「野良犬が多いのに驚きました。」と言っていた。
島に慣れてしまったのか、そんなことを思ったことも
なかった。
都会では「野良犬」リードを付けていない犬なんて、
もういないそうだ。
宮古島でもトライアスロンの前に野犬狩りがある。
捕獲された犬は一定期間保健所のゲージに入れられて、
引き取り手のない場合は、沖縄本島に輸送され殺処分となる。
トライアスロンに限らず、苦情などが役所に寄せられた場合も
野犬狩りが行われるようだ。
フィリピンだったかタイだったか忘れたけれど、
仕事で2週間ほど小さな島に滞在した。
野犬が多く、また飼われている犬も多くいた。
現地のコーディネーターをしている人の家に遊びに行ったとき、
家の前に繋がれてない犬がワンワン吠える。
それが呼び鈴のようなもので、
「どうぞよく来てくれた、まぁ、入ってください。」と
家の人が出てくるわけ。2回目からは、こちらに気を使っているのか
家の中に聞こえるくらいだけの小さな声で知らせる。
この島は野犬も多く今だに狂犬病があると聞き注意するように
言われた。問題は野犬なのか?飼い犬なのか区別がつかない。
飼っているからと言って餌を定期的にやるわけでもなく、
首輪もつけていない。
家の前か庭をテリトリーにしているだけで、飼い主がどこかに
行くと気がむけばついて歩くといった感じ。
外で食事をしていたら食べ物を少し投げて渡すくらいで、
腹がへれば自分で餌を探しに行く。
なので野犬と飼い犬の区別がつかない。
島では犬と人間が共存しているようだった。
犬に小屋をつくったり、首輪をしたり鎖でつなぐのは、
日本か先進国の数か国だけで、その方が珍しいと知ったのは
日本を出て海外の島々に行くようになってから。
野犬には野犬の生活があるのだ。
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