チューハイや梅ハイ、ウーロンハイなど
ドリンクメニューが豊富にある。
私が宮古島にきた頃は生ビールと
泡盛しかなかった。唯一、出会った
カクテルといえば、おそらく宮古
生まれの「ミルク割り」だ。
ある部落のお祝いに招かれたときに、あの
恐ろしいカクテルの存在に出会った。
「さぁ、今日は遠慮せずに飲もう」という
声のあとに「ワシミルク」・・・・?
「エッ、酒飲みの場所でミルク?」
「私はミルク?」???
コップには白いミルクのような飲み物が出てきて、
口に近づけると強烈な泡盛の臭いがした。
練乳、コンデンスミルクと言ったほうが
わかりやすいかも知れない。
あのイチゴにかける甘い缶に入ったミルク。
ワシのマークがトレードマークになって
いるので、宮古では「ワシミルク」という。
このワシミルクと泡盛をカクテルしたものが
ワシミルク割。ルーツをたどれば終戦後、
まもなく伊良部で始まったらしい。
このワシミルク割を好んで飲むのが池間島、西部、
伊良部島でお祝いの席では必ずといっていいほど
出てくる飲み物だ。口当たりがよく甘いので
いつのまにか酔っ払っていることに気づかず
グイグイ飲んでしまう。飲んでいるうちは
飲めや踊れや、この飲み物の持つ恐ろしさには
気づかない。家までたどりつければいいほうで
記憶の糸は途中でプッツリ!翌日の二日酔いは、
そりゃもう半端なものではない。
宮古の酒飲みなら誰もが飲んだことがあるはずだ。
伊良部生まれの伝統的なカクテルなのに、
どこのお店のメニューにもない「ワシミルク割」
作り方はいたって簡単泡盛をコンデンスミルクで
好みの量に割って飲んでみてください。
注 翌日の事をよく考慮してからお飲みください。
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