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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(62)

2021-08-14 00:01:03 | 木星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、木星[9]の直焦点撮影を試みた。
ここでは、2020年に撮影した木星画像の中から、木星の模様の一致する4組の画像を抽出し、その撮影時刻より木星の自転周期を試算した[28-29]。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象
  木星[9]
 ・機材
  望遠鏡:MAK127SP 1500mm F12[1-4]
  ファインダ:付属ファインダ(レッド・ドット式)
  イメージセンサ:SV305[5-8]
  架台:ポルタ経緯台
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap3.2[10] 撮影時間:約15秒(約450フレーム)、aviファイル
  スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[11] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
  Wavelet処理:RegiStax6[12-13] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理
  後処理:ImageMagick[14] bmp→jpg変換、トリミング処理

(2)木星の模様が一致した撮影画像(上が北)

#1 2020-08-15 22:26、2020-08-20 21:31 木星[24,26]
SV305, MAK127SP 1500mm F12


#2 2020-8-10 23:42、2020-08-15 22:55 木星[23,25,26]
SV305, MAK127SP 1500mm F12


#3 2020-08-15 22:55、2020-08-20 21:59 木星[24,26]
SV305, MAK127SP 1500mm F12


#4 2020-08-10 23:42、2020-08-20 21:59 木星[23,25,26]
SV305, MAK127SP 1500mm F12

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[16]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[16]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[17])

(3)木星の自転周期の試算
木星の模様が一致したそれぞれの撮影時刻から、木星の自転周期を試算した。
その試算結果は、次の通りである。


(4)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、木星の直焦点撮影を試みた。
2020年に撮影した木星画像の中から、木星の模様の一致する4組の画像を抽出し、その撮影時刻より木星の自転周期を試算した。
その結果、木星の自転周期は、約0.4136日(9.927時間)と試算できた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)木星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)今日のほしぞら
(16)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(17)IMX290NQV
(18)大赤斑-Wikipedia
(19)ガリレオ衛星-Wikipedia
(20)Galilean Moons of Jupiter
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(22)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(23)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(18)-goo blog
(24)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(20)-goo blog
(25)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(23)-goo blog
(26)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(24)-goo blog
(27)特集 2020年 木星-天体写真ギャラリー
(28)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(44)-goo blog
(29)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(45)-goo blog
コメント (2)
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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(61)

2021-08-13 00:02:28 | 土星
(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象
  土星[9]
 ・機材
  望遠鏡:MAK127SP 1500mm F12[1-4]
  ファインダ:AstroStreet 8x50mm 90°正立像ファインダ
  イメージセンサ:SV305[5-8]
  架台:ポルタ経緯台
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap3.2[10] 撮影時間:約30秒(約900フレーム)、aviファイル
  スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[11] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
  Wavelet処理:RegiStax6[12-13] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理
  後処理:ImageMagick[14] bmp→jpg変換、トリミング処理
  画像解析:マカリ[18-19] グラフ機能

(2)土星の撮影結果(上が北)

2021-08-10 22:20 土星(等級:0.3、視半径:9.3")[15]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, Exp. 22.9ms, WB(B=212 G=100 R=125), 1920x1080, RGB24, 30fps


2020-08-07 22:43 土星(等級:0.2、視半径:9.2")[15,23]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, Exp. 54.7ms, WB(B=235 G=100 R=131), 1920x1080, RGB24, 30fps
※比較のため、2020年の土星の撮影結果を示す

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[16]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[16]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[17])

(3)土星の環の傾斜角の試算
土星の環[25]の傾斜角:θを、その長径:D1と短径:D2を測定し、次式で試算した[20]。
 θ=arccos(D2/D1)
ここでは、土星の環が円に見えるときの傾斜角を0°、環が消失するときを90°と定義した。



マカリでの土星の環の長径と短径の測定画面例
上:長径測定例、下:短径測定例、中心と異なるため結果に補正が必要

2020年と2021年の土星の環の傾斜角の試算結果は、次の通りである。
 2020年:65°=arccos(46 pix/110 pix)
 2021年:68°=arccos(43 pix/117 pix)
土星の環の傾斜角が、65°から68°へと1年間で約3°増加していることがわかった。

(4)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付けて、土星の直焦点撮影を試みた。
撮影データのスタック処理にAS!3を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6を用いた。
さらに土星の環の傾斜角の試算を行った。
加えて、2020年の土星の撮影結果と比較し、その環の傾斜角が65°から68°へと1年間で約3°増加していることを確認した。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)土星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)今日のほしぞら
(16)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(17)IMX290NQV
(18)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(19)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(20)鈴木文二・洞口俊博 編、あなたもできるデジカメ天文学 "マカリ"パーフェクト・マニュアル、発行所 恒星社恒星閣、2015年11月15日初版1刷発行、pp.12-13.
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(22)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(23)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(21)-goo blog
(24)Saturn's Satellites
(25)土星の環-Wikipedia
(26)特集 2021年 土星-天体写真ギャラリー
コメント (5)
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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(60)

2021-08-12 00:16:21 | 木星
(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象
  木星[9]
 ・機材
  望遠鏡:MAK127SP 1500mm F12[1-4]
  ファインダ:AstroStreet 8x50mm 90°正立像ファインダ
  イメージセンサ:SV305[5-8]
  架台:ポルタ経緯台
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap3.2[10] 撮影時間:約20秒(約600フレーム)、aviファイル
  スタック処理:AS!3(AutoStakkert!3)[11] 取り込みフレームの品質上位50%をスタック
  Wavelet処理:RegiStax6[12-13] AS!3からの出力画像(tif)をWavelet処理
  後処理:ImageMagick[14] bmp→jpg変換、トリミング処理、GIFアニメ[21]合成処理

(2)木星の撮影結果(上が北)

2021-08-10 21:04~23:07 木星(等級:-2.9、視半径:24.5")[15]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, Exp. 4.0-7.4ms, WB(B=212 G=100 R=125), 1920x1080, RGB24, 30fps
※約123分間で撮影した13枚の木星の画像(jpg)を、GIFアニメに合成
※ガリレオ衛星[19]のイオとエウロパが、かすかに確認できる。

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[16]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[16]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[17])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付けて、木星の直焦点撮影を試みた。
撮影データのスタック処理にAS!3を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6を用いた。
さらに、処理後の木星の画像を、ImageMagickを用いてGIFアニメに合成した。
その結果、約123分間における木星の自転による模様の移動をわかりやすく確認できた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)木星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)今日のほしぞら
(16)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(17)IMX290NQV
(18)大赤斑-Wikipedia
(19)ガリレオ衛星-Wikipedia
(20)Galilean Moons of Jupiter
(21)GIFアニメーション-Wikipedia
(22)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(23)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(24)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(18)-goo blog
(25)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(23)-goo blog
(26)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(33)-goo blog
(27)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(43)-goo blog
(28)特集 2021年 木星-天体写真ギャラリー
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都内の星座(29)

2021-08-11 00:06:49 | 星空

2021-08-06 00:22 北方向 北極星[1] カシオペヤ座[2] アンドロメダ座[3]
Canon PowerShot S120
星空夜景モード, ISO400, 5.2mm, f/1.8, 5sec, AWB


2021-08-06 01:52 北方向
Canon PowerShot S120
星空軌跡モード, ISO160, 5.2mm, f/1.8, 30sec, AWB
※00:22から90分間、星空軌跡モードで撮影

参考文献:
(1)北極星-Wikipedia
(2)カシオペヤ座-Wikipedia
(3)アンドロメダ座-Wikipedia
(4)今日のほしぞら
(5)Stellarium-Web
(6)都内の星座(11)-goo blog
(7)都内の星座(17)-goo blog
(8)都内の星座(27)-goo blog
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都内の星座(28)

2021-08-10 00:00:34 | 新星
都内で撮影したカシオペヤ座のRAW画像[5]を用い、天文用FITS[4]画像処理ソフト:マカリ[1-3]で、カシオペヤ座新星[11]の測光[6-7]を試みた。
その結果、2021-08-07では7.2等級と試算された。
また、これまで観察したカシオペヤ座新星の光度をグラフにプロット[12-13]した結果を記す。

(1)処理手順概要
 ・フォーマット変換:IRIS[8] RAW→FITS変換
 ・測光:マカリ[1-3]
 ・プラネタリウム:Stellarium-Web[9] 星の等級情報を参照

(2)測光の試行結果
 ・使用画像(RAW画像)

2021-08-07 01:17 北方向 カシオペヤ座[12-15]
OLYMPUS E-PL6, M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6 ⅡR
Mモード, ISO800, 14mm, f/3.5, 8.0sec, MF, AWB

 ・RAW→FITS変換
撮影したRAW画像(48bit=3x16bit)をIRISに読み込み、FITS画像として保存

 ・測光

マカリでの測光画面例
FITS画像をマカリに読み込み、カシオペヤ座新星付近を切り抜き、測光に使用
読み込み方法:グレースケール画像、プレーン選択:第2プレーン(G)
測光モード:開口測光、自動モード


マカリでの測光結果
縦軸:Stellarium-Webで参照した星の等級、横軸(対数):マカリでの測光結果
青線は、ポグソンの式[7]の傾き(測光結果2桁変化に対する-5等級変化)
比較星をτ Cas(比較星2)とした場合、カシオペヤ座新星は7.2等級と試算できた。


カシオペヤ座新星(V1405 Cas)の光度(観察結果)[14-18]

(3)まとめ
都内で撮影したRAW画像を用い、マカリでカシオペヤ座新星(V1405 Cas)の明るさ(等級)の測定を試みた。
また、これまで観察したカシオペヤ座新星の光度を、グラフにプロットした。

参考文献:
(1)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(2)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(3)PAOFITS
(4)FITS-Wikipedia
(5)RAW画像-Wikipedia
(6)測光 (天文)-Wikipedia
(7)等級 (天文)-Wikipedia
(8)IRIS
(9)Stellarium-Web
(10)カシオペヤ座の恒星の一覧-Wikipedia
(11)カシオペヤ座V1405星-Wikipedia
(12)gnuplot-Wikipedia
(13)gnuplot homepage
(14)都内の星座(18)-goo blog
(15)都内の星座(22)-goo blog
(16)都内の星座(23)-goo blog
(17)都内の星座(24)-goo blog
(18)都内の星座(26)-goo blog
(19)マカリを用いた星の測光-goo blog
(20)マカリを用いた星の測光(3)-goo blog
(21)特集 2021年3月~ カシオペヤ座の新星V1405 Cas-天体写真ギャラリー
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