うんたま森のキジムナー

コブシメ

沖縄のおせち料理には、豚肉、コンブ、そして
コブシメが入っている。コブシメ、(甲イカ)は赤い色粉を
つけて調理されカマボコのように回りが赤く切れば白
紅白の縁起ものだ。コブシメ、方言でクブシミ、
訛っているだけ?

図鑑などでは大きいもので10㌔とよく書かれてあるが、私は
腹ワタを出して12㌔という大きさのコブシメを捕ったことがある。
先輩漁師の中で今まで一番大きかったのは、ワタを出して29㌔という
大きさのものがあった。

正月料理にはかかせないコブシメも沖縄本島では捕れる量も
激減しているそうで、コブシメのかわりにソデイカを使って
いるところが多い。宮古島では今年はコブシメの当たり年なのか
たくさん水揚げされている。
年末に4人で潜って8匹の大きなコブシメがあがった。

コブシメは甲イカ科で、イカの中でも甲羅を持ち、この甲羅?が
浮き袋になっている珍しいイカだ。生態は今だにはっきりしていない。
ダイバーがよく見るので浅い海域にいるような事が図鑑に
書かれてあるけれど、先日、港で深海釣りをしている漁師仲間が
呼ぶので行ってみると水深300mを超えるところで釣った
「アカマチ」という魚の口の中から小さなコブシメが出てきた。
コブシメの産卵は浅い海のサンゴの中に産みつけられるが、
もしかすると産まれたらすぐに深海へと行くのかもしれない。
ソデイカは深層水の中で一年で20㌔近くにまで成長する。
コブシメの生態は今だ謎の部分が多い。


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