二十四節期の小満(5月21日〜6月4日) から芒種(6月5日〜21日)までの
約1ヶ月間雨が多いことを沖縄の先人たちは長い生活経験から知っていた。
それでこの時期に降る雨のことを「スーマンボース」と呼んだと伝えられている。
今では梅雨という用語が全国共通して標準的に使用されているが、
本土の梅雨は約1ヶ月遅れる。沖縄の梅雨、すなわちスーマンボースと
本土の梅雨とは似ているところもあれば、異なる点もある。
東西に伸びた前線の影響を受けて雨が降ることには変わりはないが、
時期も異なれば雨の降り方も本土の梅雨とは異なる。
本土の梅雨の雨は一日中降り続く日が続くことが多いが、
沖縄の梅雨の雨はスコールのようにザーッと降って、降りやめば太陽が顔を出す。
「沖縄に行くのはいつの季節がよいのか?」とよく聞かれる。
台風が明ける10月頃がよいといわれるが、梅雨の時期もいい。
台風は梅雨が明けてからやってくる。夏より日差しがやさしい。
雨は降るが一時的もので一日中降る雨の日はほとんどない。
そして風も落ち着いている。
このようなことから「梅雨の時期がいい。」とすすめている。
天気予報などない時代、スバル6星の群が暁の東天に地平線から
上がってくる時期が沖縄の梅雨明け。
その40日前の5月はじめ、スバル群星が宵の西天に沈む頃、
沖縄の梅雨がはじまることを先人たちは知っていた。
沖縄の梅雨は約40日間あると昔の人は知っていたわけだ。
ゴールデンウィークが終わろった頃に梅雨入りすると思われるが
昨年同様今年も少し遅いようだ。