7月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2951ページ
ナイス数:150ナイス
もういちど生まれる
青い!おしゃれさん!恥ずかし~い!これが若くみずみずしい感性というものなのか!言葉や表現にカッコつけすぎ、という感じ。ま、そう感じるのは私がトシとった証拠なのかもね。私の心には迫ってくるものがなかった。
読了日:07月31日 著者:朝井 リョウ
花嫁
読み始め、”気持ち悪い家族もあったもんだ・・・”と思っていたら、語り手が代わっていき、とんでもない秘密の暴露。「あかりの湖畔」と似た感じかも。いったいどういう思いで、この両親は暮らしてきたんだろう。ありえない。あくまでも”物語ちっく”なお話でした。
読了日:07月26日 著者:青山 七恵
母の遺産―新聞小説
ある程度の年齢(親の介護が現実味を帯びてきた頃)以上の人が読むと、身につまされるリアルな物語だと思う。私も、この春に94歳の祖母が介護の末亡くなったので、姑を看取った母や叔母たちの心境を思い、小さく縮んでしまった厳格だった祖母の姿を思い出していた。登場人物たちのバックグラウンドは私とは無縁の世界で、パリやドイツへの留学、箱根への長逗留、などといわれてもピンとこないけど、こういう世界もあるんだなぁ・・・と興味深く読めた。震災にからめたラストが、ちょっと無理矢理な印象も受けたけれど・・・。
読了日:07月25日 著者:水村 美苗
起終点駅(ターミナル)
またもミスマッチ表紙!こんなほのぼのと暖かいパステルカラーなんか似合わない・・・。荒れ狂う北の海に、絶望的なくらい暗雲たちこめる空・・・というイメージの本でした。「ラブレス」を読んでいたので、内容にはがっかりすることもなく、むしろ、 読み終えた後には、力強さとわずかな希望が感じられて不快感はありませんでした。桜木さんの筆致、チャラチャラしていなくて好きです。
読了日:07月21日 著者:桜木 紫乃
あのころの、 (実業之日本社文庫)
甘酸っぱい切なさとほろ苦い思いが胸いっぱいによみがえりました。ほとんどの物語が私立女子高が舞台だったので、私には未知の憧れの世界でもありますが・・・。あの頃、些細なことが一大事で、まさに箸が転んでもおかしい年頃でした。でも、この仲間たちといつまでこうしていられるんだろう・・・という漠然とした不安や、誰も自分をわかってくれない、という孤独を感じたりしていました。大人になったら苦しいことなんてないのかなぁ なんて思っていたっけ。確かに、今振り返ってみれば、あんなことやこんなこともかけがえのない思い出。(続く)
読了日:07月12日 著者:窪 美澄,瀧羽 麻子,吉野 万理子,加藤 千恵,彩瀬 まる,柚木 麻子
夜をぶっとばせ
不思議な話だった。登場人物の誰にも共感できなかったし、ハスキー犬のハルカちゃんのことも気になる。たまきさん、あなたいったい何をどうしたいの??でも、なんだか乾いた文体と”他人事”みたいな語り口が妙に面白かった。
読了日:07月11日 著者:井上荒野
三匹のおっさん ふたたび
あとがきでも書かれていたように、今回は三匹の子供たち世代の話があってよかったです。いつも天邪鬼な私ですが、今回は身近で頷けるテーマの話が多く、”人とつながる”ことの大切さを感じました。まともな大人がいない社会で、まともな子供は育たない・・・よね。
読了日:07月08日 著者:有川 浩
恋愛検定
ドラマ化は見逃してしまったけれど、こういうお話ならドラマ化にちょうどいいかも。独身のお嬢さん向けですなぁ。恋愛ってほんっとうにエネルギーいりますよね。(遠い目で言ってしまうところがすでにオバサン)でも、恋愛に正解ってないんじゃないかなーなんて思います。人の気持ちなんてちょっとしたことで、ころころ変わっちゃうものですもんね。
読了日:07月03日 著者:桂望実
ルーズヴェルト・ゲーム
面白かった!「下町ロケット」と似た感じではあったけど…。一気呵成に大逆転、爽快なラストでした。私の勤めていた会社には野球チームはなかったけど、今はない某プロ野球チームが大好きで夢中で応援していた頃を思い出しました。うん、息詰まる投手戦もいいけど、やっぱり打撃戦の末の逆転サヨナラ勝ちは最高に盛り上がりますね!
読了日:07月01日 著者:池井戸 潤
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