アラブの猫

ねこが好き。花が好き。おさんぽ大好き。
日々の暮らし。

ツタンカーメンと枯れた花束

2005年06月08日 | 
あ、僕ツタンカーメンの上に 乗ってしまいました。

ツタンカーメンの王墓の発見者カーターが、発見後 BBCラジオのインタビューに答えてます。
「出土品の中で 一番印象的な物は?」
「棺の上に置かれていた、枯れた花束です」
その花束は切花を束ねたもの。葬列の途中に王妃アンケセナーメンが侍女などに命じて、道端に咲いていた矢車菊を切ってこさせ、最後のお別れのときにそっとその花束を入れたのでしょう。
古代エジプトのしきたりでは、「生もの」を墓に入れることはありません。
墓にいれるものは何年もの時間をかけ、生前から用意されています。
死んで来世に行くということはハプニングではないのだから、思いつきやその時の
瞬間的な行動ではいけないのです。
しかしそれを押しのけてまで 矢車菊を棺の上に置く。
王妃が王を思う気持ちが 伝わってきます。
王と王妃のむつまじい姿は、黄金の玉座や象牙の箱のふたなどの御物に使われている。
古代エジプトの出土品をみて 人の心は 昔も今も変わらぬものと 感じた話でした。

キキは、天井からぶらさがっている 鳥の羽に魅かれて
ツタンカーメンに乗っかってしまいましたとさ。
大昔、エジプトでは それはそれは猫は大切にされておりました。

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