宮古島では1月5日に成人式が行われる。
新成人の家を一軒一軒まわってお祝いする。
当然お酒もたらふく飲むことになる。
ということで、年末年始と続いた酒飲みで身体も悲鳴を上げる頃、
多くの人が4日が今年初めての休肝日を取る。
明日の成人式祝いに備えての休肝日。
そして1月7日は「七草粥」
三が日に御節、成人祝いでもご馳走をいただいて、ここらで
胃腸の調子を整えなければ。
元々沖縄には旧暦の1月7日を祝う習慣があった。
桃の節句や端午の節句に並ぶ5節句の一つ。
テレビの影響で「春の七草」が紹介されるようになり
新暦の7日に「七草粥」をいただくようになった。
本土では、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、
スズナ、スズシロ。祖母がまるでお経を唱えるように
七草をいっていたので覚えてしまった。
しかしこれは本土の七草で沖縄の七草はちょっと違う。
イチョーバー(ウイキョウ) フーチバー(ヨモギ)
ハンダマー(水前寺菜) ンジャナバー(ニガナ)サクナ(長命草)
デーニクバー(大根葉) 島ニンジン、シマナー(高菜)
ンスナバー(不断草)ビラ(ネギ) カンダバー(野菜カズラ) ノビル。
どれも一つ一つが薬草である。
この島菜で作ったジューシー(雑炊)を神仏に供えて、
家族の健康を祈願してからみんなでいただく。
昔は身近にあった薬草であるが、今は全てを手に入れるのは
難しそうだ。これだけの薬草を使って作るジューシーは
疲れた胃腸に効き目がありそうだ。