島内のあちこちでトックリキワタの花が咲き始めた。
何よりも我が家の庭のトックリキワタが花を咲かせ始めた。
ここに越してきて14年、庭にトックリキワタがあるのは知っていた。
一度も花を咲かせなかったのに突然花を咲かせ始めた。
毎日見るのが楽しみになっている。
パパイヤにはオスとメスがあり、実をつけるのはメスの木だけ。
パパイヤのようにトックリキワタにもてっきりオスとメスがあって、
オスの木は花を咲かせないものだと、勝手なことを思っていた。
トックリキワタの名前の由来は木の形状が日本酒の徳利に似ているからで、
実が割れると綿が出る。アルゼンチンからブラジルにかけて分布する
パンヤ科の落葉性熱帯花木でアルゼンチンでは酔っ払いの木と
呼ばれているそうだ。
日本人は徳利に見えて、アルゼンチンやブラジルではデブッとした
お酒飲み特有の体型に見えるそうだ。
沖縄では明治頃に持ち込まれて、今は沖縄全土で見られる。
11月頃から鮮やかなピンク色の花を咲かせる。
ピンク色の花を桜に見立てて「南洋サクラ」とも呼ばれている。
花の後に実をつけて、その実が割れて綿がとれる。
オバァはこの綿から布団や座布団をこしらえたと言っていた。
庭の花を見るのが毎日の楽しみになっている。