うんたま森のキジムナー

吹き返し

台風が通り過ぎた翌朝、たくさんの人が各家の
前や道路に出てきて一斉清掃が始まる。船を
持つ漁師たちは船のロープをほどき、船に飛び込ん
できた砂や木の枝、ゴミなどの掃除をしていつでも
漁に出られる準備をする。

ホテルや宿泊施設に缶詰になっていた観光客は
レンタカーで島内観光に出始めるが台風には
吹き返しの風がしばらく吹く。テレビのニュースで
「台風は台湾へ行った」と報道されていても、
海の大波や風はすぐには収まらない。
自然がもたらす風の力は人の想像をはるかに超え、
数年前の台風では牛が二階の窓に飛んできたほど。
台風が過ぎ去って海の様子を見にでかけたが、
南海岸の駐車場にはとても人間が一人で持ち上がら
ないような石が駐車場の中まで飛んできていた。

波は10mを超える崖の上まで打ちつけ波しぶきで
道路に海水が貯まっている。海を背中に写真を撮って
いる観光客を見かけたが、命がけの記念撮影だ。
暴風警報が解除されても、「どうぞ遊びに出かけて
ください」と気象台は言っているのではない。
吹き返しの風で被害を受ける場合もある。
15m前後の風が場所によっては20mを越える
ところもある。

季節風と台風の風は重さが違い、同じ風速でも
横綱と関脇ほどの力の違いがある。たとえ台風が
通り過ぎても、すぐには海に近づかないほうがいい。
テレビのドラマや映画と違って、台風が通り
過ぎても、吹き返しの風がしばらく続き急には
静かにならない。
海岸線の道路を車で走るときも注意してください。

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