ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第19話「共に進む場所は一つ」は、『ウルトラマンタイガ』で描かれていた、ウルトラマン同士、ウルトラマンと人の絆を振り返る、感動系のストーリー展開でしたね。
主人公・ウルトラマンタイガが、あのウルトラマンタロウの息子ってのは、中々に激熱な設定でしたよね。けど、制作陣は、それだけでは弱い、と判断したのか、タイガだけでなく、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマ、と言う三者体制で話を進めていく展開に。これが成功だったのか、そこは定かじゃありませんけど、彼らの絆の描き方は私の好きな感じです。
賢者じゃなくて堅者だよな、と思うくらい、筋肉とタフネスさのごり押し、時たま、知恵者感を出して、怪獣に勝っちゃうタイタス、スピードと切れ味のいい技を活かしつつも、妙にチャラっ気が前面に押し出されていながらも、友情に篤いフーマ、そして、力、スピード、テクニック、バランスの取れた戦闘スタイルで活躍する一方で、立派な父親に対するコンプレックスと、自分は父親に近づけるのか、そんな不安を抱え、それと向き合う心の強さを持っているタイガは、実に良いチームだ。
タイガ、タイタス、フーマがゼットン軍団と戦うシーンは、かなり、興奮しますよね。一匹や二匹くらいなら、いくら、ゼットンでも、タイガたちは勝てるでしょうが、さすがに、あの数はヤバい。そんだけ、タイガたちの強さを警戒していたんだろうが、ちょっと、やりすぎじゃないか、とは感じた。でも、その数的不利で、タイガたちが追い詰められたからこそ、リブットたちが助っ人に来てくれたタイミングが、実に最高だな、と感じられた。にしたって、アンドロメロスって、円谷作品に精通しているファンじゃなきゃ、知らんヒーローだよな。
トライスクワッドの絆に、人間であるヒロユキが加わる事で、ほんと、この『ウルトラマンタイガ』は面白くなっているのだ。タイガに負けないくらい、タロウへの劣等感を拗らせすぎているトレギアが、タイガを闇落ちさせる作品が良い具合に運んでいて、嬉しそうにしていたからこそ、ヒロユキたちが命懸けで、タイガの心を晴らすために行動を起こし、トライストリウムに到った時の愕然顔は、実に好かった。こういう敵キャラを「ざまぁ」と思う時、実に飯が進むぅ。
王様戦隊キングオージャー
ついに、と言っていいか、は微妙な気がしないでもないですが、タイトル回収が果たされましたね、この第19話「王様戦隊キングオージャー」にて。
ギラがオージャクラウンの力で、キングクワガタオージャへの強化を果たし、伝説を超越したエクストリームキングオージャーを光臨させた一方で、ラクレスはシュゴッダムをバグナラクに支配され、デズナラク8世から傀儡扱いされる。とんでもない差が付いちまったな、この兄弟。
ラクレスなど、どうでもいいが、シュゴッダムの民を守るべく、ギラは相棒であるゴッドクワガタと共に、シュゴッダムへ急ぐ。ギラをどこまでも信じていたコガネとブーンは、姿を隠しながら移動していたが、サナギムたちに、呆気なく見つかってしまう。もうダメか、と二人が諦めかけた、その時、最高のタイミングで助けにやってきてくれたのが、ギラ! シュゴッダムの民たちは、ギラを反逆者扱いしているけど、ほんの少しずつだけど、見方が変わりつつあるかも・・・
一度は、ヤンマのやらかしで、マヂの反目状態になってしまっていたヤンマとジェラミー。だが、ラクレスの事が嫌いって点は一致している二人は、共にシュゴッダムへ。到着し、サナギムを倒していた所に、王座への妄執から、あえて、逃げの一手を打ったラクレスと出くわす。こりゃ、グッドタイミングとばかりに、ヤンマとジェラミーはラクレスへ圧をかける。キングオージャカリバーZEROを持っていない状態じゃ、ラクレスに戦う力はない。死が迫る恐怖に、顔が引き攣るラクレスだけど、最初から、ヤンマにラクレスを殺す気などなかった。民を大事にせぬ王の命など、感情任せに奪ったところで、自分の手が汚くなるだけ。とは言え、これまでの鬱憤は、きっちりと晴らすあたりが、ヤンマらしい。ジェラミーも、ラクレスの醜態に大笑いし、溜飲が下がった模様。
糸で縛り上げたラクレスを、王座で踏ん反り返っているデズナラク8世の前へ放り出すギラたち。シュゴッダムの民がどうなってもいいのか、と悪党らしい台詞を吐くデズナラク8世たちだが、ここに来るまで、ギラたちが、何もしていなかった訳がない。既に、シュゴッダムの民は治療され、食糧も与えられ、安全な場所に避難済み。つまり、ギラたちは遠慮なく、戦えるのだ。リタに呼びかけに同意し、発足された「五王国異様事案対策用戦略救命部隊 通称 王様戦隊キングオージャー」、これは、テストに出ますね。にしても、名乗りを上げようとするたびに邪魔され、しまいにゃ、エクストリームキングオージャーの圧倒的な攻撃の前に散ったダイヤモンドダンジーム、実に憐れだ。
デズナラク8世らを退散させ、シュゴッダムを見事、奪還したギラたち。けれど、リタは、ヤンマとジェラミーが鬱憤晴らしで、ラクレスを辱めた事で、ラクレスを強制的に逮捕できなくなった現状に、かなりイラついていた。どうしたもんか、と皆が悩む中、ここで、ギラが動いた。ギラは動けぬラクレスへ剣先を突きつけ、決闘裁判を要求。果たして、彼の意図はどこにあるんだろうか。そして、この兄弟の決着は、どんな形を迎えるのか・・・うーん、来週が気になるぅ
仮面ライダーギーツ
第43話「創世Ⅴ:その名は、ギャーゴ!」、これは、もう、私と同世代の特撮ファンは、おおっ、と興奮する展開でしたね。
まぁ、私たちが大興奮した展開については、後でじっくり語るとして、まずは、景和についてでしょうかね・・・もう、ここまで、やる事なす事が裏目裏目に出まくってしまうか。自分にとって理想である平和な世界とは、自分の家族が生きていて、幸せに暮らしている事。だから、その理想を叶えるために、景和は心を闇に落とし、ツムリを「創世の女神」に作り替える悪事に加担し、道長と大智を痛めつけ、そして、英寿も裏切った。その結果、確かに、世界は作り替えられ、景和の家族も生き返りはした。
だけど、景和が願った、デザグラの犠牲となり、今回、復活した中には、クズも存在していたのである。己が得た力を暴として揮う者が復活してしまったからこそ、再び、沙羅たちは命を落としてしまった。ますます、ケララの思惑通りに、景和は絶望感に沈んでいき、漆黒のライダーに染まっていく。結局のとこ、景和の場合、自分の意志で決めている事は何一つなく、誰かがちらつかせた、都合の良い方法に飛びついてしまっているから、上手く行かないんだろうな。どっかで、自分を見つめ直して、本当の願いを見つけるべきかもしれないな。
ただ、今回の話、その主役は、そんな景和じゃなく、鞍馬光聖だろう。ゲスな仮面ライダーが復活し、大暴れした混乱によって、拘置所から出てくる事が出来た光聖。何もかも失い、それでもなお、死んだ娘との思い出に縋る、やさぐれ親父の光聖だけど、誰もが幸せになれる世界を作ろうと努力をしている英寿を一途に信じている弥音が、かつて、自分の愛娘を誘拐し、しかも、命を奪った犯人に誘拐された事で、彼は己の呪縛を断ち切った。光聖もまた、いつの間にか、弥音の事を、死んだ娘の代わりではなく、弥音として愛しており、それに気付けたからである。
もう二度と娘を失いたくない、その為には、力がいる。父性を取り戻した光聖は、仮面ライダーとしての力を手に入れるために、英寿に地べたへ頭を擦り付けて、頼む事も厭わない。そんな覚悟を見せられて、応えない男じゃないよな、英寿は。光聖が仮面ライダーギャーゴへ変身した時は、そりゃ、もう、興奮しましたね。いや、だって、鞍馬光聖さんを演じているのは、あの『未来戦隊タイムレンジャー』の追加戦士・タイムファイヤーに変身していた滝沢直人役の笠原紳司さんですよ。変身シーン、あれは、やはり、タイムファイヤーを意識した感じですかね。仮面ライダーブラーリとプレミアムベロパ相手に、仮面ライダーギャーゴがどこまで戦えるのか、楽しみ。そして、そんな父の姿に、弥音は何を想い、どんな決意をするんだろうか。