うんたま森のキジムナー

市場

公設市場が無くなって、もう何年になるだろう。
いつまでもいるように思っていたオバァ達も、
ほとんどがアメリカに行った。

市場で売られていた食料品はほとんどが島でとれたもの。
スーパーで売られているものは、そのほとんどが本土から
持ち込まれたもの。
食生活が大きく変わってしまった。

昔は給食を残せば叱られた。
食べるまで許してもらえないこともあった。
5時間目が始まっても目に涙をためて机の上に給食が
置かれている奴もいた。今、そんなことをしようものなら、
教育委員会がすっ飛んでくるだろう。

宮古島に来た頃は、まだまだ市場が健在で、朝昼夕と人が
絶えることはなかった。
その頃、宮古島にはアトピーもアレルギーの子供の話を
聞いたことがない。それどころか、旅行の売り文句に
「宮古島のビーチを歩けばアトピーが治る」
なんて宣伝文句をかかげている旅行社もあった。

今はアレルギーやアトピーの子供が増えているそうだ。
食生活が極端に変わった親の世代に原因があるとは、
誰も言わない。親が悪いと言っているのではない。
その時代に、たまたま居合わせてしまった。
そういうことだろう。

北市場の跡地を通るとき、こんなに小さな場所にあれだけの店と
あれだけ多く人が集まっていたなんて、今じゃ考えられない。


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