「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」

「愛についてのキンゼイ・レポート」で観たローラ・リニーつながりで。
2000年の映画で、WOWOWで２年くらい前に観た時の感想です。
2001年のアカデミー賞で主演女優賞と脚本賞にノミネートされてましたが、
たぶん日本ではビデオ直行。
（その年の主演女優賞は、ジュリア・ロバーツ「エリン・ブロコビッチ」）

私が見たのは、たぶん、マシュー・ブロデリックが出てたから。

田舎町の銀行に勤めるサミー（ローラ・リニー）は８歳の息子と二人暮らし。
そこに、唯一の肉親である弟のテリー（マーク・ラファロ）が久しぶりに帰ってくる。
しかし、根無し草のようなテリーはサミーとことごとく
ぶつかりあってしまい・・・
舞台になってる町、現代の話とは思えないくらいの田舎。
綺麗だけど、なんにも楽しいことがなさそう。
町中みんな顔見知り、っていう田舎町です。

うーん　ジャンルは人間ドラマ、ですかね。
これを観ると、どんな問題があっても結局は、家族は家族に対して
逃れられない責任を持ち、そして、最後に頼れるのは家族なんだなぁ、
って思えて、自分の親や兄弟に会いたくなってしまう。
（サミーとテリーと同じ姉・弟の私だけど、こんな仲良くないし　
いろんな話もしないけど）

すぐ”大人の問題だから”って子供に言うサミーだけど、
自分も大人じゃないじゃん・・・。
弟のことも　とやかく言うけど　自分だって・・・。
でも、そのジレンマや、もやもやした気持が　わかる気もして、
もっと人を頼ってもいいんだよ、って言いたくなる。

地味だけど、好きな感じの映画です。

ローラ・リニーの役は・・・ヘレン・ハントあたりでもやりそうだけど
ぜんぜん完璧じゃない、そのへんにいそうな人をリアルに演じてました。

弟役のマーク・ラファロも、私の注目してる俳優さん。
観るたびに感じが違うので　驚きます。
記憶にあるだけでも、「死ぬまでにしたい10のこと」の物静かな寂しげな男、
「コラテラル」のチンピラ風刑事、「エターナル・サンシャイン」の
オタク風研究員などなどです。　（どの出演作もイイです！）

カルキン兄弟の末っ子くんも演技が達者だし。
今度「ステルス」が公開されるジョシュ・ルーカス（ちょっと好き）もちらっと出てました。

タイトルは良い言葉だけど、そのまま邦題にしても、ぴんとこないですよね。
英語が苦手な人には　なかなか覚えてもらえないだろうし・・・。

もう一回観たいなぁ　と思ったんですが、ビデオしか出ていないようです。
（ウチ、とうとうビデオデッキが壊れてしまいました　）