あっちも楽しそう 「コープス・ブライド」

「チャーリーとチョコレート工場」と続けて公開された、
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演（？）の
ストップモーションアニメ。
期待通り、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」の世界。

意に沿わない結婚を強いられた同士の　ヴィクターとビクトリアだったが
会ってみればまんざらでもない。でも、ふんぎりのつかないヴィクターは
ひょんなことから　墓場に眠っていた花嫁姿のエミリーに
結婚を誓ってしまったから大変！
あの世では死者が歌って踊って大騒ぎ。

ダークでグロいけど、人形だから　なんか可愛い。
はじめは、”白目の中に点”の人物の目がコワくて不気味なんだけど、
観ているうちに　エミリー（死体の花嫁）は寂しげで色っぽく見えてくるし、
清楚なヴィクトリアも可愛く見えてくる。
ヴィクターはヘタレですが。

生きてる人の方が無表情で死んでるみたいで
死者で骸骨の皆さんの方が　表情豊かで楽しそう、っていうのは面白いね。

最後はしんみりと切なく美しく終わってしまって、
あれはあれでよかったけど、ちょっと気が抜けてしまいました。
（他のお客さんも、まだ最後に何かあるのかな？って
珍しくエンドロールまで観てましたよ）

私は、「ナイトメア～」の方が好きかなぁ～。
何よりもクリスマス好きだし、
ダンディーなジャック＆つぎはぎサリーのファンなので（笑）

余談ですが・・・
死者がうじゃうじゃと”上”の世界にやってきて、
教会になだれこもうとするシーン、
神父さんが”下がれ！通さぬぞ！”と言ってるシーン、
なんだか「ロード・オブ・ザ・リング」のガンダルフみたい・・・
と思ったんですが、声がクリストファー・リー（サルマン）でしたね。