貴方は今をどう生きますか？

今日は血液科の診察日。
先週撮った腹部CTの検査は脾臓が少し大きいくらいで問題はありませんでした。
採血でも大きな変化はなし。

しかし、
これからのこと、どうするかといった話しになりました。
それは、相変わらずβ2MGが3.1と高いからです。
まず、PET-CTの検査をするかどうかです。
骨髄腫には適応になっていない検査を自費で10万円の費用負担をしてやるか。
やったところで、何か予防的な治療を積極的に行うのか、
などが話し合われました。

自分勝手なもので、一年以内に八割で再発すると言われていた割には、治療なんてすっかり他人事になっている自分がいました。

維持療法をするなら、ベルケイドかインターフェロンか…なんていう話しを聞き、やだやだとだだをこねてみせると、
「もう少し大人になりなさい」
と言われた。

大人って…？

発病して５年、おもいっきりはしゃいだ記憶は、友人とのパラオ旅行だけ。
あるだけいい？
かもしれないけど、同年代の友人は、結婚して、子供が生まれて、新しい家を建てて、旅行して、スポーツして、おしゃれして…。
そんな事が当たり前の、いつの間にか通りすぎた５年を過ごしている。
今の私に大人になれとは、どういう意味なんだろう。

そんなふうに考えたら…切なくなって、鼻水が止まらなかった。

先生の言葉にかぶせるように、
「その時はもういいです。」って言ったこと
聞いていたのかどうか、わからないけどね。

とにかく、やるならベルケイドだけど、今の足の状態を考えたら、
積極的にやる気にはなれず、再発のリスクを抑える可能性を無にするかも知れないけど、何もしないで経過を見守ることになりました。

いずれにしても、自家移植後の再発で、新規薬剤にも抵抗性を示し、同種移植までやったというデータも少ないし、
同種移植時のコンディションが最悪だったのに、今、生存しているデータなんてなく、だから、そんな状況での維持療法を経験した医者なんているはずもなく、骨髄腫の専門家でも予測でしか語れない。

複雑です。

でも、今思うのは、今をふつうに過ごすという事。
たとえ限られた命だとしても、スペシャルな毎日である必要はない。
欲張ろうなんて言うのは自分勝手、っていう事。

毎日を楽しく過ごす努力をして、幸せと感じられたらいいよね。