新しく担当することになった文化論の時代背景が知りたくて、明治時代に興味が湧いた
明治関連の言葉を検索するせいか、頻繁にXやインスタグラムに繰返し表示される広告につられてついポチっとしてしまった😅
香川の文豪 菊池寛の大衆明治史 復刻版
まだ読み始めだけど、面白い✨
幕末から明治維新を経て、当時の日本人が何を考え何を大事にしてきたのか
誰かをヒーローにするわけでもなく、日本と諸外国のどちらかに肩入れするでもなく…
ただ淡々と当時の情勢を記しているのだけれど、短い文章の中に現存した登場人物達が個性豊かに描かれている
時代の波に乗り、武力で倒幕し権力の座についたものの所詮は田舎侍。語学力も乏しく国際情勢に疎い新政府の面々よりも、旧幕府の外国大名の方がましとバッサリ(笑)
それでも、列強の植民地支配と奴隷売買の現実を目の当たりにし、富国強兵を必死で目指した新政府の面々。それは日本を守りたい一心。
不慣れながらも、礼儀を重んじ他国にも礼節をわきまえる彼らに突きつけられる恫喝外交(まるで中共やん)
感性や思想、軍事力にも大きな差がある日本と西洋。言葉の壁。
詳しくは書かれてはいないけれど、当時の書簡の引用で欧米列強からどのような扱いを受けていたのかが想像できる。
国内でもいきなりの断髪断刀と西洋化、四民平等に戸惑い葛藤する武士の生き様。大和魂。
菊池寛は正義は唯一ではなく、人の数だけ正義があると認めているように感じました。
菊池寛の人間観が当時の人に共通するのかどうかはわからないけれど、唯一絶対を好む西洋人には受け入れられないものだと思う。
GHQがこの本を禁書にした理由がよくわかる。人間模様を織り込みながらも、史実に基づき淡々と綴られた文章は、歴史の一部分だけを歪曲し書換えたい彼らにとっては不都合だったのだろう
全ての日本人がこれを知って、今を迎えていれば、時代は大きく違っていたと思う。
唯一を求めるが故に復讐を怖れ、不都合なものは全て奪い焼き尽くすことで生き延びてきた大陸民族の考え方と、四面を海に囲まれ豊かさや災害と共に生きる海洋民族の我々の考え方は大きく違う。
逃げるところのない海洋民族は、災害や理不尽な事に腹を立てたり悔やんでみてもどうしようもない。だから全てを受け入れ、過ぎたことは水に流す考え方をするのだけれど…
受け入れる方は蹂躙され滅ぼされてきた
明治の人々は上手に回避してきたと思う。
時代が大きく変わろうとしている点では、今は江戸から明治の時代に似ている。
国民の気質もそうは変わっていないように思う
言葉の壁も外交の下手さ加減もソックリ(笑)
ただ大きく違うのは、国民の無関心。
当時も売国奴は居ただろう。でも今は政治を司る者が、国民の無関心を幸いにやりたい放題。売国奴だらけになってしまったこと。
当時の日本人に
「今だけ金だけ自分だけ」の発想はなかっただろうし、もしそれを行えば賤しい人間と蔑まれたであろうと思う。
これが敗戦後GHQが施した教育改革の結果なら、今一度教育を見直さなければいけないと思う
この本、学校で取り上げてもらえないかなぁ?近代史や倫理道徳を学ぶいい教材だと思うのだけれど…
国や性別に差があることはあたりまえの事。
生きる環境が異なるのだから違いがあって当然だと思う。
違う事は悪い事ではない
LGBTや多様性を認めるなどという発想は、唯一絶対のものしか認めない差別する側の人間の発想
己が唯一で、絶対正しいと信じている白人至上主義の考え方
この考え方を変えない限り、何をどう変えても戦争はなくならない。
この本の中でマリア・ルーズ号事件(座礁して寄港した船が奴隷船であることを知り、人道に反すると虐待を受けていた奴隷を解放したため、船長から損害賠償を訴えられ、ロシアの仲介により解決した事件)の最後のフレーズを一部引用します
国際法の知識の貧弱なわが外務当局が、敢然起こって、自主的にこの事件に干渉し、この好結果を得たのは、もとより福島の果断、大江の奮闘にもよるが、わが当局の、人道上の正義に基づく行動は、結局世界の同情を得る、という確信から出発したことにも依る。外務省公刊の「ペルー国マリヤルズ船一件」なる文章の末尾に「此一件ノ当否ハ普ク宇内ノ正決二信ズ」と壮語しているが、全くこの自信を現したものに外ならない。
〜第3章マリア・ルーズ号事件より〜
さて…レプリコンワクチン承認と接種の遂行は
人道上の正義に基づく行動は、結局世界の同情を得る
事ができるでしょうか?
否
むしろ、陰謀論者扱いされている医者や学者の皆さんが世界の同情を得ると確信しています😊
悪が栄えた例なし
うーん…この本を読んで、白人至上主義の皆さんが日本人を恐れる理由が少しわかった気がします😁当時の日本人は覚悟があり強かった❤️
良かったら皆さんも読んでみてください
ちょっと読み辛い所もありますが、面白い本です✨