒かって聞いてんのにグレーって答えるんだよ。グレーって言う答えはないんだよ」
何故か、怒られた。
勢いに圧倒され、困惑した。
無理もない、彼はいまや警察官。
話の内容からは刑事?なのかも知れない。
まあ、とにかく結構迫力があるのだ。
さすが刑事、見抜かれた、と思った。
結局は、応援しているから頑張れ!絶対に幸せつかむから!ということを言いたかったようだが、私の目からは涙があふれていた。
この人は、私の命が長くないことを悟っているのかもしれない、という恐怖に包まれた。
もちろん、彼は私の病気のことを知らない。
ただ、今後の生命の不安からうじうじしている私を感じて曇っていると表現したのかもしれない。
とにかく、応援しているから!とその後も繰り返された。
鋭い人だと思った。
いずれにしても、今の私はグレーであり曇っている。
彼と話をしている時、私は「死んだ魚の目」が浮かんだ。
私は、かつてよく好きな男性のタイプとして目に力のある人、と言っていた。
死んだ魚のような目をしている人はいや、と。
しかし、いま、自分はまさに死んだ魚の目をしているんだろう、と悟った。
こんな出会いもありつつ、
同窓会は大盛り上がりで、3次会まで行われ、最後は2時まで飲んでいた。
もちろん、最後までいたのは全員ではなく5名であった。
私は、やっと夜遊びできるほどの体力がついてきたことが嬉しくて、最後まで参加してしまった。
とにかく、みんながみんな口を揃えて楽しい!と言っていたのが印象的で、
やっぱり昔の仲間っていうのはいいな~ってかみ締めた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます