毎年、沖縄の荒れた成人式がニュースになる。
大きな騒音を撒き散らして暴走する様子、一升瓶を片手に持って
泥酔している様子が報道される。
せっかくのめでたい成人式が悪いニュースのトップとなる。
同じ沖縄でも宮古島では晴れ晴れとした成人式がめでたく行われる。
昭和の時代は1月15日が成人の日だった。
これは昔、元服の儀を新年最初の満月に行う風習があり、
それに由来しているといわれている。
これは旧暦の話しで新暦では1月15日が満月とは限らない。
その後、2000年の祝日法改正(ハッピーマンデー法)により、
成人式は1月の第2月曜日になった。
ここ宮古島では高校を卒業するとほとんどが進学や就職で
島を離れていく。そして正月に帰省してくるので帰省している間の
1月5日に成人式が行われる。昔は、宮古島の飲み屋街
通称イーザトには、いくつかの優先権があった。
南方カツオ漁の人たちが帰ってくる日、成人式の日、
なんと高校卒業の日まであった。
その日はその人たちが優先で一般の人は遠慮するという
暗黙の了解が存在した。さすがに高校の卒業の日は絶滅し
南方漁も今はない。
成人式の日だけは今でもあるようだ。
成人式は同窓会も兼ねている。そして当時の先生、恩師も呼ばれて、
オトーリで飲み明かす。
明け方市内のあちこちで路上寝が発生する。
この日に路上寝デビューを飾る新成人も多くいる。