濃茶には手前を捨てゝ一筋に服の加減と息をもらすな
濃茶を美味しく飲んでいただくには、湯加減と湯の量が大切です。
皆さんも経験しておられると思いますが、
お湯の量が少ないと茶筅の先に多く残り、飲んでいただいた後もお茶碗に
べっとりと残っていることを。
また、ゆっくり練りすぎてお湯がさめてしまい美味しくなくなったことを。
濃茶を練る心得の「息をもらすな」とは、
息を止めるというか、呼吸を整えるというか、呼吸を忘れるぐらい気持ちを
集中して練り上げることだと思います。
「点前をすてて」とは、点前を捨てることは出来ませんので、点前の上手・
下手を考えずに、ひたすら湯加減と湯の量、練り具合に気持ちを集中すること
だと思います。
(これは、私の個人的な解釈です。)