トゥガニあやぐ大会が行われたと新聞に載っていた。
大会と言うよりは「唄会」
昔なら歌謡ショーだろう。
コロナの影響で、トゥガニあやぐ大会が
行われるのは3年ぶりとのこと。
あやぐとは唄のことで、トゥガニは宮古島を
代表する曲目である。
沖縄本島では「かぎやで風」
八重山では「トゥラバーマ」
奄美大島なら「朝顔節」
わかりずらいかな。
宮古島ではトゥガニあやぐがお正月や結婚式、
めでたいお祝いの席で座開きの唄として唄われる。
三線の先生やサンシン弾きのオジィに
「トゥガニあやぐとは?」と聞くと
「ヤマト(内地)の君が代みたいな唄さぁ」という。
トゥガニあやぐについては、いつ頃作られてのか、
いつ頃から唄われていたのかわからないそうだ。
伊良部島の「唐金(トーガニ)」という唄の上手な
人が歌っていたという説もあるが定かではない。
発祥の地は宮古島だとか伊良部島であるとか、
民謡界では争いの元ともいう。
決まった歌詞もなく、曲もアレンジをくわえて
即興で唄われることが多い。
トゥガニが唄えなければ「ウタシャー唄者」
ではないとまで言われている。
このような民謡大会が行われているが、
数年前頃から、優勝するのは本土出身者が目立って増えている。