沖縄の気候のせいなのか、無性にソバが食べたくなるときがある。
はじめて沖縄ソバを食べたのは恩納村のムーンビーチホテルの
プールサイドだった。汁より麺の方が多くて熱くなかった。
ソバの上に紅生姜がのっているのに驚いた。
美味しいとはとても思えるようなものではなかった。
それがいつのまにか沖縄料理の中でランクをつけるなら1位は
沖縄ソバだろう。
沖縄ソバは小麦粉100%にかん水を加えて作る沖縄固有の麺であり
中華麺に属する。沖縄ソバとうたっているがソバ粉は一切使われていない。
偽装表示にあたるのでは無いのかともめたこともある。
もともと宮廷料理であったそうだ。
明治時代には富裕層に食されたとある。
戦後になって広く庶民へも広がるようになり、これで現金収入を得ようと、
沖縄各地で様々なソバが作られるようになった。
沖縄本島でも那覇ソバと中部コザ、名護では若干具や味が変わってくる。
宮古島のソバは豚の三枚肉2枚に宮古カマボコが2切れ、
これらの具を麺で隠して、ネギをふりかけていただく。
具を隠すのは子供たちが具材の大きさでもめないようにという配慮がされている
からだと聞いたことがある。
宮古島にはたくさんのソバ屋さんがあるが、
カラカラのランチのソバが一番美味しい。