目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

5月に読んだ本

2012年06月01日 | 読書

5月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:5068ページ
ナイス数:305ナイス

きいろいゾウきいろいゾウ
大好きな西さんの作品を、イッキ読みせずに大事に読んでいるのだけど、これは映画化されるというので焦って読んでみた。前半「漁港の肉子ちゃん」プラス「きりこ」タッチ、後半「さくら」タッチとでもいいましょうか・・・。ほのぼのと暖かい田舎暮らしの話かと思えば、ドンと深い闇の中に突き飛ばされて、痛みを感じながら手探りで進んで行ったら、最後にはあたたかい光が見えました。やっぱり西さん大好き!!!映画になっても、たぶん満足できないと思うから、私は観ないでしょう。
読了日:05月31日 著者:西 加奈子


彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)
ああーやっぱりまほかるワールドだった。文章を読んでいて、匂いや空気を感じさせてくれる作家さんが好きだけれど、この物語からも”臭い”やじめじめ感、絶望的な世界がリアルに迫ってくる。正直、そこまで陣治のことをムチャクチャ書かんでも・・・と思ってしまうほど。十和子にも腹が立ってくるし、読むのがイヤになってきた。でも、すべてがラストにつながるんだよね・・・。相変わらず人にはオススメできない感じでした。
読了日:05月31日 著者:沼田 まほかる


真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)
前作が面白かったので期待して読んだのですが、ちょっとついていけない感じでした。今回は長編で弘基の過去にかかわりある話。荒んだ人生を経て心に深い闇を抱えた登場人物に共感できないのは、幸せなことなのかもしれないけど、ちょっと無理があるんじゃないかと思う展開。でも、続きは読みたいです!
読了日:05月29日 著者:大沼紀子


きのう何食べた?(6) (モーニング KC)きのう何食べた?(6) (モーニング KC)
モーニングで読んでるけど、単行本も買ってます。料理本として(笑) ジルベール、いいわぁ。
読了日:05月25日 著者:よしなが ふみ


逆襲、にっぽんの明るい奥さま逆襲、にっぽんの明るい奥さま
ここまで本音を書いてしまっていいの?!ってぐらい、どす黒い心の内を描いてくれてました。そうそう!!姑や自分の子供に対してね、そういうふうに思っちゃいけないんじゃないか、”正しい奥さま”じゃないんじゃないか、って自己嫌悪に陥ることがあるんだけど、ちょっとホッとしました。他の著作も読んでみたいな。
読了日:05月22日 著者:夏石 鈴子

あまからカルテットあまからカルテット
「嘆きの美女」が面白かったので読んでみました。4人の仲良し女の子グループがアラサーとなり、恋に仕事に家庭にと悩みは尽きない。でも、友達のためなら一肌もふた肌も脱ぎます!という話。地味な「SATC」って感じだな。ネットや流行の固有名詞がたくさん取り入れられていて、イメージしやすいけど、「嘆きの美女」同様、数年後にはそれが逆にわかりにくくなってるかもね・・・。かるーく読める少女マンガのような小説。ああ、日本版ChickーLitってことか!!
読了日:05月20日 著者:柚木 麻子


今日のごちそう今日のごちそう
私は食べ物が出てくる話がつくづく好きだ(笑)”ごちそう”というか、家庭で作るごはんの短い物語が詰まった本。ほんとに東京の人ってお好み焼きを家で作らないものなの?!とか、成長が心配な赤ちゃんでも、ベビーサインができるなら充分だよ!とか、いくら水をたっぷり入れてとろ火であっても、風邪でダウンでも、お鍋を火にかけたまま寝るってありえへん!とかツッコミたいところは多々ありますが、雰囲気を楽しむお話かな、と。
読了日:05月18日 著者:橋本 紡


みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)
「レシピ集かぁどうしようかなぁ」と迷っていたのですが、読んだ方の評判が良いので買いました。ただのレシピ集にあらず!高田さんのお人柄と作品への想いが伝わってくるエッセイが読めてよかった!澪と野江の短編もよかった。(貝合わせの絵師さんの仕事を先日テレビで観たところだったので、光景が目に浮かびました)名セリフが散りばめられているけれど、”あの人”のセリフを読むと涙が出そうになります・・・。1年後の新刊まで、1巻から読み返して待とうかな。
読了日:05月17日 著者:高田 郁


陽だまりの彼女 (新潮文庫)陽だまりの彼女 (新潮文庫)
そうかーこういう話だったのか!甘甘恋愛小説は受けつけ難くなってきているオバサンとしては、途中ちょっとイラっとしたりもしたけれど、そういうオチなら、まぁよしとしましょう。でも、やっぱり私は男性作家の描く女性像って苦手な場合が多いです。
読了日:05月16日 著者:越谷 オサム


サファイアサファイア
宝石をテーマにした短編集。ファンタジーっぽいのもあって、湊さんらしいような、らしくないような・・・と何の気なしに読み進め、最後の2編、「サファイア」と「ガーネット」の連作でグッときた。普通に泣ける話をどうしてこうも苦しく哀しくするんだー!さすが黒い湊さんだな!!と少し興奮。「ガーネット」では、湊さんが「告白」を書き、映画化されるにあたっての経験が反映されているのかな?と勘ぐり、例のごとく、こんな偶然の繋がりはありえない・・・と思いながらも、さらなる悲劇にびびり・・(続きはコメントにて・・・ネタバレかも)
読了日:05月14日 著者:湊 かなえ


棒がいっぽん (Mag comics)棒がいっぽん (Mag comics)
高野さんの絵がとても好き。読んでいると、なんか不安になるところがあって、心がざわっとする。で、もう一回読み直す。それでも「奥村さんのお茄子」なんか、よくわからない・・・。でも好きです。
読了日:05月12日 著者:高野 文子


こなもん屋馬子こなもん屋馬子
大阪の繁華街の片隅にある不思議なコナモン屋。馬子のキャラと痛快な喋り、そしてヨダレが出そうな愛すべきコナモンたちにやられた。馬子屋の看板の文句に各章笑った。エロ・ザ・ブス・テーラて!(笑) 語り手の正体が最後に明かされる展開も水戸黄門的(?)で面白かった。何もかもお見通しな馬子さん、かっこいい。トイレの神様(←古っ)がいてるんやったら、コナモンの神様もいてるやろ。
読了日:05月12日 著者:田中 啓文

嘆きの美女嘆きの美女
自分の容姿と性格に自信がなくて引きこもりニート、ネットであちこち荒らすことが生き甲斐の耶居子。それが、ある事件から美女たちと共同生活することに・・・。面白かった。耶居子の捻じ曲がった性格、好きやわ(笑)予想通りの展開だったらガッカリしたところだけど、中盤からさらに面白くなった。ま、世の中こんなに簡単じゃないし、薄っぺらくもないと思うけど、漫画のノリで楽しく読めたからよかった。数年後に初めて読む人がいたら、意味不明な言葉や言い回しも多かろう・・・。
読了日:05月12日 著者:柚木麻子


だれかの木琴だれかの木琴
美容院の担当からの営業メールがきっかけで、ストーカーまがいの行動をするようになってしまった主婦とその家庭の物語。小夜子は海斗が本当に好きだったわけではないんだよね。埋まらない心の隙間を満たす何かが必要だっただけ。求めていたのはいつも夫なんだろう。でも、この夫婦の隙間はもう埋まらない。それでも平凡な家庭を装って暮らしていくむなしさ・・・。怖いですね。
読了日:05月11日 著者:井上 荒野


三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)
3人の幼馴染アラ還トリオが繰り広げるご近所お助け隊。身近にありそうな事件と、イマドキの社会の問題を絡め、わかりやすいキャラたちと甘甘ラブラブカップルもしっかり登場させて飽きさせずあっという間に読めました。でもなー なんだろうなー 私、有川さんの小説を読むと、なんだか背筋がかゆくなるというか、言葉が上っ面な感じがして・・・確かに面白くて売れてるのもわかるんだけど、心に響かないんです。私が中高生なら間違いなく大ハマリしてると思いますが。
読了日:05月11日 著者:有川 浩


ジェントルマンジェントルマン
山田詠美さんの作品を読むのはたぶん2、3冊目。完璧なジェントルマンの漱太郎と、彼の隠された顔を知り、愛してしまった同級生・夢生の物語。文章がとても美しく、引き込まれてしまったけれど、ストーリーは決して美しいものではなかった。いや・・・ユメの想いは美しいのかもしれないけど・・・。子孫を残す、という本能に駆られた男女の恋愛とは違い、同性愛はもっと純粋で強いものなのかもしれない。
読了日:05月07日 著者:山田 詠美


ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
2巻も面白かった。うまく作られてるなー!とページをめくる手が止まらず、サクサ読めてしまう。じれったい二人の恋愛部分は気恥ずかしかったりもするのですが(笑)司馬遼太郎さんのエピソード、面白かったです。
読了日:05月02日 著者:三上 延


素人がいっぱい (ラブホリックの事件簿)素人がいっぱい (ラブホリックの事件簿)
デリヘルの店長と女の子たちの身の回りに起きる事件の数々・・・という設定がちょっと変わってる。”安楽椅子探偵ミステリー”にもいろんなパターンがあるんだねぇ・・・。ミステリー要素を除けば、主人公のお仕事ぶりなど、中身は案外「あぽやん」に似てる気がした。デリヘルが舞台じゃなくてもいいんじゃないの・・・?
読了日:05月02日 著者:新野 剛志

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2 コメント

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おひさです~ (cyaz)
2012-10-04 08:40:01
kinoさん、こんにちは^^
プチご無沙汰で(汗)

終盤、それまでのトーンと違ってしまいましたが、
僕はあおいチャン好きなので、この映画化、
楽しみにしている一人です~♪
ムコさんも向井クンだからちょっといいかな(笑)
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ご無沙汰してます! (kino )
2012-10-04 23:40:58
>cyazさん
こちらこそ、ご無沙汰しております。
コメントとTBありがとうございました。
西さんの作品は、終盤もうイッキ読み、という感じで
目が離せないのですが、この作品・・・映画化は
どうなるんでしょうね。
あおいちゃんはぴったりな感じしますが・・・。
好きな小説の映像化が多くて、嬉しいやら不安やら。
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