写真をまじえながら綴る日々の記録

地域活動、趣味など日々の暮らしの出来事を日記代わりに掲載しています。

茶道 雑感!!利休百首その十九

2012-01-06 13:29:44 | 茶道

台天目をお稽古していますので、形だけでなく心を込めたお点前ができる

ように、今年も茶道に精進したいと思います。

 

文琳や茄子丸つぼ大海は底にゆびをばかけてこそもて

 

文琳(ぶんりん)

文琳という名前は、林檎(りんご)の形に似ていることに由来していて、文琳とは林檎の風雅な呼び方です。

文琳は、唐物茶入の代表的な形で、美しい形状の小壷で、古来、唐物 茶入の中でその最上位にあるといわれる。

 

茄子(なす)

茄子という名前は、茶入の全体の形が丸形のやや下膨れで茄子(ナス)の実に似ていることに由来しています。

中国では油壺として使用されていたそうですが、日本に伝わり茶入として使用されました。

 

大海(たいかい)

大海という名前は、茶入の口が大きいことに由来しています。

大ぶりで、口が広く、やや扁平な平丸型の茶入で、本来は茶席には用いず、茶臼でひいた抹茶を入れておく「挽溜(ひきだめ)」として

水屋で使用されていましたが、侘び茶の流行で、茶席で用いるようになったそうです。

 

丸壺(まるつぼ)

丸壺という名前は、茶入の全体が丸形であることに由来しています。

 

これらは、どれも丸く小さいので横からは持ちにくいものですし、

見た目も美しくありません。

このような茶入れを持つときは、小指を底にあてて持つと美しく見えるし、より安全であるということです。

 

(これは、私の個人的な解釈です。)


茶道 雑感!!利休百首その十八

2011-10-26 18:04:35 | 茶道

肩衝は中次とまた同じこと底にをばかけぬとぞ知れ

 

茶入の形状は、小壷(こつぼ)系・肩衝(かたつき)系などがあります。

 

小壺系には、茄子、文琳、文茄(ぶんな)、尻張、丸壺、瓢箪があります。

 

肩衝系は、肩が衝き出てすぐ下に下がる形の茶入。

茄子に次ぐ格で最も一般的な茶入の形です

 

この茶入れを持つときは、中次と同じように横から持って、底には指はかけません。

横から持つときは、ぎゅっと強く持たないで、指先で持つようにすればきれいになると思います。

 

(これは、私の個人的な解釈です。)


茶道 雑感!!利休百首その十七

2011-10-25 15:01:54 | 茶道

薄茶入蒔絵彫もの文字あらば順逆覚えあつかうとしれ

薄茶器には、蒔絵地のもの、鎌倉彫のような彫り物や、詩中次(うたなかつぎ)のように面中次の甲と胴に詩句が書いてあるものも等があります。 

このような薄茶器を用いるときは、蓋と胴との出合い口をよく見て覚えておき、蒔絵が合わなかったり、文字が続かないということがないようにすることが大切です。

また、このようなものには、文字や絵模様には表裏があるので、拝見に出す場合などは、裏がお客様のほうに向かないように注意が必要です。

 客になって、このような薄茶器を拝見する場合にも、表裏を見定めることを心得てください。

 

(これは、私の個人的な解釈です。)

 

 


茶道 雑感!!利休百首 その十六

2011-08-19 08:22:14 | 茶道

 

棗には蓋半月に手をかけて茶杓をは丸く置くとこそしれ

  

 棗というのは、クロウメモドキ科の植物のナツメの実に形が似ている事に由来する名称です。

 利休棗が広く用いられています。ほかにお稽古で使うのは、平棗や老松割蓋茶器などがあります。

 

 蓋半月に手をかけてとは、

棗は中継ぎと違い上から持ちます。持った時の蓋上面と指(親指と人差し指)との間の空間が半月の形になるようにということです。

ただ持てばよいというのではなく、見た目にも美しく持つということが大切だと教えています。

 

 茶杓を円く置くとこそしれ

   中継ぎは上面が平面ですので、茶杓はそのまま直に置いても

   おさまります。

   しかし、棗は上面が丸みをおびていますので、櫂先を棗の向こうに

   おろしてから手前をゆっくりとおろして置くということです。

   茶杓を棗の上面の丸みに沿わせてゆっくりと置くからおさまるのです。

こうすることが、見た目にも美しく見えるということを教えています。

 

     

 

(これは、私の個人的な解釈です。)

 


茶道 雑感!!利休百首 その十五

2011-08-16 09:40:32 | 茶道

他の記事に忙しく、茶道 雑感 利休百首が疎かになていましたが、再開します。

中継は胴を横手にかけてとれ茶杓は直に置くものぞかし

 

中継ぎは「中次」とも書きます。

中継ぎとは、薄茶器の一種で、円筒の寸切形のものです。

中継ぎという名前は、蓋と身の合わせ目(合口)が胴のほぼ中央に

あることからきています。

 

合わせ目がほぼ中央にあるため、棗のように上からは持てないので、

胴の横に手をかけて持つのです。

 

また、蓋の上面は平らになっているので、茶杓はそのまま水平に置きます。

  

(これは、私の個人的な解釈です。)

 

 

 

 


茶道 雑感!!利休百首 その十四

2011-07-11 13:44:00 | 茶道

よそにては茶を汲て後茶杓にて茶碗のふちを心してうて

  

茶杓についたお茶を落とすために茶碗の縁で茶杓を2度うちます。お稽古のときは、「(ちん、ちん)と2度打つ」と教わりましたよね。私もそうです。

お稽古の時はそんなに価値のある茶碗を使うことはないので問題は起こりません。

しかし、後で師匠から「分かりやすいように(ちん、ちん)と言ったが、本当は音がなるほど強く打ったりすることはよくない」と教わりました。

 

お茶会で使用されている茶碗や茶杓には由緒あるものや高価なものがあります。

古い茶碗や茶杓などは、もろくなっていて強く打つと欠けたり折れたりることがあります。

このような茶碗や茶杓は2つとありませんし、壊れると再度作れません。

ですから、茶杓は静かに打つことが大切です。

他人の家などでお点前をするときは、このことを忘れずに行ってください。

 

茶筅通しをするときに「茶筅をこの字にまわして(かっちん)とおく」と教わりましたよね。この時も音がしないように静かに置いてください。

 

茶碗を拭くときも、力をいれて拭かないでください。どうしても力が入りがちですがきれいな茶碗ですから軽く拭けばよいのです。

古い茶碗などはもろくなっていて割れることがあります。

 

 いすれも、お稽古の時から実践してください。

 

(これは、私の個人的な解釈です。)

 


茶道 雑感!!利休百首 その十三

2011-07-03 08:07:04 | 茶道

とに角に服の加減を覚ゆるは濃茶たび度点てよくしれ

 

濃茶を服加減よく点てるには、回数を重ねて覚えるしかないということです。

 

先にも述べたように、湯加減、湯の量、煉り具合、その日の気温など多くの

要因を加味しないと良い加減にはなりません。

 

それだけに、月に2~3回のお稽古で薄茶もやるわけですから、1年間の

お稽古での濃茶の回数を考えるとなかなか難しいことが理解できると思います。

 

私達は生涯の稽古においてどれぐらいの量のお濃茶を点てるでしょうか。

 1kg?  2kg? もっと少ないこれくらいの量では無理かもしれませんね。

 

ですから、毎回自分なりに考えてお稽古することがより重要になると思います。

 

(これは、私の個人的な解釈です。)

 


茶道 雑感!!利休百首 その十二

2011-06-08 13:50:51 | 茶道

 

濃茶には湯加減熱く服は尚泡なき様にかたまりもなく 

 

濃茶を美味しく飲んでいただくには、湯加減と湯の量が大切です。

 

湯加減は、季節やその日の気温などを考慮して点てるのが点前上手

だと思います。

しかし、この歌にもあるように、ぬるいよりは熱いほうが飲んだ時に

美味しいですね。

 

かたまりもなく煉るためには、お茶碗をしっかり拭いておく

(濡れていると抹茶を入れた時に水分を吸って固まると教わりました)。

また、皆さんも経験しておられると思いますが、一回目のお湯の量が

少ないとうまく煉れません。

一回目に入れるお湯の量を経験の中で会得することが大切です。

(私は、入れた抹茶がお湯にしたるぐらいと考えています。)

 

2回目にお湯を入れて飲みやすく薄めるのですが、よく煉っておけば

かたまりはなくなると思います。

どの程度の薄さにするかですが、飲んだ後に茶碗の内側に多く残らない

程度と思っています。

この方が煉りやすいし飲みやすいです。

 

(これは、私の個人的な解釈です。)

 

  (オオヤマレンゲです。)


茶道 雑感!!利休百首 その十一

2011-05-27 15:25:06 | 茶道

 

濃茶には手前を捨てゝ一筋に服の加減と息をもらすな

 

濃茶を美味しく飲んでいただくには、湯加減と湯の量が大切です。

 

皆さんも経験しておられると思いますが、

お湯の量が少ないと茶筅の先に多く残り、飲んでいただいた後もお茶碗に

べっとりと残っていることを。

また、ゆっくり練りすぎてお湯がさめてしまい美味しくなくなったことを。

 

濃茶を練る心得の「息をもらすな」とは、

 息を止めるというか、呼吸を整えるというか、呼吸を忘れるぐらい気持ちを

  集中して練り上げることだと思います。

 

「点前をすてて」とは、点前を捨てることは出来ませんので、点前の上手・

下手を考えずに、ひたすら湯加減と湯の量、練り具合に気持ちを集中すること

だと思います。

 

(これは、私の個人的な解釈です。)

 


茶道 雑感!!利休百首 その十

2011-05-22 12:02:51 | 茶道

 

点前こそ薄茶にあれと聞くものを麁相になせし人はあやまり

 

お点前の巧拙は、薄茶の運び点前にすべてあらわれるといわれています。

薄茶のお点前をいい加減にして、濃茶だから、茶筅飾り、台天目だからと

いって、丁寧にお点前をするというのは間違いです。

 

難しいお点前をしていると、いかにも上手くなったように思いがちですが

間違った考えです。

 

私は毎回、利休百首の教えを一つでも実践すべく薄茶の運び点前をお稽古

します。これに基本の動作がすべて含まれているからです。

 

基本を麁相にしていては、上達はありません。

長年お稽古している方も、時々基本の薄茶点前のお稽古を!

 

(これは、私の個人的な解釈です。)