ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
第5話「ジャッジメンター」は、ゼットも戦ったギルバリスや、ギャラクトロンにスポットライトを当てたストーリー展開になっていましたね。
イグニスからの依頼だけじゃなく、セブンガーの強化計画も抱えているユカ隊員は、セブンガーとウィンダムの模擬戦を行った際、突如、襲来したギルバリスによって、セブンガーがハッキングを受け、大変な目に遭った事を思い出します。この時、ヘビクラ隊長ことジャグラスが、珍しく、焦燥感を露わにしているのが印象的です。そりゃ、そうですよね、彼自身はギルバリスと戦っていないにしろ、そのギルバリスが尖兵として送り込んできていたギャラクトロンと戦った事があるんですから、その強さとヤバさは容易に察せるのでしょう。
また、この時、ゼットと共に、ギルバリスと激闘を繰り広げたのが、ジードですね。ギャラクシーライジングって強化形態になっているってのもありますけど、ほんと、ジードはもう、一端の戦士であり、先輩ウルトラマンとしての貫禄が十分に出ていました。断定は出来ませんけど、ギャラクトロン系の怪獣と最も戦っているウルトラマンは、ジードなのかもしれません。
ギルバリス、その強さは、機械系怪獣の中でもぶっちぎりでしょう。地球に降り立ち、甚大な被害を与えてくる訳ですから、迷惑千万であるのは言うまでもありませんけど、他の悪性怪獣や宇宙人と違い、地球の支配や地球人を隷属させる事を目的にしている訳じゃありません。ギルバリスは、シンプルに、平和を求めて、争いを繰り返す知的生命体を徹底的に滅ぼそうとしているだけ、そこに悪意はなく、むしろ、正義の為に動いていると言っても過言じゃありません。つくづく、「正義の反対は、形が違うだけの正義」って事を実感させられます。また、「人間が一人以下まで減れば、自然と争いは発生しなくなる」って言葉も思い出しますね。
そんなゲキ強なギルバリスやギャラクトロンのインパクトに気圧されたかと思いきや、ユカ隊員が呆然としてしまっていたのは、敬愛しているヘビクラ隊長の若かりし(?)頃を見てしまったからでした。まぁ、確かに、キャラが大分、違いますよね。オーブやジードと絡んでいた頃が素か、と言われたら、これまた、微妙な気もしますが、これはこれで、ジャグラス・ジャグラーとしての魅力でしょう。個人的には、あの時の彼も、私は好きですね。しかし、ユカ隊員、それこそ、クレナイガイへの復讐心で悪い事をしていた頃のジャグラス・ジャグラーを見たら、相当なショックを受けちゃうんじゃ?
爆上戦隊ブンブンジャー
バクアゲ6「シロとクロ」、これは、他のファンの方々も口を揃えて言っているかもしれませんが、カオス感が強かったですねぇ。『王様戦隊キングオージャー』が割とシリアス強めなストーリー展開だったからなのか、『爆上戦隊ブンブンジャー』は全体を通してコミカル感を強めるってコンセプトなのかなぁ、と思っちゃいますけど、今回のこれはコミカルを通り越して、カオスなんですわ。
私が、「カオスやなぁ」と感じた理由の一つ目は、ブンブラックとして覚醒を果たし、仲間入りした錠さんを、「裏の顔があるに違いない」と疑う射士郎と未来が尾行の真っ最中に、錠さんが懇意にしている町の住人の一人が、どう見たって、『ウルトラマンブレーザー』の「SKaRD」隊員・ヤスノブさんだったから。あのシックスパック、見覚えがあるな、と思って、顔をマジマジ見たら、ヤスノブさんだったもんだから、ビックリしてしまいました。
二つ目が、トイレグルマーの洗浄水を浴びた射士郎の変貌。このトイレグルマーの洗浄水を浴びてしまうと、日常の平和を維持するために、皆が隠している本音が、どうにも露わになってしまうようです。正確に言うと、嘘や建前が洗い流されちゃう感じか? まぁ、この辺りはさておき、この期に及んでも、まだ、錠さんの隠している顔を暴きたくて仕方ない射士郎は、トイレグルマーの洗浄水をブンブラックが浴びたのを見て、チャンス、と思ったんでしょうけど、ところがどっこい、錠さんはいつだって、どこだって、本音オンリー、裏表のない性格だったんですね。
常に、本気でブンブンジャーも、一警察官として守るって覚悟を持っている錠さん、カッコよ、と思ったのも束の間、今度は、ブンブルーが洗浄水を浴びちまった。そうしたら、何が起こったと思います? 射士郎が隠していた本音もとい素の部分が丸出しになっちゃいましたわ。いや、まさか、ここまで、ヒートなハートの持ち主だったとは、思ってもいなかった。下手すると、大也以上に、感情で動くタイプ? そんな性格では、情報屋をやっていけないから、クールなキャラを作っているのかね、射士郎。まぁ、何にせよ、射士郎と錠さんの絆がグンッと強まったんだから、良しとすべきか。巨大化したトイレグルマーをブンブンジャーロボ ポリスで倒した事で、洗浄水の効果が切れ、本音を曝け出していた時の記憶で、相当にダメージを、射士郎は受けていたけどw
そんで、ラストが、ブンレッドと、今回から参戦したマッドレックスの戦闘。バトル自体は、メチャクチャ、カッコ良かったんです。実際、ケチの付け所はありません。ただ、まさか、マッドレックスの必殺技を、ブンレッドがマンホールでガードするとは思ってもいなかったんですよね。『仮面ライダージオウ』で、株が爆上がりしたマンホールが、よもや、令和に入り、スーパー戦隊シリーズでも、その硬さを遺憾なく発揮するとは。ブンレッドのピンチに、マンホールを投げてくれたのは、釈由美子さんじゃなく、調達屋の振騎さんだったが、一体、このマンホール、どっから調達してきたんだろ? まぁ、そこはさておき、マッドレックスは、ライバルキャラとして好い味が出ているので、今後の活躍に期待ですね。ブンレッドとマッドレックスが共闘する流れ、見たいんだけどなぁ。
仮面ライダーガッチャード
第30話「ライバル参上? ガッチャとジュリエット」、まぁ、『爆上戦隊ブンブンジャー』のバクアゲ6に比べるとカオス感は控えめでしたが、その分、アオハル感とドロドロ感が、妙に強いなぁ、と感じたストーリー展開でした。
カオス感控えめと書きはしましたが、控えめってだけで、カオスではありましたよね、実際。宝太郎が無事に3年生になれたってのも、それはそれで、カオスではありますけど、そこ以上に、「おいおい」と開いた口が塞がらなくなったのは、部活紹介のくだり。それ自体は、高校を舞台にしてますから、何らおかしくないイベントですし、お笑い研究会が出てくるってのも、別に異常じゃありません。カオスだったのは、『暴太郎戦隊ドンブラーズ』に出演していた鈴木浩文さんとタカハシシンノスケさんが漫才をやってたことですよ。しかも、そのネタの一つで、鬼頭はるかのぶっ飛びっぷりをイジっておった・・・
うーん、攻めてる。メチャクチャって程じゃないにしろ、攻めの姿勢は大いに感じた。鬼頭はるかの殺人ドライビングテクにしても、交通安全をモットーにしている『爆上戦隊ブンブンジャー』の前にかますか。その『爆上戦隊ブンブンジャー』には『ウルトラマンブレーザー』のヤスノブ隊員が、結構、インパクトのある登場をしてた。それを考えると、次の『ウルトラマン』シリーズには、仮面ライダーの誰かが参戦するのかな? 私個人としては、『仮面ライダーギーツ』の景和に警察官として出て欲しい・・・
そんなカオス感を圧倒していたのが、転入生にして、宝太郎の幼なじみらしい九十九静奈。ほんと、これは、あくまで、私の経験に基づく感覚に過ぎないんだけど、私はキライなタイプですね、彼女。底抜けの悪女って訳じゃないんでしょうが、妙に癇に障る感じ。男の視聴者に、そう感じさせる意識で演技をしているのならば、松澤さん、とんでもない女優だな。そんな静奈の、宝太郎への全力にアタックを目の当たりにして、りんねの心は激しく掻き乱されてしまいます。少なくとも、りんねは、宝太郎に恋愛感情は抱いちゃいないんでしょうが、それでも、やっぱり、激闘の日々を共にしている訳ですから、特別な意識を抱いてはいるでしょう。だからこそ、静奈の言動でメンタルに影響を受け、戦いにも精彩を欠いちゃう訳で。
この窮地をどう脱するか、そこは次回のお楽しみにするとして、個人的に、この静奈とりんねが、次回で簡単に和解って流れにはならないでほしいんですよね。丁度いいって言い方もアレですが、冥黒の三姉妹から、ラケシスが抜けている訳ですから、いっそ、りんねへの憎しみで心が満たされた静奈が、そこに収まらないかな。仮面ライダードレッド肆式に変身した静奈と仮面ライダーマジェードの最強フォームに変身したりんねの、宝太郎の「特別な人」の座を巡るガチバトル、見たくないですか? 私はメッチャ見たい。