アラブの猫

ねこが好き。花が好き。おさんぽ大好き。
日々の暮らし。

キコクものがたり 関空編

2006年03月29日 | 
「キキ、また会えたね」関西国際空港にて。

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ほっとしたね♪

約10時間のフライトを終えて、キキが出てくるのを待つ。
顔色の悪い私を心配して飛行機会社の地上職員が、
「猫ちゃんは無事です、安心してくださいね」と話しかけてくれる。
すすだらけになったケージが私たちの目の前に置かれる。
「あ~、キキだ、キキだ。ほんとうにキキだ」
泣けてくる。いや、泣いてる場合ではない 早く動物検疫に行かなければ。


動物検疫に向かうときに持参した書類
・狂犬病予防法に基づく動物の輸入検疫証明書
・狂犬病検査抗体値の証明書(英国の会社に依頼)
・かかりつけの動物病院からの健康診断証明書
・政府発行の健康診断証明書

これらを持参しました。
キキは、ケージの中で おしっこだらけでしたので 動物検疫の前のカウンターで
拭かせてもらいました。
ケージからキキを取り出してぎゅっとしたら おしっこがしたたり
落ちました。気持ち悪かっただろうなと思いました。ごめんね。
水を一滴も飲んでませんでしたので、ミネラルウォーターを少し
飲ませました。
体をきれいに拭いた後、検疫の方から
「この猫は、噛んだりしますか?」と質問があり「キキは噛みません」と答えました。
検疫の方は男性1人女性1人で感じがよかったです。
私がキキを抑えている間に、検疫官が マイクロチップをリード。
書類を提出、検疫は終了。10分もかかりませんでした。
これは書類がすべてそろっていたからです。
動物検疫所からは、生きている指定検疫動物の確認票にスタンプを
いただきました。

晴れて、日本の猫になることができました。


映画「NANA」を観ました。
日本映画っておもしろくなりましたね♪
松田優作さんの息子さんのれんクンが見送られる電車でひとりで泣いてるシーンが
一番いい~。
ロッカーな熱い人生もいい!ぶつぶつとつぶやいた母でございました。

「こぎつねヘレン」も見に行こうかな。


キコクものがたり ドバイ編2

2006年03月29日 | 
「すいません、まさかこのベルトコンベアーで猫を飛行機まで運ぶのでは
ないですよね」との母の質問に・・・
笑顔の飛行機会社スタッフが「大丈夫、手で持ち運びます」とのこと。
「この子(猫)は私たちの家族ですから、大切に扱ってください、お願いします」と
懇願する。
スタッフが「犬猫はよく貨物で送ってますから大丈夫」という言葉に 少々安心したものの、何度もこの子(猫)に何かあったら
どうしようと不安ばかりが募る。
飛行機のカウンターでチェックインをした後、
出発までは2時間もある。そして、約10時間のフライト。
「飛行機に酔ったりしないか」
「もし気分が悪くなって戻したら、気管につまらないだろうか」
「脱水症状にならないか」
「最悪の場合があったら、キキに申し訳ない」と次々と心配ごとが頭に浮かぶ。
飛行機のフライト中、貨物室には誰もチェックに入らないのだ。
何かあっても、猫一匹 助けも求められない。大丈夫だろうか。
アラブ生まれのキキを日本に連れて行くなんて、無謀だったのではないだろうか。
いろいろな考えが頭を駆け巡る。

飛行機に乗るときに、客室乗務員に飛行機のどの部分が「貨物室」なのとたずねたらきっと飛行機の下の部分だと思うとのこと。
動物は一匹との報告で少々安心したものの、(犬がいるとおびえるため)
よほど私の顔が心配でゆがんでいたのだろう。
整備士も警備の人も 猫は大丈夫、いつものことさと励ましてくれる。

でも、心配性の私の耳には「空耳で猫の鳴き声」が聞こえる。
「ごめんね~」と心から思う。

そんな気持ちをよそに飛行機は 離陸した。
いつものキコクとは違って一睡もできなかった。
                          つづく