うんたま森のキジムナー

コンビニ男

伊良部架橋の作業に、何度か誘いがあったが、
支払条件などのことで折り合いが合わず
断った。昨年の仕事の支払が、今年も4月だと
言うのに今だすべて支払が滞るなんて
遅れても支払はしてくれるそうだ。
遅れるにも限度がある。

知り合いも何人か行っていて、同じ漁の船に
乗っている奴もいる。朝は8時から作業に
出かけ、夕方5時に作業を終えて戻ってくる。
夕方6時半に氷を積んで再び海に出る。
漁から帰ってくる時間が夜中の2時頃
セリに魚を出さなければならないので、朝の
6時半には漁協にこなくてはならない。

「お前、いつ寝てるんや?」
後一か月は昼の作業が続くそうだ。
私の場合は、昼間は船の上でゴロゴロ昼寝が
出来るが、彼は日中も水中での肉体労働だ。
若いと言うのは素晴らしい。
それでもやはり顔を見れば疲れが見えるので
「そんな、いつ支払があるのか?わからない
ような仕事なんてやめとけ」と言うと
「忘れた頃に、支払われるから、けっこう
助かるんですよ」と疲れた顔で言う。

入学式を過ぎれば、魚の値段は暴落する。
稼げるうちに稼せいどけ!
漁師は、海が静かな夏になってくると魚が安く
なり、暑い日差しが焼けるように照りつけるが、
冬に入るようなもの。なんだかイソップのアリと
キリギリスの話みたいだ。
支払は遅れれば遅れるほどいいらしい。
「あいつはコンビニみたいな奴だ!
24時間営業さぁ」と笑っている漁師仲間が
いるけれど、最後に笑うのは・・・・


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