ウチナンチュウが、ふと思いついた!
「今ならヒージャーを食べることができるはず」
ヤギは沖縄を代表する県民食である。
建物の落成祝いやニービチなどお祝いには
欠かせないヤギ料理。
沖縄県民に愛される料理であるが、ヤギ料理は
独特の匂いと癖がある。
話しはそれるが、夏に沖縄の食堂で一番人気の
あるメニューはゴーヤチャンプルー
汗をかいて不足したビタミンを補給して
午後からの体力を維持してくれる。
苦ければ苦いほど美味しいと感じるそうだ。
だがしかし、沖縄県の小学校で給食の
アンケートをとれば決まって苦手な
食べ物ナンバーワンである。ワサビや辛子のように
しばらく食べ続けることによって
味覚も変化して好きな食材となる。
ヤギも同じく慣れてこそ食べられる料理のようだが、
やはり沖縄の人でもヤギが苦手な
人はたくさんいる。彼もその一人だった。
沖縄では祝いの席に出てくるヤギ料理。
ある意味高級で贅沢な料理でもある。
「ヤギは苦手で食べられない。」なんて
おめでたい日には言える雰囲気ではない。
無理にでも笑顔を作って、一口だけでも
口をつけようと過去に努力してきたそうだが、
器の中に入っているものを見ないようにしても
あの独特な匂いが顔全体を覆いつくす。
「それでもウチナンチュウなのか?」と
バカにされることもあったとか。
挑戦するにはコロナに感染して味覚と嗅覚を
失った今しかない。頼んでヤギ肉を買ってきて
もらったそうだが、やはり食べることは
出来なかったそうだ。
