窓の雪松風聞こゆ湯気たちて
筒茶碗深き底よりふき上り重ねて内へ手をやらぬもの
筒茶碗は今頃(寒中)に使用します。
私も、1月20日と27日に筒茶碗でお点前の稽古をしてきましたが、
お稽古の期間が限られますので、なかなか覚えられません。
困ったものですね。
一般的な茶碗の点前との違いは
茶碗をお湯で温めるための茶巾絞り、
茶碗の拭き方
茶筅通しやお茶を点てる時に筒茶碗を傾ける
底を持ってお湯や水を建水に捨てる
等があります。
特に、茶碗の拭き方
一般的な茶碗は、茶巾で縁を拭いてから中を拭きます。
筒茶碗を拭くときは、茶巾で底を拭いてから縁を拭きます。
これは、縁を先に拭くと、底を拭くときに手が内部に触れる
からです。
(筒茶碗は、径がそんなに大きくありませんので、どうしても
手が内側に触れます。)
具体的には、
茶巾を右手人差し指と中指で挟んで持ち底を拭きます。その後、
茶巾の端を二本の指で持ち上げ茶碗の縁にかけ3回で拭いてから
右手・茶巾は茶碗に置いたまま左手とともに下します。
それから茶巾を茶碗からとり蓋上に置きます。
茶巾絞りは、
筒茶碗(寒中:茶巾を絞り直している間に茶碗を温める)と
平茶碗(夏季:茶巾を絞り直している間に茶碗を冷やす)の
ときに行います。
(これは、私の個人的な解釈です。)