ウルトラマンアーク
第16話「恐れの光」では、ユウマと石堂さんの縁が強まると同時に、懐かしい、まぁ、そこまで時間が空いている訳じゃないにしろ、と思う怪獣と宇宙人が登場し、「おぉ」となるストーリー展開になっていましたね。
地球のある銀河を吹っ飛ばしてでも、自分の命が犠牲になろうと、故郷を守ろうとするスイードとザディーメを、ユウマとルティオンが一体化したウルトラマンアーク・ギャラクシーアーマーが倒した戦いによって、オニキスの発していた異常なエネルギーは確認されなくなりました。それは危機が去った事を意味している訳ですが、同時に、石堂さんの役目も終わってしまう事に繋がっていました。石堂さんが、SKIPを離れると知って、寂しさを覚えたユウマは、仲間である彼の事を残された時間を使って少しでも知ろうと、石堂さんに煙たがられるのも恐れずに、質問をぶつけていきます。ユウマの、こういう、仲良くなるためにガンガン踏み込める強さは凄い、と尊敬する一方で、若干の怖さも覚えますよね・・・私が、単にコミュ症だからかな、それは。
まぁ、私の対人恐怖症はさておき、石堂さんが、ユウマの強さを改めて知ったタイミングで、新たな事件が発生します。ユウマたちは知らないようですが、どうやら、ザディーメ戦で空間もしくは次元に入ってしまった亀裂が原因っぽいですね。キャンプ場で起きたのは、集団狂乱事件。多くのキャンパーが恐怖でパニックに陥っています・・・そう、今回、登場した怪獣は、あのウルトラマンブレーザーすらも苦戦させられた幻視怪獣・モグージョン。幻術(イリュージョン)攻撃を使ってくるモグラだから、モグージョン。このネーミングセンスは、ほんと、勉強になります。
モグージョンが掌から発した怪光を受け、石堂さんが見た「恐怖」、それは意外なものでした。当人は、仕事に対してクレバーな向き合い方をしており、それを辛いと思ってもいないんでしょうが、自分でも気づかない心の奥底には、ここまで仲を深めた、自分を仲間として受け入れてくれたユウマたちと別れたくないって気持ちが眠っていたんです。きっと、SKIPに来る前の石堂さんが、モグージョンの光を浴びていたら、違うモノで狂乱状態になっていたんでしょうね。可能性として高いのは、コーヒーが飲めない的なモノか? まぁ、半分冗談はさておき、姿がより鮮明に見えるようになったモグージョンが街に出現し、怪光も重なる事で、より大きなパニックに。しかも、ここで反則だろ、とツッコみたくなるような展開が。まさか、ハッキリ見えているのに、モグージョンへコチラからの攻撃は当たらず、にも関わらず、モグージョンからの攻撃は当たるって!?
だけど、その程度で壊れる軟な心じゃない、SKIPの面々は。もう、とっくに、SKIPの一員である石堂さんの、自分達ならやれるって根性を振り絞る言葉にグッと来たのは、私だけじゃないでしょう。攻撃が通じず、苦戦を強いられるアークにも助太刀が!! よもや、ザンギルが、ブレーザーだけじゃなく、アークとも共闘するとは。ザンギルから幽魔の類を斬れる力をアークアイソードに付与されたアークは、ザンギルと息を合わせ、モグージョンに立ち向かいます。もちろん、モグージョンだって、やられっぱなしじゃありません。勢いを増した攻撃に追い詰められるアークですが、モグージョンの発してくる光線を砕いたバリアの破片で乱反射させる事で、自分から接近を可能にしただけでなく、アークアイソードの刀身でモグージョンの放った怪光を跳ね返し、モグージョン自身に「恐怖」を見せるとは。蠍や蛇などとは違って、モグージョンには、ゴルゴーンのように自分の力が自分に効いちゃうんだな・・・一体、何を視ちまったんだ。ユウマとシュウ、互いに名前で呼び合う仲に進展したのは喜ばしいけど、ザンギルが直で接触を図ってきた事で、新たな戦いが、すぐそこに近付いていると予感させますね。
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ41「預ける背中」、毎度、テンション爆上げが不可避なストーリー展開な訳ですが、今回は、カオスっぷりに輪がかかっていて、バクアガリ度がいつも以上でした。それは何故か? きっと、私と同じ「しぞ~か人」なら、ご理解いただけるでしょうね。
以前、錠さんをメインにした野球回をやっていたので、今度はサッカーを主軸にするんだ、とスポーツネタ回の再臨に驚いたんですけど、「パルス・エース」ってワードが出て、なおかつ、ブンブンジャーチームの着ていたビブスのオレンジカラーや、「パルス・エース」ってチームのエンブレムを見た時は、思わず、飲んでいた黒烏龍茶を勢いよく噴いてしまうところでした・・・これ、どう考えても、「清水エスパルス」へのリスペクトを感じるやん、と。
どうして、「清水エスパルス」が「爆上戦隊ブンブンジャー」に絡んでくるのか、と不思議になったんですが、どうやら、この回でWメインを張っていた玄幡さん役の相馬さんと先斗役の宮澤さんが、静岡県出身のようですね。今じゃ、ちょっと皮肉が入ってるのかな、と思うような現況ではありますが、静岡はサッカー王国、と周りから評されるほど、サッカーに対する取り組み方に熱が入ってます。なので、その静岡の清水をホームにしている「清水エスパルス」をモデルにしてくれたのは、素直に嬉しいです。実際、この間、「清水エスパルス」がJ1への復帰も果たした事も、静岡の人間からするとグッドニュースだったので、ますます、最高でした・・・いや、「ジュビロ磐田」や「藤枝MYFC」、「アスロクラロ沼津」を決して、煽っている訳じゃないんで、そこは誤解しないでくださいね。
そこに加え、ハシリヤンにゴマをすって利権を得ようとするサッカー協会の会長と副会長に『王様戦隊キングオージャー』でセバスチャン役の吉満さん、ボシマール役の福澤さんが起用されていた事、『爆上戦隊ブンブンジャー』の間のCMに登場する、タイヤ専門店のお兄さん二人が姿を見せた事、そして、トドメとばかりに、犬の散歩をしていた主婦として松本梨香さんが出たものだから、もう、メチャクチャでした。けど、それは、実に『爆上戦隊ブンブンジャー』らしいな、と感じました。
何より、ストーリーの起承転結が良かったんですよね。サッカーへの愛が強すぎるが故に、そのサッカーを守るのは自分だ、と熱くなりすぎてしまい、味方であるのに衝突してしまい、ピンチを招いてしまった玄幡さんと先斗。その二人が、大也に水をかけられ、ブンブンジャーの中で最もヒーローらしい錠さんに諭された事で、一番、大切な事を思い出し、仲違いがしていたのが嘘であったかのような、美しいコンビネーションを魅せ、同点弾をぶち込む、この展開にゲキアツしないファンはいませんって。
仮面ライダーガヴ
第15話「脱走グラニュート!」・・・・・・何っつーのか、これまで以上に世相を反映させてきているなぁ、と感じる内容で、子供に大事な事を教え、大人に大事な事を考えさせる、特撮作品として大事な部分に重きをしっかりと置いているな、『仮面ライダーガヴ』と認識が革まりました。
闇菓子は危険ドラッグな暗喩ってのは、今更ではありますが、ファン共通の理解要素。ここに、今回、その闇菓子を欲して、人間を襲い続けるグラニュートが、あくまでバイトであるって立場を明確にする事で、毎日、ニュースで聞く「闇バイト」ってワードを彷彿させてきました。しかも、今回、ショウマの人の好さに付け込んで、騙し討ちをしてきた20年も、このバイトを続け、すっかり闇菓子の虜、いや、立派な中毒者となっているグラニュート・ロジョーの言動が、「俺俺詐欺」や「強盗」を強いられ、闇バイトを止めたくて、警察に保護を求めている若者をイメージさせるものでした。
実際、闇バイトから足を洗いたい若者は本気でやり直したいって気持ちを持って、このロジョーとは違い、警察に駆け込んでいるんでしょう。ただ、どうにも、私は性格がひねくれているっつーか、基本、いえ、根本的に、疑心暗鬼の傾向が強いんでしょう、ロジョーのように自分が助かる為だけに嘘を吐いて、自分に救いの手を差し伸べようとした相手を窮地に追い込むような真似はしないにしても、一度、赤の他人を傷つけて金を得る事が、リスクはあっても楽だし、その罪悪感も大した事じゃない、と自分を騙せるようになって、本当に何も感じなくなった人間は、もう救えない、と思っちゃうんですよね。罪を犯した人を許すってのは大事だし、その理想を叶えるために行動している人は立派だと思いますし、尊敬もしますし、自分に出来る協力があるならしたいです。ただ、心のどっかで、若者に闇バイトをさせないって目的を達成するなら、一度、自分の欲で強盗なりを働いて、道を踏み外しちゃった若者の未来を断てば、若者に恐怖を刻み込んで、良い抑止力になるよなぁ、と考えちゃうんですよね。
まぁ、私のブラックな部分はさておき、ロジョーの口の上手さも相まって、ショウマは彼の「ストマック社を辞めたい」、「このバイト業から足を洗いたい」、「償いをちゃんとしたい」って弁を信じちゃいます。でも、何だかんだで、ショウマにもグラニュートっつーか、ストマック家の血が流れているからか、自分をロジョーが騙していたって事実を確認したら、一切の容赦はなかったですね。ケーキングフォームの強さは、前回の戦いでしっかりと見せつけられましたが、まさか、まだまだ、力を隠していたとは。眷属として召喚したホイップ兵が、ゴチゾウの力を纏えるとは。今回は、ザクザクチップスとダンガンチョコでしたけど、これで、ペロキャンを使ったら、どうなるのやら・・・
ショウマを騙す狡猾さだけでなく、ヴァレンを、エージェントのサポートありきとは言え、ヴァレンを倒せるだけの実力は持っていたロジャーが、どんな末期を迎えるのか、そこも気になるトコですけど、今回、浮き彫りになった懸念は他にも。まず、酢賀とニエルブの関係が、思っていたよりもズブズブっぽい。人間だからこそ他人を実験材料にする事に躊躇しない酢賀と、グラニュートであるが故に人間を特別視していないニエルブが、自分が楽しい事だけを優先して手を組んだら、一体、どんだけヤベェものが生み出されるのか、不安しか湧かない。この最悪科学者コンビが生み出す存在が、ガヴとヴァレンの敵になるのかな。また、そのニエルブに改造を受けたラーゲ9の行動、これからも目は逸らせない。闇菓子の材料になる人間は、幸福感を持っていれば持っているほど質が良くなる。なのに、ラーゲ9が、どういう訳か、裁判真っただ中の裁判所に姿を見せたものだから、「?」でした。そしたら、怪人態に戻って、その場にいた全員に触手の先にある針をブッ刺しました。まさか、毒液で強制的に多幸感を与えた状態にしてから、ヒトプレスするとは・・・裁判所を狙ったのは、そこに監視カメラの類がないから、全員を始末すれば、発覚しないからかな。いずれにせよ、ヤバいやり方でヒトプレスする有能バイトが出てきた訳だな。
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