先ごろ話題になっていた小説、「博士の愛した数式」。
その作者である小川洋子さんと、数学者の藤原正彦さん(「国家の品格」)
の 対談形式の本です。
「世にも美しい数学入門」 ちくまプリマー新書
数学が大の苦手だった私、数式が美しいなんて思ったこともなかったし
受験勉強のためだけにイヤイヤ勉強した記憶しかない・・・
でも、「博士の愛した数式」を読んで、認識が変わりました。
数字っていうのは 奥が深くて、いろんな可能性と意味を秘めたものだ、
ってことに はじめて気づいたような。
小川さんが藤原正彦さんの著書を読んで 「博士の愛した数式」を
膨らませていった、ということがよくわかる本。
インサイド・ストーリーって感じで、この本も楽しく読めますよ!
とにかく、数学に対する見方が変わります。
数学をやるには、豊かな感性と美意識がないとダメなんですね。
藤原さんの言う、天才数学者の生まれる条件とは
1.何かにひざまずく心を持っているということ
神に対してでも、自然に対してでも、伝統に対してでも・・・
2.美の存在
子供の頃から美しいものを見ていないとだめ、だそうな。
3.精神性を尊ぶ
文学、芸術を尊ぶ、宗教心を尊ぶ
この3つの条件を満たした土地から 天才数学者、物理学者なんかが
多く生まれているんですって。
南インド出身のラマヌジャンという天才の話が興味深かったです。
インドってのは、衛生的といえない貧しい地域が多いんだけど、
それを ずーっと最南端の州まで行くと、
1.ヒンズー教の教えの深い地域で
2.美しい寺院がたくさんあって、
3.カースト上位のバラモンの人口密度が一番高い地域
なんだそうです。まさにこの条件にあてはまる。
そのほかにも、「友愛数」「オイラーの公式」の話も出てきます。
数学というのは 人間の計り知れない、普遍的なもの。
”あんな奇跡的に美しい関係が、人為的なものの間に、成立するはずがない”
ですもの。
もし、異なった文明を持つ異星人と出会っても、
数学に関する知識を調べれば その文明の程度がわかる、
って言い切るのもスゴイ。
それでも、私には数学の重要性とか加減乗除以上の数学の必要性が
実感としてはわからないです。
でも、それでいいんです。
数学の価値判断は美しいかどうかなんだって(笑)
”数学や文学や芸術でもっとも大切なのは、美と感動だと思う”
と 藤原さんは終始仰ってます。
ぜんぜん難しくなくて、教科書に載せて欲しいような
ステキな話でした。
映画や小説が気に入った方はもちろん、
数学苦手な人にもオススメな一冊です。
その作者である小川洋子さんと、数学者の藤原正彦さん(「国家の品格」)
の 対談形式の本です。
「世にも美しい数学入門」 ちくまプリマー新書
数学が大の苦手だった私、数式が美しいなんて思ったこともなかったし
受験勉強のためだけにイヤイヤ勉強した記憶しかない・・・
でも、「博士の愛した数式」を読んで、認識が変わりました。
数字っていうのは 奥が深くて、いろんな可能性と意味を秘めたものだ、
ってことに はじめて気づいたような。
小川さんが藤原正彦さんの著書を読んで 「博士の愛した数式」を
膨らませていった、ということがよくわかる本。
インサイド・ストーリーって感じで、この本も楽しく読めますよ!
とにかく、数学に対する見方が変わります。
数学をやるには、豊かな感性と美意識がないとダメなんですね。
藤原さんの言う、天才数学者の生まれる条件とは
1.何かにひざまずく心を持っているということ
神に対してでも、自然に対してでも、伝統に対してでも・・・
2.美の存在
子供の頃から美しいものを見ていないとだめ、だそうな。
3.精神性を尊ぶ
文学、芸術を尊ぶ、宗教心を尊ぶ
この3つの条件を満たした土地から 天才数学者、物理学者なんかが
多く生まれているんですって。
南インド出身のラマヌジャンという天才の話が興味深かったです。
インドってのは、衛生的といえない貧しい地域が多いんだけど、
それを ずーっと最南端の州まで行くと、
1.ヒンズー教の教えの深い地域で
2.美しい寺院がたくさんあって、
3.カースト上位のバラモンの人口密度が一番高い地域
なんだそうです。まさにこの条件にあてはまる。
そのほかにも、「友愛数」「オイラーの公式」の話も出てきます。
数学というのは 人間の計り知れない、普遍的なもの。
”あんな奇跡的に美しい関係が、人為的なものの間に、成立するはずがない”
ですもの。
もし、異なった文明を持つ異星人と出会っても、
数学に関する知識を調べれば その文明の程度がわかる、
って言い切るのもスゴイ。
それでも、私には数学の重要性とか加減乗除以上の数学の必要性が
実感としてはわからないです。
でも、それでいいんです。
数学の価値判断は美しいかどうかなんだって(笑)
”数学や文学や芸術でもっとも大切なのは、美と感動だと思う”
と 藤原さんは終始仰ってます。
ぜんぜん難しくなくて、教科書に載せて欲しいような
ステキな話でした。
映画や小説が気に入った方はもちろん、
数学苦手な人にもオススメな一冊です。
ほんと、ある意味芸術的(笑)
学生の時分の私には理解できませんでした;;;
と思ったら、”感性と美意識”って、私に一番欠けているものだワ(^^;
それにしても、Kinoさん、読まれる本のジャンルも広いですね!
『博士~』は結局DVD待ちにしてしまいました。リリースされたら是非観ます^^。
「世にも美しい数学入門」って題名がすごく印象的です。
「世にも奇妙な物語」を連想してしまったのは、私だけでしょうか(笑)?
何か謎めいたものが現れそうな雰囲気ですね。
数学が美しいなんて・・・これまで思ったことないです。
豊かな感性と美意識が、数学には必要だったんですね。
実は、数学は好きな科目の1つでした。
今はもう、当時解けてた問題を解く自信はありません
普通は読む本は、かるーいエッセイや
小説ばっかりです。
でも、最近向学心が高まってるので(?!)
たまにはこういう新書も読んでみようかと。
対談形式なので読みやすかったです。
うーむ 私も美意識や感性は鈍い・・・。
だから数学できないんだねぇ。
>Cartoucheさん
私もCartoucheさんオススメの”三大宗教”の本
読みました!でも、まだピンとこないくらいに
宗教心の薄い生活です。
心のよりどころというか、そういうものが
あるとないとでは かなり違うだろうなぁ・・・。
>re_reさん
数学お好きだったんですか!すごい。
私は今にして思えば、すでに小6くらいで
キライになりかけてましたね・・・。
ほんと、ひらめきが必要なんですもん。
暗記科目の方が好き!
数学の認識が変わりそ。
だからといって、自分が踏み込める世界だとは
思いませんが。。。
数式を解くのが楽しかったのは
中学ですね。それ以降はちんぷんかんぷん。
小学校のりんごが5つとみかんが・・・
みたいな文章題、苦手でした。
やっぱインド?
数学者にとっては 数式も、絵画や音楽とおなじ
美しいものなんですよねー。
かといって、私も今さら数学好きにはなれそうにないです(笑)
これ、書店で見て気になりつつスルーしてたんですけど、「国家の品格」を読んでからだとよくわかりそうですね。
是非私も読みたいと思います。
ご紹介ありがとうございます。
ほんとにね、読みやすかったですよ。
「国家の品格」とかぶってる内容もありましたが
数学って芸術なんだ・・・って驚きました。
私には無理だけど、数学って努力だけじゃなんともならない
センスが必要ですよね??