デイゴの花が咲き始めた。デイゴの花は、沖縄県の県花でもあり、
1967年(昭和42年)に県民の投票によって「沖縄県の花」として選定された。
オオゴチョウ、サンダンカとともに沖縄県の三大名花に数えられる。
沖縄では昔から、デイゴの花が見事に咲くと、その年は台風の当たり年で
天災に見舞われるという言い伝えがある。デイゴは極めて丈夫で、
成長がとても早い樹である。デイゴの開花度は植栽されている場所や植物の
個体によって大きく異なるといわれている。
昔はもっとたくさんのデイゴが花を咲かせていたそうだ。
しかし外来種のデイゴヒメコバチにより立ち枯れ被害が出ている。
県内において2005年に石垣島で発生したあと、宮古、沖縄本島全域へと拡大し、
翌年6月には奄美大島でも確認されている。県も対策に追われているそうだ。
「デイゴの花が咲き、嵐が来た」島唄の歌詞にもあるが、デイゴの
開花状況と台風の因果関係を示すものはない。
開花状況と台風の飛来数の統計をとったところ、まったく関係ないという
結果も出ている。安心して花を眺めてもいいようだ。