目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「マノロブラニクには早すぎる」 永井するみ

2010年08月14日 | 読書
特に借りたい本もなく、図書館に行くと
棚をながめながらなんとなく似た傾向の本を
選んでしまうことが多い。
先日は”料理関係”エッセイなど。
今回は”働く女”関係を数冊。

初めての作家さんでしたが、タイトルに惹かれて。
「マノロブラニクには早すぎる」(永井するみ ポプラ社)

帯によると・・・
完全無欠の鬼編集長vsファッションに興味のない新人編集者
一流ファッション誌を舞台に、
女たちの華やかな戦いが始まる・・・
ヒールの高さは女のプライドに比例する!

ど、どっかで聞いたような話ですよね(笑)
「プラダを着た悪魔」か「アグリー・ベティ」か
はたまた槇村さとるの「リアル・クローズ」か。
この、すでに手垢のついた設定をいかに描くのか?と
楽しみに読み始めたんですが、

・・・私はダメでした。
陳腐っていうんでしょうか、気恥ずかしくて。
話半ばで結末が読めてしまいます。
ある死亡事故の真相追及というミステリー仕立てに
なっているんですが、その肝とも言えるエピソードに
説得力がなくて。

新人編集者の主人公はまぁこんなもんとしても、
鬼編集長がよくわからん。
「プラダ~」のミランダほど徹底した鬼でもなく。
そして、彼女のプライベートが
そのキャラクターと結びつかない。
説得力のない展開です。

さらに、主人公の新米編集者が
男子中学生と知り合い、メールのやりとりを
したりするんですが、これまたありえへん。
20過ぎた社会人と中学生ですよ???
話題あう?仕事のヒントになる?癒しになる???
そして、やがて恋愛もあるかも、という
雰囲気まで漂わせてます。
ありえへん。せめて高校生くらいにした方が。
それとも、いっそのこと親子を思わせる小学生か。

ミステリーはいらないから、ファッション雑誌の舞台裏を
メインに描いてストレートな成長物語にした方が
面白かったのではないかと思いました。
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