あった。赤名宮は与那覇湾を見渡すところにある。
神代の昔、一人の若くて貧しい女性がいた。
主人は非道な人で、働きが悪いといっては
痛めつけた。ある日の事、夜になっても思わしい
獲物がなく、主人の怒りを思うと帰るに
帰れず、野宿することになった。
夜中に雷の音がしたが、朝になると静まりかえって
いる。仕事に取り掛かろうとすると、一羽の小鳥が
飛んできた。それからというもの、驚くほど
たくさんの獲物が獲れるようになった。幾日かして、
いつものように獲物を獲りに出た女性は、突然
産気づき12個の卵を産んだ。(人間やで)
驚いた女性は枯葉で丁寧に包み穴に隠した。
まもなく12人の子供が誕生したので、そこに小屋を
作り養育することにした。
望みのものは神霊によって授けられたので、
何不自由なく暮らすことが出来た。
やがて12人の子は成人したのち十二方の神々と
なったと伝えられている。
郷土研究者の稲村賢敷と言う人が、「この付近の
居住者によって海外から勧請して祀られたもの
であろう」と記している。
赤名宮には大きな鳥居があり、12人の子、それに
処女懐胎、伝承からするとやはり島外から来た人が
祀ったものだろう。もしかすると、どこかに
ダビデの星が隠されているのかも知れないなぁ
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