「銀のエンゼル」 バナナ温めてください？？

コンビニ、好きです。
事務所の１階にあった時には　それこそ１日１回は行ってたなぁ～。
そのコンビニが舞台ということで、劇場公開されてるときから
気になってはいたのですが・・・。
2004年の日本映画です。

監督：鈴井貴之
出演：小日向文世、浅田美代子、佐藤めぐみ、西島秀俊、大泉洋ほか

北海道の、なーんにもない田舎町の唯一のコンビニ。
（ローソンそのまんまなのが　潔くて（？）良いと思う）
店を仕切っていた妻が急に入院したために、
ぷらぷらしていたオーナーが　店にでることに。
そして　初めて知る家庭内、家庭外の色々な出来事や
人間模様・・・。
人生、ささやかな幸せや、小さなヨロコビを探しながら
みんなそれぞれの人生を生きてるんだよねー　と
ほんわかと温かい気持ちにさせてくれる映画でした。

タイトルの銀のエンゼルとは、あの
”５枚集めてオモチャのカンヅメがもらえる！”というやつ。
この、銀ってとこがミソなんだよねー。
アタリなんて滅多に出るもんじゃない。
苦労して３枚、４枚集めても、いつの間にか失くしてたりして。
でも、毎回開ける時のワクワクが楽しかったりして。
夢や幸せもそんなもんなのかなー。
”青い鳥”じゃないけど、案外　苦労しなくても
身近にあるものなのかも・・・。

”エンゼル”、出たことありますか？？
私、今までの人生で１回しか出たことありませんよ！
（それも数年前のこと）
その１枚さえも、どっかいっちゃったもんなぁ。
５枚集めるのは至難の技です。

高校３年生の娘に相手にされない　人のいいことだけが
とりえのような、ショボいおじさんを演じる小日向文世さんが
とてもいい感じです。
いつも　ヘラヘラ～と笑ってて、甲高い声で、頼りない人っぽいけど
娘を想う気持ちと、ラストちかくの”決死の行動”はかっこよかった！

こういう、いい人っぽい役がよく似合うけど、
「ALWAYS　三丁目の夕日」や舞台版「１２人の優しい日本人」での
イヤミでいけ好かないヤツも、それはそれでハマってたところが
すごいと思います。

（堺雅人さんは小日向さんに似た感じだよなーと　よく思うのです。）

お父さんとちゃんと話をしない娘よ、だめだよー、ちゃんと話さないと！
そうそう、高校生くらいの時って、父親のことがとっても嫌いで、
話もしたくない時期なんだよね。私もそうでした。
今はそれを後悔してる・・・
だから、この映画の親子を観た時、泣けてしまいました。
子供のことを思わない親なんていないんでしょうね、きっと。

コンビニの新しい店ができる時、いつも思うんだけど、
この店がオープンしたら、この先ずーっと
明かりが消えることはないんだなぁ　コンビニって大変だなぁって。
自分でやるのは大変だけど、自分ちがコンビニのオーナーで、
１階がコンビニだったら、ウレシイかも。
（子供の時、自分の家がお店屋さんだったらいいのに！と
すごく思った！あんまり成長していないようです（笑））

コンビニにはいろんな人がやってきます。
訳アリなUターン美人、店の外で踊ってる男の子たち、
平和な町の警察官、そして、店員も訳アリ・・・。

”これ温めてください”とバナナを温めてもらう不気味な男。
ホカホカのバナナが意外と美味しそうに見えたんだけど。
やってみようかな。