違いがある。この宮古島の中だけでも集落によって方言が
異なるのだから無理もない。
NHKの連ドラで、沖縄が舞台となり沖縄ブームが起こった。
ゴーヤーや沖縄のチャンプルーなどひろく知られるようになった。
あの連ドラからなのか「なんくるないさぁ」と言う言葉を
よく使うようになった。
これは沖縄方言で宮古島では、あまり使わない。
いつだったか漁に出ていて船にあがってくると、先に船に
あがったもう一人が、船持ちに(臨時の船長)に
「じょうぶん、ジョウブン しゅわするな、なんくるないさぁ」
(大丈夫、大丈夫、心配しなくてもいい。
こんなことぐらいなんともない)
と言って慰めているところだった。
船持ちというのは潜っている漁師が海から上がれば
船で迎えにくる人の事で、この日は、たまたま船を操船できる
ナイチャー(本土出身者)を臨時に雇っていた。
慣れない仕事で迎えにくるときにチョットした失敗でもしたの
だろうと思っていたが、エンジンの様子がおかしい?
エンジンルームをあけるとモクモクと煙が出ている。
ラジエーターの水が不足していてエンジンが焼け付く寸前だった。
おもわず「なんくるあるよ!」と叫んでしまった。
「なんくるないさぁ」は「ケセラセラ」
氷を溶かして水にするのにひどく時間がかかって戻ってきた
ことがある。それでもこれくらいのことは「なんくるないさぁ」と
落ち着いている漁師仲間はやはりすごい!
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